さよならGoogle日本語入力、ただいまATOK
僕は1年ちょっと前に、長らく使っていたATOKを離れて、Google日本語入力に乗り換えた。
ありがとうATOK。30年間お世話になりました。
— aikawame (@aikawame) 2017年10月25日
そしてこの度、めでたく出戻りを果たすこととなった。
我慢の限界に達したのでATOKに出戻り。今回はプレミアムにしてみた。
— aikawame (@aikawame) 2019年1月12日
出戻りの背景
ツイートにもあるように、僕は30年来のATOKユーザーだ。一太郎Ver.3(昭和62年発売)の頃から使っていて、人生で一番長く使ってきたソフトウェアなのは間違いない。
ただ、最近ではGoogle日本語入力のユーザーが増えていて、ATOKと比べても遜色ないという話もちらほらある。僕自身はATOKの変換精度に満足していたし、毎月300円払う価値は十分にあると思っていたけれども、他のIMEを使わないままATOKを最高と妄信するのも良くないと考えて、一念発起して乗り換えた。
IMEというのは学習で自分好みになっていくものなので、最低1年は使わないといけないと思った。その間、感心することもあったし、あまりの残念さに悶絶することもあったけれども、結局の所ATOKに戻ってきたということは、僕にとっては残念さが勝ったということになる。
Google日本語入力の良かった所
無料
多分大多数のユーザーにとっては一番大きい所。対するATOKは買い切りか月額300〜500円程度のサブスクリプションなので、IMEがOSに内蔵されているのが当たり前となって久しい現代では、高いハードルとなるのは間違いない。
標準のIMEよりは賢い
WindowsやMac、スマートフォンの大多数のIMEに比べれば、Google日本語入力は圧倒的に賢い。インターネットの集合知をフル活用した予測変換は本当に強力で、よくこれが無料で提供できると感心した。
ATOKの方が良かった所
変換・学習精度が超絶高い
出戻りの一番の理由はこれ。Google日本語入力は、同じ単語を別の文脈で使うと意図した通りに変換されなかったり、簡単な文章なのに正しく変換されなかったりということがしばしばあって、ストレスが溜まった。これは1年以上使い続けても変わらなかった。
また、ATOKは誤用や慣用表現をきちんと指摘してくれるのが良い。Google日本語入力だと正しい表現と誤用表現が一緒に変換候補に出てくることも多いので、混乱する。このあたりはネットの集合知の副作用だろう。ATOKはその点統制されているが、一方で流行語やネットスラングも随時更新されているので、予測変換の強さでは良い勝負をしてくれる。
辞書を他の端末と共有できる
ATOK Passportの場合は環境設定や辞書を複数端末で同期できるので、持っている端末が多い場合は非常に助かる。あと、OSを再インストールした時にも簡単に設定を復元できる。Google日本語入力にも以前は同期機能があったけれども、大人の事情なのか削除されてしまったのが残念だ。
クラウド辞書が充実
ATOK Passportのプレミアムに限るけれども、常に最新の広辞苑が使えたり、入力した文章を8カ国語に変換できたりする。このあたりは類似機能がOSに搭載されていたり、ブラウザー上で行えたりはするけれども、それをIME上でスマートに実現できるのは凄い。
それぞれどんな人に向いているのか
双方のIMEをじっくり使ってみた限り、それぞれ向いてそうな人は次の通りだ。
ATOKが向いてそうな人は、
- 文章を書くことが多い人
- 変換精度を気にする人
Google日本語入力が向いてそうな人は、
- とにかく無料が良い人
- 文章は打てれば良いという人
僕の場合、ブログで普段から文章を書いているし、自分の表現というのを結構意識している部分があるので、学習精度の高いATOKに軍配が上がる。このあたりは人によって感じ方は様々だと思うので、双方をある程度の期間試用するのが一番だと思う。ATOK Passportは一定期間無料で試用できるので、気になる人は試してみると良いと思う。
おわりに
1年ちょっと離れてみて、ATOKの良さを再確認できたのは良かった。伊達に平成の御代を通じて研鑽されてきたソフトウェアではないということを改めて思い知らされる。昭和の終わりに君と出会い、平成の終わりにただいますることになるとは。
次の時代もよろしく、ATOK。
補足
沢山のブコメをいただいたので、少しだけ補足。
ライセンス管理がクソという件。これはぐうの音も出ない。ライセンス管理に限らず、ATOKは歴史あるソフトウェアなので、増築に増築を重ねて内部が大変なことになっている。ユーザーIDとログインIDとATOK Passportのシリアルナンバーがそれぞれ別とか、歴史的経緯を知っていても正直狂気の沙汰と思っている。あと、ATOK Syncにインターネットディスクという化石のようなサービスを使っていたりとか…。このあたり、どこかのタイミングでジャストシステムさんには改善していただきたいと思いつつも、IMEの本質は変換や学習の精度なので、難しい所だ。
あと、予測変換の賢さについては実際に使ってみた方が良い。個人的な感触だと良い勝負だと思うが、分野によっては有意差が出るかもしれない。少なくとも、「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」とか、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」とか「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」あたりはバシッと変換してくれる。実際に使ってみるの、本当に大事。
最後にSKKについては、僕もEmacsユーザーだった時期があるのでわかるけれども、個人的にはストイックすぎると感じるので、ATOKが使える環境下ではATOKを選びたい所。
