35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

RSS愛好会の今後について(2022)

RSS愛好会にて連休前より実施していたアンケートは、お陰様で360名以上と、前回2018年実施時の1.5倍もの方からご回答を頂くことができました。大変多くの方にご協力頂き、誠にありがとうございます。

RSSが依然衰退傾向にある中で回答数が大幅に上昇したことは、本サービスが根強い支持をいただいていることの証左であり、今後の持続的なサービス維持について本格的に検討してまいります。

アンケートの結果と考察

まずは、本サービスの今後について触れる前に、アンケートの結果を踏まえておきたい。

産経・読売・日経・ロイター・ブルームバーグ・47NEWS等のRSSを「RSS愛好会」が有志で配信していることをご存じでしたか?

  1. 知っていた(56.4%)
  2. 知らなかった(43.6%)

前回調査では 知っていた が53.8%だったので、微増というところ。これについてはサービスの特性上どうしようもない部分があると思っていて、フィードリーダーからの利用が大半である中で過半数の方に認知されているのであれば上出来だと今は考えている。

RSS愛好会のクローラーオープンソース化した場合、開発に参加することに興味はございますか?

  1. ある(15.2%)
  2. ない(16.8%)
  3. プログラマーではない・わからない(68%)

ある と回答された方が15%、数にして50人以上もいらっしゃるというのは少し驚きだった。5人くらい居てくれたらオープンソース化を検討しようかな?程度に思っていたので、これにかんしてはやるしかないだろうという感じでいる。

RSS愛好会がGitHubの月額スポンサーを募集した場合、ご支援を検討していただけますか?

  1. 100~500円/月程度の支援をしたい(17.9%)
  2. スポンサーには興味がない(40.7%)
  3. 興味はあるが、GitHubがよくわからない(41.5%)

こちらについては、GitHubが開発者向けサービスである以上 よくわからない という回答が多くなることは予想していた。ただ、その中でも支援したいという回答が一定数あり、興味はあるという回答もかなりの割合を占めていたことは大変ありがたく思っている。

RSS愛好会へ過去にご支援いただいたことがございますか?

  1. ある(2.7%)
  2. ない(97.3%)

とはいえ、現状はこういう数字なので今後の動向は全く読めない状況である。

普段お使いのRSSフィードをご選択ください。

  1. 産経新聞(98)
  2. 産経WEST(22)
  3. 読売新聞(79)
  4. 日経新聞(138)
  5. ロイター(155)
  6. ブルームバーグ(136)
  7. 47NEWS 全国(44)
  8. 47NEWS 地域(21)
  9. 47NEWS 都道府県(32)
  10. 乗りものニュース(42)
  11. ORICON NEWS(9)
  12. バッファロー(5)

古参の産経よりも、日経・ロイター・ブルームバーグの方が今は利用されているということで、RSSを利用する層とビジネス系の情報とは相性が良いように見える。逆に試験的に導入してみたORICONのようなエンタメ系情報は、わざわざRSSにしてまで使いたいというような需要は少なそうだ。

RSS愛好会へのご意見・ご感想などがあればご自由にお書きください。

こちらについてはありがたく拝見しているが、回答を要するであろうご意見について抜粋して触れておきたい。

まず、目立ったのは「有償化されること」への懸念についてだ。確かに「月額スポンサーの募集」という表現をしているため、有償サブスクリプション化のような印象を持たれたかもしれない。ただ、今まで有償で提供したいと考えたことは無かったし、そもそも本サービスはRSSフィードを公開しなければ成立しないため、これを有償化することは不可能でもある。そのため、あくまで持続的なサービス維持の手段として、任意での月額スポンサーを募集するか否かという所を検討したいという意図であった。

また、本サービスの法的な問題を指摘するご意見も複数あった。これについてはサービスサイトでも説明しており、結論だけ述べると過去の判例等も踏まえ、著作権法上の問題はないとの認識で運用している。ただ、見出しのみとはいえ他社サイトのコンテンツをクローリングしているのは事実なので、適法性については都度丁寧に説明していくしかないと考えている。あと、今まで8年近く運用してきて新聞社等からの通知は受けていないので今後も何か言われることは考えにくいが、万一取り下げ依頼を受けた場合は無闇に争わない方針である。