あと、「不快語・表現など」に関する内容は次の記事に書いた。
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平成最後の初詣
ここ数年、初詣がパターン化しているような気がするけれども、変化していく人生の中にあって変わらない安心感というのもこれまた良しということで、それほど変わり映えしない初詣の記録を綴っていく。
御礼参り
氏神様である新宿諏訪神社と新宿総鎮守である花園神社へ毎年恒例の御礼参りに。今年は仏教の世界では法輪ナイトと呼ばれる日に参拝して今年1年の無事を感謝すると共に、御神札を頂いてきた。
本当はお伊勢さんまで参拝したいのだけれども(以下略)
新宿諏訪神社
氏神様へ初詣だん。亥年らしく、賽銭箱に盛大な頭突きをかました。 pic.twitter.com/PaydFcfBdM
— aikawame (@aikawame) 2018年12月31日
亥年に限らずちょくちょくやってしまうのだけれども、列ができている時に参拝すると、ついつい前に出て賽銭箱に頭をぶつけてしまう。まぁ、建御名方命は軍神なので、元気があってよろしいくらいに思っておいでだろうと勝手な想像をしておく。
ちなみに、今年はゆく年くる年を自宅でのんびりと観ながら年明けを迎え、そこからの参拝。年を越してからの方が人が増えるようで、去年の1.5倍くらいの行列になっていて少しびびった。それ以外は大体去年と変わらず。御神籤も去年に引き続いて吉。
東京大神宮
東京大神宮へ参拝。日の出と共に参拝する方はやはり多い。 pic.twitter.com/zvi51BafLv
— aikawame (@aikawame) 2019年1月6日
東京大神宮へは仕事始めの7日に参拝。日の出と共に参拝したのだけれども、同じ時間を見計らってか参拝者が多かった。見るからに信心深い方が多い。
花園神社
花園神社へ参拝。こちらはしんと静まり返ってた。佳きかな。 pic.twitter.com/HahilDI2rN
— aikawame (@aikawame) 2019年1月6日
その足で花園神社へ参拝。こちらは去年とは打って変わって静まり返っていた。こんな静かな花園神社へ参るのは初めてかもしれない。早朝参拝オススメ。
明治神宮
会社の事務所が原宿へ移転したので、今年の会社での初詣は明治神宮へ。松の内の明治神宮とか激混みだろうと思っていたけれども、普段の週末よりはまぁ多いな…というくらいだったので、まだ助かった。
あと、明治神宮では初めての昇殿参拝だったのだけれども、御神楽奉納が見事だった。祝詞の奏上に関しては会社が多すぎて大変なことになっていたけれども、そこはそれ。
そして、写真は完全に忘れていた。
おわりに
平成最後の初詣と考えると名残惜しさもあるけれども、今年は新しい御代の始まりでもあるので、各地の神社を参拝したい。そして今年は神宮参拝と出雲詣をやり遂げるのが密やかな個人目標だったりする。
36歳ウェブエンジニアの健康戦略
30歳を過ぎて以降、心身のあちこちにガタが来るようになった。35歳を過ぎると、「放っておけば現状維持」から「放っておくと徐々に悪化」することが増えてきた。そろそろ健康への投資が必要な時期かもしれないと思い、今年やること、やらないことを明確にしておく。
雑な健康プロフィール
- 身長:170cm台前半
- 体重:50kg台前半
- 腹囲:70cm台前半
- 運動量:平日通勤時に1駅歩く程度
- 睡眠時間:7〜8時間
- 食事回数:2回(昼・夜)
健康を考えるようになったきっかけ
ここ1年程の間に、色々と気になることが出てきている。
- 腹が出てきた
- 歯茎が弱くなってきた
- 右腕がよく痛む
腹以外は病院でも診てもらっているけれども、異常は見当たらないらしい。ただ、放っておくと後から苦しい思いをしそうなので、ぼちぼち対策していくかと思ったのがきっかけ。
ちなみに、死ぬことに関しては正直いつでもどうぞと思っている。ただ、苦しい思いをするのは嫌なので、恒常的に体のどこかが痛むとか、そういうのは何とか避けたい。そういった視点で、取り敢えず続きそうなことからやっていこうと思う。
やること
昼食後の歯磨き
今の所は半年に一度、歯科検診と歯石除去は受けていて、特に問題は無いらしい。ただ、加齢によって徐々に歯茎が弱くなるのは避けられないことなので、歯周病を予防する意味でも毎食後に歯を磨くことにした。
ウォーキング
メタボ予防。一応今までも毎日の通勤で1駅分歩いてはいるけれども、全然足りていない気がするので、自宅でウォーキングマシンに乗る。アマプラ等で適当なアニメを1話分観ながらやる。
試すこと
ガム
咀嚼力の維持とか、口臭予防とか、色々。歯にガタが来ると色々やばいというのは各種研究でも明らかなので、やれるだけのことはやってみる。
検討すること
整体
暫く色々やってみても右腕が痛むようであれば、整体に通うことを考える。ただ、新宿近辺で良さそうな所を知らないので調査が必要。
電動歯ブラシ
手磨きでも医師からは問題無く磨けていると言われているけれども、気になるようであれば考える。ただ、元々几帳面な性格なので、手動で問題ないような気もする。物を増やしたくないし。
やらないこと
ジム通い
ジムの更衣室やトレーニング室の臭気が無理なので、絶対に行かない。できて3年くらいのテ○ップネスで、閑散とした時間帯でもダメだったので、まぁ何処へ行っても無理だと思う。
食事制限
食に関しては、そこを我慢するくらいなら死んだ方がマシというくらい優先度が高いので、好きなようにやる。メタボが心配になってくるようであれば、運動量を増やす方向で考える。
おわりに
年の初めに今年の抱負みたいなのはやる気がしなかったけれども、健康に関しては先の見通しがある程度立つので、やっておいて損は無いと思ったので宣言してみた。休日に運動とかも考えたけれども、まずは続けられそうなところからやっていく。
宇宙よりも遠い場所が傑作すぎた(ネタバレあり)
2018年最高のアニメはゾンビランドサガと自信満々に書いてから3日しか経っていないけれども、前言撤回。2018年最高のアニメは圧倒的に「宇宙よりも遠い場所」だった。