あとは、安定的な課金のために独自のRSSリーダーを開発してはどうかというご提案もいただいた。こちらについては実は以前に僕も検討したことがあったのだが、最終的に断念したという経緯がある。例えばRSSリーダーを独自開発して、今のRSS愛好会のフィードを独占提供したとすれば、確かに他のリーダーに対する差別化要素となり、収入源となることは期待できる。ただ一方で、FeedlyやInoreaderのような優秀なRSSリーダーを愛用しているユーザーにしてみれば、コンテンツのためにRSSリーダーを乗り換えなければならないという状況に置かれるわけで、これをやってしまうのは開発者としてEvilなのではないかということで、あくまで公開のRSSフィードを維持するという結論に落ち着いた次第である。ただ、FeedlyもInoreaderも万一開発終了されるようなことがあれば、ひょっとするとワンチャンあるかもしれない(笑)

ちなみに、「RSS愛好会」という名前で運営が複数名と思われていることに気付いたが、開発・運営しているのは完全に僕個人である。誤解させて申し訳ない…。

アンケートを踏まえた今後の方針

さて、上記結果を踏まえ、今後のRSS愛好会は次のような基本方針で運用していこうと考えている。

まずはソースコードの公開に先立って、現行サービスのリファクタリングを進めている。その後4月頃を目処に月額スポンサーの募集を開始し、状況次第でサービスの拡充に向けて動ければと考えている。何にせよ、僕自身がRSSフィードを重要な情報源と考えている限りは出来る限りサービスを維持していきたいと考えているので、今後もよろしくお願いしたい。

無償版G Suiteの終了に納得できない件

無償版G Suiteが今年の7月1日で完全終了するのは既報の通り。

support.google.com

これについて、「月に680円程度でガタガタ言うな」的な言説も各所で見られたけれども、ちょっと納得が行かない部分があるので書いておこうと思う。

TL;DR

  • 無償版G Suiteは個人が独自ドメインGmailを使いたいという理由での利用がある。
  • 元々個人向けアカウントでは独自ドメインを使えなかったが、今では使える。
  • G Suiteから個人向けアカウントへの移行ができれば事足りるが、不可能。
  • 今では個人向けアカウントで事足りるのに、有償契約必須なのは納得しかねる。
  • 月680円でも、10年で8万円だと大型家電を1台増やすことに匹敵する。

そもそも無償版G Suiteとは

無償版G Suiteとは、2006年にGoogle Apps for Your Domainとして始まったサービスで、Googleアカウントをグループ管理し、独自ドメインも使えるようなものだった。当初は無償で利用できたために僕のように個人で独自ドメインを取得し、GmailGoogleのサービスを独自ドメインで運用するという使い方も割と多く見られた。

ところが、2012年には無償版の新規登録受付が終わり、その後同サービスは有償での提供のみとなった。G Suiteに改称されたり、有償版だけが再改称されてGoogle Workspaceという名前になったりとコロコロ変わる中でも、無償版G Suiteはそのまま提供され続けた。そんな中、我々無償版の個人ユーザーはいつGoogle先生から梯子を外されるか怯えつつも騙し騙し使っていたわけだが、ここに来て遂に完全終了となったというわけだ。

そういう意味では、個人的には無償版の完全終了についてはGoogleにこれまでの無償提供に感謝こそすれ、文句を言うつもりは全くない。後述の問題さえなければ……。

元々個人向けアカウントでは独自ドメインを使えなかった

Google Apps for Your Domainが登場した当時は、まだ個人向けアカウントではGmailアドレスしか使えなかった。今なら個人向けアカウントにも独自ドメインのメールアドレスを紐付けられるので、個人利用する分にはそれで問題ないだろうが、そういう選択肢がなかったのだ。

この点は重要で、当時から個人向けアカウントで独自ドメインを利用できたのであれば、そこで敢えてグループ向けのサービスを選択したのだから自業自得だという面は否めないと思う。ただ、当時は選択肢がなかった以上、個人が独自ドメインを使うためにGoogle Apps for Your Domainを利用したのは必然ではないかと思う。

アカウントの移行が一方通行

もう一つ、個人向けアカウントからWorkspaceアカウントへは移行できるが、逆はできないという点である。

無償版G SuiteアカウントやWorkspaceアカウントから個人向けアカウントへの移行ができるのであれば、僕のような個人でしか使っていないユーザーには、個人向けアカウントを使うという選択肢が残される。しかしこれができないとなると、残された道は有償のWorkspaceを契約するか、個人向けアカウントを新規作成して可能な限りのデータを手作業で移行するかの二択となる。