丁度去年の今頃、第1話を一応ちらっとは観たのだけれども、主人公のキマリを見て、「あぁ、また空っぽだった女子高生が青春するやつか」くらいの印象でスパッと切ってしまった自分を小一時間問い詰めたい。もう少し粘って、報瀬が出てくる所まで観ていれば継続視聴しただろうに。
まぁ、結果的に遅くなったものの観たので良しとする。
出る杭は打たれても出る話
僕はこの作品を観て、端的にそういった部分に惹かれた。こう感じたのは、僕自身が小中高校生時代に出る杭であり、打たれ続けていたからだと思う。周りに合わせるとか、空気を読むとか、そういう機能が備わっていない人間は、子供達の間では腫れ物扱いされるし、時には教師からも煙たがられる。そして、現実にはそんな風に扱ってくる連中を見返してやるようなチャンスは巡ってこないし、段々とそういう状況に馴れ、擦れてしまう。
けれども、小淵沢報瀬は違った。変人扱いされても、いつかアイツらを見返してやると意気込んで、その結果が南極大陸に上陸して開口一番の「ざまぁ見ろ!」だ。その後、日向の旧チームメイトにぶちかます時も、謝って楽になんかさせるかという、最高に性格の悪いキャラっぷりを発揮してくれて、「よくぞ言ってくれた!!!!」と思わざるを得なかった。
正直、僕は物語を俯瞰して眺めるタイプで、特定の登場人物に感情移入することはほぼ無いのだけれども、この報瀬というキャラクターには完全に心を奪われてしまった。それは多分、自分がやりたいと思っても絶対にできないことを平然とやってのける所にあるのだろうなと。
皆何かしら友達にコンプレックスを持っている
報瀬以外の女子高生3人もそれぞれ友達というものに何らかのコンプレックスを持っていて、物語の中でそれを克服していくのだけれども、これもまた、リアリティーのある話ばかりでありつつも、現実であれば拗れるような話に救いを持たせてくれている。観る人にそれぞれにとっても、どれか一つは心当たりがあるのではないかと思う。
そして、それぞれ抱えたモノのある4人が関係を深めていく描写がまた非常に良い。抱えているモノがあるからこそ理解し合えるという部分は現実世界でも普通にあって、それが物語に説得力を持たせていると思う。
おわりに
この物語、現実世界を懸命に生きているのに、上手く周りとやって行けない、もしくは行けなかった経験のある人達にとって、救いを与えてくれる作品だと思うので、そういう人達は是非観ると良いと思う。
一方で、出る杭を打つ側の人達にも是非観てもらいたい。そして、小淵沢報瀬にコテンパンにされてほしいと切に願う。まぁ、そっち側の人達にはどうせ響かないのだろうけれども。
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今期完走したアニメ達 2018秋
今年最後のブログをこの記事で締めるのはなんだかな〜という気もするけれども、1年の振り返りとか書くのはありきたりすぎるので、気にせずにやっていく。
今期は前期が不作だった反動か、近年稀に見る大豊作だった。最初に挙げる3作品に至っては、今期というか今年最強クラスがどっとやってきた感があるので、今回はリンクも5作品に増やしておく。
ゾンビランドサガ
今年最高に惚れ込んだ作品。アイドルアニメには全く興味無かったけれども、第1話の笑いのセンスがツボすぎて完全に惹き込まれてしまった。その後は普通のアイドル物に落ち着くのか?という不安もあったけれども、ドライブイン鳥で爆発して以降、メンバー担当回から最終話まで、一貫してギャグとシリアスのバランスが絶妙で、かつ良い感じにぶっ飛んでいた。これは2期に期待せずにはいられない。あと、河瀬茉希のイケボには惚れる。ひそまそも良かったし、来年来ると思う。
やがて君になる
今期の百合枠その1にして個人的今年の裏覇権。今年は冬アニメとして放送されたcitrusが似たような舞台設定の百合作品だったけれども、あちらが割と直接的な表現だったのに対して、こちらは良い感じに深くドロドロした感じ。特に沙弥香の存在が良いアクセントになっている。拗れキャラをやらせれば天下一品の茅野愛衣を起用したのも良い(キャスティングで察してしまったけれども)。2期を期待しつつ、原作を全巻買ったのでこれから読んでいく。
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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
タイトルで見送ろうかとも思ったけれども、原作が鴨志田一だったので念のため観てみたら見事にハマった。化物語と比較されそうな感じだが、この手の作品は掛け合いのセンスで合うか否かが決まる所があると思っていて、僕の場合は青ブタの方がどストライクだった。ヒロインによって好き嫌いが出るかと思ったけれども、総じて楽しめたし。特に最終話はやばかった。若干駆け足気味で、正直2クールでやってほしかった気もするが、劇場版もあるので楽しみだ。
色づく世界の明日から
音と映像をじっくりと噛み締めたい作品。サウンドチーム・ドンファンとP.A.WORKSの組み合わせは贅沢すぎる。この作品だけはリアタイを我慢して必ずBRAVIAとECLIPSEで鑑賞した。内容については青春〜〜〜という感じで、魔法という要素も手伝って完全にファンタジー作品として観ていた感がある。物語を俯瞰する分にはおじさんにも楽しめるけれども、感情移入しやすい人は要注意。あと、最終話はずるい。もはや映画。
あかねさす少女
近年珍しいような気がする、良いB級アニメ。ドタバタコメディーから始まって、お約束の担当回に、きっちり第6話で入れてくる水着回、そして徐々にシリアス展開に振っていくという、前世紀のお手本のような構成。アニマックス20周年記念作品ということなので、狙ってやったのかもしれないけれども。あと、黒沢ともよが噺家みたいにキャラを変えるのが凄いので、一見の価値あり。
うちのメイドがウザすぎる!