前者については、今となっては個人向けアカウントで事足りるのに必要ない機能に対して有償契約するのは納得できない。では後者はどうかというと、例えばGoogle Playの購入コンテンツであったりとか、Googleマップのバッジであったりとか、こうしたインポートできないデータはどう頑張っても移行は不可能だ。つまり、無償版G Suiteユーザーに残された道は、事実上有償版の契約しか残されていないのである。たとえ利用したい機能が個人向けアカウントで賄える範囲だったとしても。

月680円は安いのか

冒頭の「月に680円程度でガタガタ言うな」的な言説も疑問に思う。

確かに月で考えればランチ一食分程度かもしれない。しかし、Googleアカウントなんてものは今後生涯使うものだ。そうなってくると、例えば10年で約8万円と考えれば、冷蔵庫や洗濯機のような大型家電を1台増やすことに等しいのではないか。僕も10年で8万円の出費を「その程度」と切り捨てられるくらいにお金が有り余っていれば良かったのだけれども、生憎そこまでの富裕層ではないし、お金に余裕があったとしてもこのコスト感と内容だと中々看過できない。

おわりに

無償版G Suiteのユーザーの中でも使い方はそれぞれだと思う。グループや、個人でも複数アカウントを駆使しているのであれば、それはWorkspace特有の機能を享受しているので、有償版の契約となっても納得の余地はあるだろう。また、Gmailやカレンダー等の移行が容易な範囲で個人利用しているユーザーも、個人向けアカウントにせっせこ移行するという現実的な選択肢があると思う。

ただ、僕のように独自ドメインを使いたいためだけに無償版G Suiteを使っていたユーザーとしては、今の個人向けアカウントであれば必要十分なのにそこには移行できず、不要な機能に対して有償契約を求められているということで、どうにも納得いかないのである。これは界隈でよくあるような「無償にしてユーザーを集めておいて、覇権を取ったら搾り取る」といった単純な問題ではないと考えている。

願わくはGoogle先生がG SuiteやWorkspaceのアカウントから個人向けアカウントへの移行をサポートしてくれることを希望したいものだが、果たして今のGoogle先生にそれを望めるだろうか…。ひとまずまだ半年弱あるので、暫くは様子を見てみようと思っている。

蛇足

本件についてGoogleに問い合わせようと思ったが、「Google Workspace サポートへのお問い合わせ」の案内通りにAIチャットを呼び出し「サポートに問い合わせる」を選ぶも、何をやっても堂々巡りで最初の質問に戻るという状態だったので、ここに追記しておく。

今年買って良かったもの2021

年の瀬ということで、今年もまた買って良かったものを書いてみる。

電動歯ブラシ(ブラウン オーラルB PRO2000)

今年一番はこれ。今までは音波アシストブラシを使っていたものの、半年毎に通っている歯石クリーニングではゴリゴリと歯石や着色部分を削られて、「しっかり磨きましょうね」というお叱りを受けていた。それがこの電動歯ブラシに替えた途端、「大変よく磨けていますね、1年毎にしても良いですよ?」と褒められてしまった。

歯磨きの時間自体はむしろ減っていて、今までは3分を目安に磨いていたのが、この製品は歯の四隅に対して各30秒のタイマーがあるので、自然と2分で完了するように落ち着く。それでも目視レベルで歯石や着色の具合が減っているので、効果は覿面すぎる。まぁ、僕の手磨きが下手すぎるというのもあるかもしれないけれども…。

あと、標準のブラシもそこそこ良かったけれども、僕の体感では別売りのマルチアクションブラシが更にしっかり磨けた感を得られるので愛用している。普通のブラシよりは少しだけ高いけれども、それで歯石クリーニングの苦痛が減って、歯周病の悪化リスクが減るのであれば安い物だと思う。歯の健康はこれから更に重要になってくる年頃なので、しっかりケアしていきたい。

スティック掃除機(日立 PV-BH900H)

今まではマキタのめちゃ軽いやつを使っていたのだけれども、如何せん吸引力が弱いために普通の掃除機を捨てることができずにいた。特に痛かったのは、海沿いに引っ越したことで床に砂が溜まりやすくなって、その砂を吸いきれなかったこと。というわけで、スティックかつハイパワーということで選んだのが日立のコレ。型落ちで4万円を切っていた時に買えたのはラッキーだったと思う。

重さに関しては2kg近くあるので、マキタと比べるべくもない…と思いきや、自走式ヘッドなので本体の重さをあまり感じずにスイスイと掃除できる。その上パワーは普通の掃除機と比べてもそこまで遜色ないレベル。しかも貯まったゴミはワンタッチで捨てられるし、充電はスタンドにはめるだけ。掃除するだるさがかなり軽減して良かった。

プリメインアンプ(TEAC AI-301DA-SP/S)

今まで使っていたOlasonic NANO-UA1aの音量が不安定になってダメになってしまったので、急遽代替品を購入。本当はAI-503あたりにしようと思っていたのだが、予算面ではなくて設置場所の都合で断念。とりあえず音が鳴れば良いやくらいのつもりで買ったのだけれども、良い意味で期待を裏切ってくれた。

僕の場合はスピーカーにECLIPSE TD510MK2というピーキーな製品を使っているので繋ぐアンプをかなり選ぶのだが、NANO-UA1aでそこそこ満足していた定位感が更にクッキリして、キレのある音になった。人によっては聴き疲れる系統の音かもしれないけれども、個人的にはかなり好み。ちなみにヘッドフォンの音は大分劣化したけれども、ほとんど使うことはないので良しとする。

ドッキングステーション(Anker PowerExpand Elite)

VAIO Z(後述)に合わせて購入。純正のドッキングステーションにしようかとも思ったのだけれども、前面の光沢が好みでなかったりインターフェースが少なめだったりと不満があったので、TB3対応な上にタイムセールで安かったこちらを購入。

TB3対応なので発熱はそこそこあるけれども、VAIO Zとの相性は問題なさそうで快適に使えている。USBポートがType-AもType-Cも多いので、外付機器を沢山繋ぎたい人には向いていると思う。

VAIO Z用PCケース(V.M MacBook Air 13 2017)

こちらもVAIO Z(後述)に合わせて購入。専用レザーケースもあるのだけれども、高いし縦向きに収納したかったので却下。こちらは縦向き収納ができる上に、お値段は専用ケースのなんと1/10!そして質感も悪くない。一昔前のMacbook Airに合わせた大きさだけれども、VAIO Zにも良い感じでフィットする。

ドッキングステーションもケースも純正品を選ばなくて若干申し訳ない気もするけれども、今回のVAIO Zは手放しで賞賛できる感じではなかった(後述)ので、まぁ仕方ないかなという感じで…。

番外編:VAIO Z VJZ1428

store.vaio.com

自腹ではないので番外編扱いで…。転職に伴って新しいPCを支給してもらったのだけれども、機種は自由に選べたのでVAIO Zを選択。

ただ、元々は今回のVAIO Zに対してはそこまで好印象を持っていなくて、Zの名を冠するのであればRyzenを載せるくらいは攻めてほしいと思っていた。実際、前職時代に使っていたRyzen 9のデスクトップには全く歯が立たない。ノートPCなのだから当たり前という向きもあるだろうけれども、ノートPCなのに頭のおかしいハードウェア設計でバケモノじみた性能を実現していたのがこれまでのVAIO Zなので、今回は軽さを追求したにしてもちょっとヌルいと思っていた部分は否めない。

…のだけれども、実際に手に取ったら色んな不満が全部吹き飛んだ。これはいいものだ。直近で使っていたMacBook Proは論外として、往年のVAIO Zと比べてもキーボードが格段に打ちやすくて、剛性も高い。それでいて1kgを切っているのだから笑ってしまう。何だかんだ言っても、ノートPCにおいて軽さは正義だと思い知らされた。これなら、普段の作業で必要十分な性能が出れば良いやとなってしまう。まぁ、それでもRyzen 7は積んでほしかったけれども…。

おわりに

今年は買って良かった物を全く記事にしていなかったらしい。まぁ記事を書くこと自体ちょっと飽きてきているので仕方ないということで。去年に続いてライフハック的なものよりはデジタルガジェットや家電が多めだけれども、トップに電動歯ブラシが躍り出たのはやはり年齢相応なのかな…とも思う。

39歳になった

毎年恒例、今日が誕生日ということではないけれども。

30代最後の1年にして、年が明ければいよいよ厄年。人生の転機である。去年もコロナ禍という大変な変化のあった1年だったけれども、今年は今年で久々のアレが来た。というわけで、懲りずにつらつらと綴っていこうと思う。