今期の百合枠その2。やが君がリアリティーに全振りしていたのと正反対で、こっちは完全なファンタジー。百合枠というよりはギャグ枠で捉えた方が良さそうな感じ。元自衛官2匹の言動を笑い飛ばせるかで賛否両論出てきそうな、結構危うげな作品でもある。沼倉愛美はハマり役だったと思う。
宇宙戦艦ティラミスII
相変わらず頭の中をカラッポにして馬鹿笑いできる良作。SFやロボットアニメのパロディーが随所に散りばめられているので、その辺の素養の有無によって面白さが大きく変わってきそう。真面目そうな人も居るけれども、基本的に登場人物は全員頭のネジが外れていて良い。
ゴブリンスレイヤー
最近になってから、硬派なファンタジーっぽくて気になったので、アマプラで一気に観た。蓋を開けてみれば主人公が朴念仁なだけで、内容的には硬軟入り混じってたけれども、俺TUEEEE系では無かったので最後まで観られた。
殿堂入り:新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION
もはや伝説。唯一残念なのは、佐倉綾音がハヤトに付きっ切りで他の作品に出演する機会が減ってしまったこと。まぁ、その分シンカリオンであやねる分を補給しよう。
おわりに
今期は当初から大豊作の予感はしていたけれども、正直ここまでとは思わなかった。直近5年ほど振り返っても、1クールにこれだけ面白い作品が集中していたことは無かった気がする。逆に、そんな3ヶ月が終わってしまったのは少し淋しい。あと、今期の東山奈央無双は本当に凄かったのと、青ブタの鉄道描写は見惚れるほどにマニアックで良かった。
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二度の精神疾患から這い上がり、意識高い系をやめた
僕は今までに二度、適応障害に掛かっている。今年1年過ごしてみて、漸く当時の状況を客観的に考察できるようになってきた(とか各所そろそろ時効だろうと思ったりする)のと共に、その前後で仕事に対する考えが大きく変わった部分があったので、つらつらと綴っていこうと思う。
わりと意識高い系だった
別に近年の揶揄する方の意味合いは無く、かつての僕は割と意識高い系の人間だったと思う。切っ掛けこそ不純な動機(好きなエロゲーのソシャゲ化の話)ではあったものの、黎明期のソシャゲ業界に飛び込み、意識の高い旬のスタートアップを渡り歩いてきた。ハードワークをこなしつつウェブエンジニアとしての技量を上げ、勉強会で登壇してみたり、グループワーク型インターンのメンターをしてみたりということもあった。週末起業的なことをやっていた時期もある。
当時は20代から30そこそこという若さも手伝って、外に出て情報発信することや、ガッツリ働くこと、ガッポリ稼ぐことが正義と信じて疑っていなかった。元々プログラミングが好きだったので、業務で長時間コードを書くことについては苦にならないので、余暇が無くても気にしていなかった。
メッキが剥がれてボロボロになった
比較的ハードワークかつ意識の高い職場で仕事する中で、無意識下にストレスが蓄積していたのだと思う。そこに、急激なストレスが加わってまともな生活を送れない状況になってしまった。何があったかは触れないけれども、二度ともこのパターンだった。
治療は一筋縄では行かなかった。抑鬱を伴う適応障害だった上に、それもASDの二次障害として発現したものと判ったためだった。それでも、復帰を焦ったので医師の薦めよりもかなり早い段階で職に戻った。これは今にして思えば、完全な誤りだった。
会社には復帰したものの、全く本調子にはなっていなかった。周りも無理はするなと言ってはくれる。ただ、職場の高い温度感というのは伝わってくる。それに釣られて自分も早く元に戻らなければと思うのだけれども、思えば思うほど精神が追い込まれて余計に動きが悪くなっていく。
当時は自分を客観視できていなかったので、只々藻掻いていたという感覚だったけれども、今にして思えば明らかにおかしかった。楽しかったはずのコーディングが怠い。当たり前に書けていたアルゴリズムが出てこない。簡単なはずのコード修正でミスを連発する。そういう状況が退職するまで続いた。
退職する時の表向きの理由はそれぞれあったけれども、裏側の理由というのは一緒で、「精神的に詰んだから」。自分では頑張っているつもりなのに、結果も評価も付いてこない。しかもそこに居続ければより厳しい状況になることが見えていることに耐えられなくなってという感じだった。
今の会社へ転がり込んで1年半経った
その後今の会社と巡り合い、入社してから丁度1年半になる。ウェブ系のスタートアップにしては大人しいメンバーの多い会社で、内に秘めたる思いは各々あるにせよ、外面的な温度感は決して高くないと思う。少なくともエンジニア陣は「週休7日欲しい」みたいなことを言っているメンバーばかりだ(勿論ネタですよ、知らんけど)。
ただ、長らくメンタルをやられていた僕にとってはそれくらいの温度感が何とも丁度良かった。おかげで精神状態は完全に回復したし、意識の高いスタートアップでキリキリ働いていた時よりも、今の方が余程コスパ良く働けている。勉強会には全く行かなくなったし、会社内のコミュニケーションすら以前に比べればガクッと減ったけれども、元々コミュ障なのでそういったことも精神衛生上は良い方に傾いている。
あと、業務時間が減った分、余暇に趣味のプログラミングやブログの執筆ができるようになった。初めての海外旅行もできた。余暇は自分の本当にやりたいことができるので、結果的に仕事一本でやっていた時よりも色々な知見を身に付けられているように思う。周りのメンバーを見ても、「労働だるい」と言いながらきっちり仕事をやってのけ、趣味も豊かという人が多い。
何よりも良かったのは、僕はプレッシャーのある環境よりも、程良く放置されている環境の方が力を発揮しやすいタイプだと確信できたことだった。そもそも僕はガッポリ金を稼ぎたいとか、名のある企業でのし上がりたいとか、そういう欲によって働いていたわけではないので、わざわざ自分を追い込んでまで働く必要性というのは高くない。なのにそんな環境に身を置いて、結果が心身を壊しました…では洒落にならない。もしまた転職することがあったとしても、意識の高い会社は避けるだろう。
意識低い系でええじゃないか
見る人が見れば、僕のような人間は豆腐メンタルだったり、落ちこぼれだったり、意識の低いゴミだったりするのかもしれない。ただ注意しておきたいのは、意識が高かった所で、そんなものは1円にもならないことだ。逆にそれで評価が変わるような会社があったら色々とやばい。我々が評価されるべきはただ一点、会社が求める成果をどれだけ出したかに尽きる。極端な話、毎晩家で3時間勉強して業務でまともに動くコードも残せないエンジニアと、毎晩Twitterで「働きたくないでござる」を連呼しながら業務でイケてるサービスをバンバン出すエンジニアであれば、後者が評価されるのは当然だ。
翻って界隈を見渡すと、ブログ等で発信力を持っている人達は総じて意識高い系に偏っている気がする。意識の高い人がそれに付いて行くことについてはどうぞどうぞと言いたいのだけれども、一方で多くの人達は決してそうではないと、過去の経験上思っている。
僕のように精神ぶっ壊れるまで行ったのは極端な例かもしれないけれども、様々な事情で働くのが辛かったり、働くのが怠かったりしたとしても、別にええじゃないかということは声を大にして言っていきたい。そう言いながらもきっちり成果を出す人は沢山居るし、それなりに頑張って、それなりに稼いで、それなりに遊んで、それでそれなりに幸せなら人生万々歳ではないかと思う、アラフォー間近のおじさんの呟きである。
そろそろ空から5000兆円降って来ないかな。
今年買って良かったもの 2018
年の瀬ということで、みんな大好き今年買って良かったものを書いてみる。
スチーム式加湿器
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部屋の加湿はしたいけど、手入れは面倒、でも雑菌の繁殖は心配…という欲張り者には最高の逸品。ストーブ上の薬缶の原理で、実際に水を煮沸してから水蒸気を放出してくれるので、タンクはいつも清潔、加湿は超強力、そして手入れは月に一度クエン酸洗浄だけで問題無い。仕組み上電気代の高騰は少し気になったけれども、部屋を温めてくれる効果もあって我が家はそれほど影響無かった。
詳しくは個別記事を参照。
チラシお断りステッカー
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これをポストに貼るだけで毎日平均2〜3枚は入ってくる鬱陶しいチラシがほぼゼロになるという、魔法のステッカー。ちなみに、記事を書いた後で1枚だけチラシが入ったことがあったけれども、中身を見てみたら宗教だった。さすが宗教、強い。
詳しくは個別記事を参照。
人感センサー内蔵LED電球
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最近は割とよく見掛けるようになったトイレの人感センサー。トイレのスイッチとか触りたくないので非常に助かるのだけれども、それを自宅でも実現できるスグレモノ。値段もそんなに高くないし、おすすめ。
詳しくは個別記事を参照。
EIZO 27型4Kディスプレイ
EIZO FlexScan 27.0インチ ディスプレイモニター (4K UHD/IPSパネル/ノングレア/ホワイト/USB Type-C搭載/5年間保証&無輝点保証) EV2785-WT
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元々4Kからの乗り換えだったので解像度は変わっていないけれども、さすがのEIZO、発色が段違いに良くなった。あと、ノートPCとUSB Type-Cケーブル1本で繋げて映像の伝送からPCへの給電までできるのは非常に楽。ドッキングステーション内臓のディスプレイのような感覚で使える。ただし、EIZOなのでそれなりにお高い。
詳しくは個別記事を参照。
Synology Wi-Fiルーター
Synology 高機能無線ルーター 800Mbps + 1,733Mbps(11a/b/g/n/ac対応) 高セキュリティ VPN Plus対応 RT2600ac
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長年NECのAtermシリーズを使ってきたけれども、いい加減台湾勢の高性能化に遅れを取りすぎだろうと痺れを切らして買い替えてしまった。簡易NASなのにまともな速度が出たり、管理画面が充実しまくっていたり、拡張機能がめちゃ豊富だったりと、日本製品から乗り換えると驚くことばかりだった。オモチャとしても優秀だし、安定性も抜群。
ベルト通しに付けるICカードホルダー
トライストラムス IDカードホルダー SMOOTH ループ縦 THF-MG03D 黒
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会社が移転して、入室にICカードが必要になったので買ったやつ。首から掛けるのが苦手なので何か良い代替策は無いかと調べていて見つけた。身に付けていることを忘れられるし、ネジで着脱するから気付かずに外れてしまうことも無くて安心。
ブリタ 浄水ポット
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浄水ポットは今まで三菱レイヨンのクリンスイを使っていたのだけれども、如何せん濾過速度が遅すぎて、しかも2リットル満タンにするのに1リットルずつ2回給水する必要があったので、使うのが億劫になっていた。その点ブリタは1回の給水で1.4リットル貯まるし、濾過速度も速いので満足。水の味はどちらも及第点なので問題無い。
海外旅行用SIMカード