この1年で変わったこと

転職した。前職は今までの人生の中で1、2を争うくらい自分に合う職場だったので、残念でならない。ちなみに、1と2はいずれも会社都合の退職だったりする、悲しい。とはいえ、僕の人生の中では4年余というのは最長勤続年数になるので、快挙ではある。 前職では、それまでのリードエンジニアやマネージャーという肩書きを下ろして一兵卒としてやってきたけれども、少数精鋭のチームということもあって新しい技術の吸収やインフラ技術の強化ができて、かなりの現場力を身に付けることができたと思っている。これが現職のテックリードという立ち位置にも繋がってきたので、とても感謝している。現職はまだ入社して間もないけれども、技術で課題を解決していく力がこれからという感じがするので、やり甲斐がありそうというのと、忙しくなりそうというのと、なかなか複雑な心境でいる。

通勤するようになった。これは転職に伴う変化ではあるけれども、現職も昨年から原則はリモートになっていて、来月から週1で出社日が設けられるということなので、コロナ禍が少し落ち着いてきたことによる変化とも言える。通勤については元々「いざとなれば出社もできる場所」ということで鎌倉市の腰越を選んだ所があるので、そこは想定内だった。それにしても、江ノ電小田急湘南モノレールの3線利用可という利点は途轍もない。現職は五反田に事務所があるのだけれども、モノレールの大船乗り換えで接続が良ければ1時間で行けてしまう。新宿にも小田急で1本だし、山手線の東西どちらへも素早く出られるのは便利だ。あと、終電はモノレール経由で23時かと思いきや、小田急を使えば23:54まで粘れる。まぁ仕事の飲み会で粘ることは無いと思うが……。それでもいざという時に粘れるのは強い。

体重が60kgの大台を超えた。一時的に超えたことは今までにもあったけれども、7月以降は60kg台を維持している。ただ問題があって、副作用として筋肉だけでなく腹の肉も育ってしまった。標準体重にはまだ少し足りないけれども、そろそろこれを維持しつつ体を絞っていかねばと思いつつ、今日もまた天一でこってりしてしまった。脂質を摂るとすぐに腹に溜まるのがここ数年で顕著に感じられるようになってきたので、胃もたれよりもそっちの面で天一を控えていかないといけないのかと思うと、地味に辛い。

変わらないこと

鎌倉市での生活に飽きが来ない。コテコテの観光地への移住だったので、最初だけはしゃいで段々どうでも良くなってくることをある程度は覚悟していたのだけれども、そうはならなかった。相変わらず江ノ電がやって来たら振り向くし、浜へ散歩に行くし、週末になれば自転車で鎌倉の社寺を巡る。湘南は一点物の観光地ではない、観光スポットの集合体なので、まだ飽きるまでには数年掛かりそうな気がする。というか、飽きるのか……?

MacからWindowsに出戻ってから1年余、もうMacに戻ろうとは全く思わない。Dockerは爆速だし、4Kで一部のソフトウェアが激重になることもない。転職に伴ってRyzen 9 3900X搭載のデスクトップからCore i7-11390H搭載のVAIO Zに大幅スペックダウンしてしまったけれども、それでもMacを使っていた時に時折感じたもたつきは皆無なので、やはりWindowsは強い。Xcodeのビルドができないという泣き所に関しては、アプリ開発をメインにするつもりは無いので、いざとなればリモートでMacに繋げばいいやくらいに思っている。

朝型生活は、前職と現職の間にブランクがあったので、その間は若干崩れたものの、現職でもコアタイムが11:00~16:00のフレックスなので、コアタイムギリギリの7:00~16:00をデフォルトにしている。前職だと朝会以外はほぼコーディングに集中できていたので気付かなかったけれども、転職してみて思ったのは、早朝の誰も働いていない時間はとても集中しやすいということ。11時を過ぎるとSlackの通知がわんさか来たり会議が入ったりと集中力が途切れがちになるので、朝の内にコーディングに集中して残りの時間でPRレビューや資料作成等を片付けるという流れが出来つつある。

余暇にコードを書く量は相変わらずという感じだけれども、何かを完成させるという所がイマイチ出来ていない。その中でもHotwireやWPF等の新しいオモチャには触れているので、好奇心が枯れてきたわけではないと思いたいが…。あぁ、一応RSS愛好会のバックエンドをChaliceからRuby on Jetsに移行して、問題があったのでServerless + Railsの構成に再度作り直したというのはあった。それにしても、何だかんだでRubyは書きやすい言語だと思う。