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台湾旅行の時に買ったSIMカード。5日間使い放題で700円台というコスパが凄い。4Gと言いつつ実際はほぼHSDPAなので、動画再生やアップロードには向かないけれども、圏外になることもほぼ無く、旅の写真をSNSに投稿したり、ナビを使ったりという日常使用には十分だった。
おわりに
買って気に入ったものは割と記事にしていた。特にチラシお断りステッカーと人感センサー内蔵LED電球は安いし、もっと早く買えば良かったと思える品。こういう物を見つけ出すためにも、この時期特によく見掛ける買って良かったレポをあちこち覗きに行きつつ、自分でもぼちぼち情報共有していこうと思う。
チラシお断りシールは破邪の護符かもしれない
僕は東京都心の割と大きめのマンションに住んでいるのだけれども、毎日のように要らないチラシがポストに入ってくる。メールボックスの入り口にでかでかとチラシ投函禁止の掲示があるにも関わらずだ。
いい加減に辟易してきたので、何とかならないものかとネット上を彷徨っていた所に、チラシお断りステッカーを自宅のポストにも貼ると効果があるという記事を幾つか見付けた。
貼ってみた
正直、そんなステッカー1枚でどうにかなるものかと眉唾だったけれども、別に高価なものでもないし、お守り程度の意味合いで買ってみても良いかと、下のステッカーをポチってみた。
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さて、効果は如何ほどかと思いつつ、経過を見守ること1週間。
チラシが全く入らなくなった!!!!
今まで10年近く都内のマンションに住んでいて、1週間チラシが1枚も入ってこなかったことは一度たりとも無かったので、これは凄いことだ。ただでさえ年の瀬というのはチラシが多い時期なのに、これは本物かもしれない。
まだ1週間なので、もう暫く様子を見ないことには確実に本物とは言い切れないけれども、少なくとも効果は大いにあったと思いたい。
蛇足
ちなみに、ステッカーの文言が商品によって微妙に違って、雑に分類すると以下のような感じになる。
- 単に「チラシお断り」とだけ書かれたもの
- 「チラシお断り」に加えて「(警察に)通報します」と書かれたもの
- 「チラシお断り」に加えて「記載の電話番号に連絡します」と書かれたもの
一見すると「通報します」が強そうだけれども、実際通報するなら警察と広告主、どっちが困るだろうと考えると、面倒事を避けたがるのは恐らく広告主だろう。警察は下手をするとまともに取り合ってくれないかもしれない。
全部を試したり、手製のステッカーと比べたりとかも面白そうではあるけれども、さすがにそこまでやるほど暇でもないので、とりあえずは今の所効果覿面ということで。うざいチラシに日々悶々としている方は、お守りを頂くくらいの感覚で試しに買ってみると、幸せになれるかもしれない。
※本記事は効果を保証するものではありません(一応お約束ということで)
36歳になった
別に歳相応に生きるべきだとか、そんなことは欠片も思っていないので、今が26歳だろうが36歳だろうが46歳だろうがどうでも良い。ただ、自分の意志とは無関係に心身は少しずつ老化していくので、否応無しに年齢を実感させられる今日この頃である。
この1年で変わったこと
精神状態が物凄く安定した。今の職場になってから良くなったと思っていたけれども、今から考えれば去年の今頃はまだまだ色んなものに怯えながら生きていたと思う。
余暇にコードを書くようになった。これも精神状態が安定したのが大きい。ただ、元々波は激しいので、やる気のスイッチが入った時以外は基本的にゴミ。
技術力は上がったというか、広がったと思う。現職では色々と新しい技術に触れる機会があるのでありがたい。特に商用環境のインフラ構築に手を出せたのは大きかった。
国内旅行がかなり減った。社寺巡礼や鉄道旅行は好きだけれども、ストレス解消法という一面もあったため、大元のストレスが激減した結果、家でコードを書いていた方が楽しくなってしまった。喜ぶべきなのに、少し悲しい。
その代わりというべきか、初めて海外旅行した。当然だけれども、国内旅行とは別の刺激があって楽しい。歳を取ると共に刺激には鈍感になるので、こういう新しい刺激は定期的に求めていきたい。
トラックパッドを左で持つようになった。右半身の神経にガタが来たので、できるだけ負担を掛けないよう苦肉の策。慣れるまでは辛かったけれども、おかげで右腕の痺れはほぼ無くなった。
変わらないこと
ブログは続けられている。変にノルマを作ったり、PVを追ったりとかはしていないので、細く長く続けられそうな気がする。気の向くままにやっていくのは長続きのコツだ。
新作アニメは相変わらず観ている。歳を取ると感情移入しにくくなって楽しめなくなると言うけれども、僕はアニメに限らず物語を俯瞰するタイプなので、普通に楽しめている。
音楽とオーディオは聴き専になって久しいながらもちょくちょく聴いている。近年はアニソンや同人に縁のある作品が主体。今年はla la larksにドハマりした。
歯石クリーニングはきちんと半年毎にやっている。これをやらないと歯茎がどんどん下がってきたり虫歯が増えたりしてやばいということに気付いてからは、欠かしていない。
おわりに
直近1年とその前では、転職があったので結構変わったなーという感じがする。抑鬱状態から解放されて、心に余裕を持てるようになった。心に余裕を持てると、できることも増えるし、視野も広がる。体も心も健康一番。
うん、やっぱり年齢を一番意識させられるのは健康のことだった。
モバイルSuicaのチャージエラーを解決するたった1つの方法
「〜たった1つの方法」系の話で実際に1つだったことってそんなにあったっけな〜と思いつつ、これについては本当にたった1つなので期待(絶望)してほしい。
結論から言うと、モバイルSuicaのチャージエラー(エラーコード1110)を解決するには、
コールセンターにひたすら延々鬼電し続けまくって奇跡的に繋がることを祈る!
これしか無いという知見を得た。
事の発端
ビックカメラSuicaカードと紐付けていたモバイルSuicaを退会し、改めてGoogle PayのSuicaに登録し直したのは、先の記事の通りだ。
これで終われば良かったのだけれども、また問題が発生してしまった。Suicaのチャージが突然できなくなったのだ。
Suicaチャージがエラーコード1110で詰んだ
僕はGoogle PayにKyashカードを登録して、そこからSuicaにチャージしている。先日Suicaにチャージした際、Kyashの月間利用限度額がギリギリの状態であったせいか、エラーが発生してしまった。この時は瞬時にKyashの限度額のせいだろうと推察し、実際そうだったため、月が変わるまで待てば良いやと、放置していた。
ところが、月が変わって11月1日になっても、一向にエラーが解消しない。昼間になればもしやと思い、午後になって試してもやはりダメ。まさかと思い、もう1枚Google Payに登録している普通のクレジットカードでチャージを試してみると、これも同じエラーになる。こうなると自分ではどうしようも無さそうだ。
エラーの内容は、Suicaチャージに失敗した旨と、JR東日本のモバイルSuicaコールセンターに問い合わせよとの旨、そしてエラーコード1110というもの。表示されている電話番号に問い合わせるしか無さそうだ。
全く繋がらないコールセンター
取り敢えず会社の昼休みにコールセンターへ電話を掛けてみるも、話し中で全く繋がらない。自動応答でよくある「只今、大変混み合っており」ですらなく、「プーッ、プーッ、プーッ」でお馴染みの「話し中」で繋がらない。この時点で、嫌な予感がしてきた。
Google先生に尋ねてみると、案の定、JR東日本のコールセンターは繋がらないことで有名らしく、その手の検索結果が出るわ出るわ。
こういう時は、多少時間が掛かってもメールで問い合わせるに限るということで、JR東日本のメール問い合わせフォームを探す。
無い。
一応、「ご意見・ご要望の受付」というフォームはあるものの、「いただいたご意見などすべてにお返事できない場合もございますので、あらかじめご了承ください。」などと書いてあって、まともに問い合わせに応答する気配は薄い。一応ずっと電話が繋がらない場合の保険に投げてみたけど。
というわけで、最混雑時間を避けて15時台に再挑戦してみる。
モバイルSuica関連のコールセンターが他にもあるらしく、それも含めて何度か挑戦して、自動応答の所にまで到達できた。ただ、そこから幾ら待ってもオペレーターに繋がらない。さすがに仕事中に10分以上も席を外すのは微妙な気分だったので、諦めてTwitterに愚痴を吐いた。
Google PayのSuicaがエラーコード1110でチャージできんくなったけど、JR東日本のコールセンターがどこも繋がらんくてキレてる。
— aikawame (@aikawame) 2018年11月1日
すると…、
こんにちは!Google Pay をご利用の際にクレジット カードで Suica のチャージができずお困りですか?その場合は、こちらのヘルプをご確認の上、Google サポートにお問い合わせくださいね。https://t.co/YteRmhDou7
— Google Pay (@GooglePay) 2018年11月1日
まさかのGoogle先生からリプライが。どう見てもBotかテンプレっぽいけど、まぁ試しに尋ねる価値はあるだろう。
優秀すぎるGoogle Payのサポート
リンク先のフォームに状況を記入して送信。すると、あろうことか30秒もしないうちにGoogleの方から電話が掛かってきた。神かよ。
オペレーターにフォームから問い合わせた旨を話すとすぐに理解し、状況を確認してくれた。通話料が掛からないので、確認中に保留にされても気にならない。
結論としては、Google側では問題が発生しておらず、JR東日本に問い合わせないといけないということだったけれども、そこの原因の切り分けはハッキリとしてくれた。その上、「手続きが煩雑なのであまりお勧めはしないが」という断り付きで、別のモバイルSuicaアカウントを用意するという手段があるにはあると提示してくれた。JR東日本にどうにも電話が繋がらないという点を理解した上で、何とか代替案を出そうとしてくれる所は大いに評価できる。
そんな訳で、何も解決していないのにGoogle先生のサポートセンターの優秀さに惚れてしまった。
絶対に頼ってはいけない駅の方々
職場からの帰宅中もコールセンターに鬼電するも、やはり話し中。
もしかしたら駅の係員であればエラーを解除できるか、コールセンターに繋がらない問題に対する回答を持っているかももしれないと思い、降りた駅の係員にも尋ねてみた(念の為、混雑していないことを確認してから)。
ただ、駅の係員で対応できるのは改札の出入りに関する不整合の対応くらいで、Suicaチャージに関する不具合はコールセンターに問い合わせるしか無いとのことだった。また、電話が繋がらない件について話しても、代替手段は把握していないとのことだった。みどりの窓口等の他の駅窓口でも受け付けられないとのことだ。
絶対に頼ってはいけないJR東日本お問い合わせセンター
ネットで検索すると、「JR東日本お問い合わせセンター」というのが出てくる。「JR東日本の列車時刻や運賃・料金、お忘れ物などのお問い合わせにご利用になれます。」と記載されているので、Suicaについては微妙かと思ったけれども「など」の中にSuicaが入っている可能性もゼロでは無かったので、藁にも縋る思いで電話を掛けてみた。
すると、なんと繋がった!!