おわりに

去年は「一寸先は闇」とか書いていたけれども、本当にその通りになってしまった。転職についてはいつかはあると思っていたものの、今年というのは若干想定外だった。また環境が大きく変わったので、時間の使い方や関心事に対する比重の置き方等を少しずつ変えていかないといけない。半年間隔で通っている精神科医にも「暫くはマメに通院してみましょうか」と言われたので、負荷の掛かりっぷりは見て取れるのだろうと思う。

来年の今頃は現職の仕事にも慣れて、余暇にはのんびりコーディングしながら年越しのことを考えていられることを祈りたい。とにかく暫くの間は、気張りすぎない程度に仕事を頑張ろうと思う。いのちだいじに、心の健康は最優先。

失業したらiDeCoの落とし穴にハマった件

僕は金策の一環でiDeCoを活用している。この制度が年金と関連しているのは契約時にざっくり把握していたつもりだけれども、失業状態を挟んだ転職でえらい面倒なことになってしまったので、備忘録がてら内容を書き記しておく。ちなみに、僕が加入しているのはSBI証券iDeCoだが、制度的な部分は共通なので他社でも概ね同様と思われる。

TL;DR

  • 国民年金の納付免除期間は、iDeCoの加入者資格を失う
  • 失業期間を経た転職時は、iDeCoの変更申請を2回、書面で手続きする必要がある
  • 何もしないと、資格喪失中の掛金が手数料を差し引かれた上で還付される
  • 手続きにはタイムラグがあるので、還付を避けたければ銀行側で口座振替を解除すべし

会社都合での退職

今年の9月30日をもって、前職の会社を退職することになった。これは会社都合の退職だったのと、転職先がすぐには決まりそうもないということで、一旦失業状態になることによる諸々の手続きをやっていった。書き出すと以下の通りだ。

やること 場所 必要書類等
厚生年金から国民年金への切替 市役所 退職証明書類
社会保険から国民健康保険への切替 市役所 健康保険資格喪失証明書類
雇用保険(失業保険)の給付申請 ハローワーク 離職票
国民年金の免除申請 年金事務所 雇用保険受給資格者証
国民健康保険の減免申請 市役所 雇用保険受給資格者証

本題はiDeCoなので詳細は省くが、役所手続きが苦手な人からすると、これだけでも目眩がするのではないかと思う。ただ、僕は使える権利は行使したい方なので、一般的な失業時の補助3点セット(雇用保険・年金免除・国保減免)は全て申請することにした。まぁ、この時点で既に落とし穴にハマっていたのだが、当時の自分はそんなことを知る由もなかった…。

iDeCoの控除証明書が届く

落とし穴に気付いたのは、国民年金基金連合会から掛金控除証明書が届いた時だった。これ自体は確定申告のための掛金記載が目的なのだけれども、葉書の中に「こんなときには届出が必要です」という文言があったのを見て、そういえば退職したから届出が必要なのだったと思い出すことができた。

僕の場合は、丁度この葉書が良いタイミングで届いたので手続き漏れになるのを免れたけれども、そういうことが無かったり、届いても中身をしっかり確認していなかったら、転職時に銀行やカード会社へ届ける時まで放置して、もっと厄介なことになっていただろう。何はともあれ、証券会社に連絡だ。

自らの無知を嘆く

実は、この時点で転職先は内定していたのだけれども、SBI証券のFAQを見る限りでは一旦無職になってからの転職というケースが無かった。自分で見繕って資料請求して書類不備になるのも不安だったので、サポートデスクに問い合わせることに。そこで(当時の僕にとっては)驚愕の事実を知らされる。

なんと、国民年金の納付免除期間はiDeCoの加入者資格を失うということなのだ…。しかも、その間に掛金が口座振替されてしまった場合、2,148円という地味に痛い手数料を差し引かれた上で還付されるということだ…。毎月の掛金の1割近くやんけ。

このことは、iDeCoが年金制度の上に乗っかった制度ということからすると当然のことであり、勿論規約にも明記されている。なので全面的に僕が無知なことによる自業自得だ。ただ、失業時の各種申請は流れ作業的にやってしまいがちなので、見落とされやすい落とし穴なのではないかと思う。