ただ、状況を伝えると、3分ほど保留された上に、モバイルSuicaコールセンターでないと対応できないという膠も無い回答。そこが繋がらないんだけれども…と言っても、やはり代替手段は無いということだった。
奇跡的に繋がった
もうこれでダメならば本社に直接足を運ぶしか無いかと思いつつ、寄り道しながらモバイルSuicaコールセンターに鬼電すること10分、漸く自動応答が出てきた。自宅まで10分程の所だったので、家に着くまで待とうと思っていたら、残り2分程という所で奇跡的に繋がった。
この時は本人確認とエラーコードの確認、調査の上本日中に折り返すというあっさりした内容。何にせよ、漸く繋がったことには安堵したけれども、さすがに何十回も話し中を食らったことについては、強く改善を希望する旨上申してほしいということは言わせてもらった。僕も聖人ではないので、言うべきことは言わせてくれ。
コールセンターの意味とは?
さて、いよいよここからが今回の見所。1時間ほど経って、コールセンターから折り返しの電話が掛かってきた。オペレーター曰く、
「モバイルSuicaのシステム上で問題を検知してロックが掛かっていたため、解除した。今は正常にチャージできるようになっている、以上。」
え?それだけ?
というのが正直な感想だった。勿論、肝心な問題が発生した原因については尋ねたけれども、「セキュリティー上の都合で回答できない」とのことだった。契約者本人なのに原因を開示できないことについては謎だったけれども、具体的な原因は探れそうもなかったので、今回のような不具合を避けるにはどうすれば良いかと尋ねても、答えられないという。
何を訊いても答えてくれないし、単にロックを解除するだけなのならば、何十回もコールセンターに電話を掛け続ける意味って何だろう…。
それこそ、そんなに電話が好きなのであれば自動応答のメニューに「エラーコード1110でロックが掛かった場合の解除自動受付」でも追加すれば済むのではないか…。と思いつつ、今後も同様の不具合が突然発生することがあるのかと尋ねると肯定されたので、その場合はどうすれば良いのかと尋ねると、同様にコールセンターに問い合わせてほしいということだった。もう呆れ果てた。
おわりに
モバイルSuicaのチャージエラーでコールセンターへの問い合わせを案内されたら、ひたすら鬼電して繋がることを祈る。色々と模索してみたけれども、それしか無さそうだ。駅の係員や窓口では対応できないし、JR東日本お問い合わせセンターも電話するだけ無駄だ。そして少なくともエラーコード1110が発生した場合は、Google側ではどうしようも無いっぽい。
一応Google Payのサポートセンターからは別アカウント作成というウルトラCも案内されたけれども、残高がある場合の返金処理やら、アカウントの再作成やら、余計に面倒になるので現実的とは言い難い。
あとは、JR東日本がもう少しまともなサポート体制を構築してくれるか、ウルトラCでGoogle先生がモバイルSuicaのサービス毎巻き取ってくれるか、その辺りを期待する外ない。
ちなみに、僕はJR東日本の種々の問題については、経営側に起因するものが大きいと思っていて、現場の方々の多くは天下の鉄道網を支える責任感に溢れていらっしゃると思っている。そこは鉄道クラスターの端くれとして日頃から感謝している所なので、断っておきたい。
蛇足
今回の問題については、管轄の異なる所に問い合わせることで、問い合わせを受けた側が迷惑を被るという意見もあるかもしれない。ただ、そもそも問い合わせの手段が電話しか無く、その電話が繋がらない以上は同じJR東日本の窓口でどこか対応できる所を探すのは仕方の無い流れかと思う。最低でも電話の応答性を改善するなりメールフォームを用意するなりしない限りは、JR東日本の怠慢だとしか言い様が無い。
勿論、問い合わせを直接受けるのは現場の方々だけれども、彼らはJR東日本を代表して窓口に立っている方々なので、社としての課題については真摯に受け止めていただきたい。こちらとしても、実際にSuicaの処理を扱っている駅係員だったり、JR東日本の全般的な問い合わせを受け付けている窓口に対してのアプローチだったので、妥当性はあったと考えている。
そう言えば、結局電話が奇跡的に繋がったので本社凸はしなかったけれども、どうにも打開できずに本社凸した場合、対応してくれるのだろうか…。
少し興味はあるけれども、今回はここまで。現場からは以上です。