そして手続きの煩雑さに絶望

さて、国民年金の免除を今更撤回する気は無いので、粛々と手続きをやっていくしかない。というわけで、今回のような退職からの国民年金免除からの転職という場合の手続きについて、サポートデスクの方から案内してもらった。いやはや、面倒すぎる。

  • 加入者被保険者種別変更届と加入者資格喪失届の書面を取り寄せて提出する(国民年金保険料免除・納付猶予申請承認通知書のコピーを添付)
  • 約1ヶ月後、掛金の拠出が停止されていることを加入者が自ら確認する
  • 新規加入時と同様の手続きを行う

…と、ここで幾つか疑問が。

まず、今回の場合は加入者資格喪失届が先方に届く頃には、既に転職しているということになる。であれば、転職時の手続きだけで済ませたりショートカットできないかと思ったのだけれども、これは不可ということで、必ず加入者資格喪失届が受理されてから、その先の手続きに進む必要があるということだった。

次いで、加入者資格喪失届が受理されると掛金の拠出が停止されるのだが、これを加入者が自ら加入者サイトや電話等で確認するという点。これも引っ掛かったのだけれども、既に転職先で働いているからと、確認を待たずに加入手続きを行った場合、書類不備として容赦なく差し戻されるらしい。それくらいよしなに対応してくれないものかと思ったけれども、後述の理由で黙って頷くことにした。

最後に一番厄介なこととして、国民年金保険料免除・納付猶予申請承認通知書が届くのは免除申請から2~3ヶ月後ということだ。遅ければ年が明けてしまう。その間加入者資格喪失届を提出できないということは、つまり掛金は毎月口座振替されて、手数料を差っ引かれて還付の憂き目に遭うということだ。早く手続きしないと還付になるのに、手続きに必要な書類がずっと後に届くって、これ制度のバグなのではないか…と思いつつも、やはり後述の理由で黙って頷くことにした。ちなみに、還付については必ずしも毎月とは限らず、一定期間分纏めてとなる場合があるが、保証はなく、また年を跨ぐと分割される可能性が高いとのことだった。

SBI証券サポートデスクの神アドバイス

ここまで尋ねると、察しの良いSBI証券のサポートデスクさん、「銀行側で口座振替を停止すれば、掛金の拠出は停止され、還付も発生しなくなる」ということを案内してくれた。すごい、こんな面倒な問い合わせをしている中で的確なアドバイスだ。口座振替の停止って、こういう場合でも可能なのか。

ここで、先方から口座振替の停止を案内してもらったというのは重要なので注意されたい。というのも、勝手にこちらの判断で口座振替を停止するというのは、iDeCoを扱う証券会社等も国民年金基金連合会も承知していないことになるので、完全に禁じ手だ。また、銀行側も口座振替停止の条件として、収納企業側の承認を条件としている場合が多いため、いずれにせよ証券会社等との擦り合わせをしておく必要がある。

というわけで、口座振替に指定している住信SBIネット銀行に説明の上、停止を依頼して無事に還付を回避。超絶面倒な流れではあったものの、金銭的なロスは生じることなく転職後のiDeCo復活までの道筋が見えてきた、というのがイマココである。

おわりに

つみたてNISAと同じ感覚で始めたiDeCoだったけれども、NISAが証券会社内でほぼ完結しているのに対し、iDeCoは年金制度と密接に関わっていて面倒事が多いということを今回の出来事で痛感した。iDeCoに加入していて、退職して国民年金免除、その後転職という流れは、近年ではそう珍しくないパターンだと思われるし、国民年金の免除が無くても手続きの面倒さは残る。

制度の仕組みを細かく把握しておくのは面倒だと思うけれども、iDeCoと年金は絡み合っているということだけでも覚えておくと、いざという時に「あぁ、年金絡みか」と思い至れることがあろうと思われるので、iDeCoに加入している方は参考にしてもらえれば幸いだ。

しかしiDeCo、ITエンジニアとかの転職多い職種には全くもって向いてないなぁ……。

補足1. SBI証券に文句を垂れなかったワケ

僕がiDeCoの仕組みについて無知だったことは置いておいても、各種届が全くオンライン化されていないとか、融通が利かない部分が多いとか、タイムラグがやたら長いとか、元々必要な手続きに不便な点が多すぎることは否めない。ただ、これをSBI証券のサポートデスクに対して言わなかったのは、恐らく不便な原因の大部分が国民年金基金連合会の側にあると推察されるからだ。

実際、申請書類は大部分の情報がSBI証券の側で打ち込まれているし、サポートデスクの方はこちらの質問の意図を的確に察知して回答してくれる。現状見えている不便な部分というのは、国民年金基金連合会と遣り取りする上で避けられない部分に見えて仕方ない。iDeCoの加入者サイトがSBIベネフィット・システムズという別会社になっているのも、確定拠出年金という制度に乗っかっていることによる所かもしれないが、そこまでいくとさすがに邪推が過ぎるか…。

何にせよ、他のSBI証券のサービスは良く出来ているのにiDeCoだけ面倒なのには何かしらありそうだ、ということで黙っていた次第である。

補足2. 年金の免除申請早くない?

これは尤もな疑問で、僕の場合は離職票が届いたのが10月11日、本来なら雇用保険受給資格者証を受け取るのが4週間後の11月8日で、年金の免除申請はそれから行うはずだ。

実は、今回は転職先での業務開始が11月8日よりも早まる可能性があったためハローワークに相談したところ、先に資格者証だけ受け取れることを知った次第だったりする。通常通りの流れであれば、免除申請の前に落とし穴に気付けただろうけれども、その時は年金免除のメリット・デメリットで悩むことになっただろうし、正直どっちもどっちだったような気がする…。

天下一品創業50周年によせて

2021年11月、京都北白川に総本店を構える中華そばの全国チェーン、天下一品(通称天一)は創業50周年を迎える。

僕が天一に出会ったのは奇しくも創業30周年である2001年なので、天一の歴史の4割をこの目で見てきたことになる。とはいえ僕は全店制覇するようなこってりフリークではないので、あくまで一般的な常飲者としての天一への思いを、明日10月1日から始まる天下一品祭りや50周年を迎えるその日に先立って綴っていこうと思う。

三度目までは我慢せよ

僕の天一に対する最初の感想は、「こんなマズいラーメン二度と食べたくない!」だった(失礼)。これは、天一が好きな人からも苦手な人からも稀によく聞く話である。

僕の場合、大学時代の部活の先輩達に半強制的に連れて行かれていたので、拒否権が無かったというのが運命の分かれ道だった。独りで入店していたとしたら、本当に二度と食べようとはしなかっただろう。しかし先輩達が僕を拉致するものだからどうしようもない。二度三度と連れて行かれ、あっさりを頼むわけにもいかず、仕方なく覚悟を決めてこってりを食す。

ところが不思議なもので、二度目には「あれ?いけるかも…」そして三度目には「え!?むっちゃ美味いやん!!」へと変わっていったのである…。

今にして思えばこの反応は、天一が既存のラーメンという料理から余りにもかけ離れているため、「ラーメンだと思って食べたのになんか違う」というミスマッチによって生じるものなのではないかと思っている。実際に統計を取ったわけではないけれども、天一好きほどこの「最初はマズいと思った」的なエピソードを語ってくれることが多いし、逆にそれほどという人は当初から特段の好悪を抱かなかったという場合が多い。

つまり、天一に対して少し食べてみて嫌悪感を持っている人達は、むしろ潜在的なこってりフリークなのではないかと僕は思っている。それだけ天一へのインパクトが大きかったわけだから、脳内で天一を「これはラーメンとは違う、天一という食べ物なのだ!」と変換できればハマる可能性を秘めているのだ…!知らんけど。

店舗による味の差

段々と天一にハマり始めた頃、丁度僕は短期間に引っ越しを繰り返していて、結果的に各地の天一を楽しむ恩恵を受けていた。そうすると店舗によって微妙に味が違うことに気付くようになってくる。

特に滋賀県大津市に住んでいた頃は、自宅周辺だけでも石山店(閉店)、御殿浜店、草津店の3店舗が林立していて、草津店はFC店でその他は直営という違いもあったりと、非常に恵まれた環境だったと思う。当時の個人的な印象としては、直営店はどこも大体リファレンス的な安定感のあるこってりを出してくれる一方で、FC店はラーメンタレが多めでスープが若干薄めの店が多かったり麺のクタクタ具合が微妙だったりと、質がまちまちだったように思う。

余談だが、天一の麺というのは一般的なラーメンと比べると若干クタクタなのがデフォルトである。決して茹ですぎなのではなく、これが濃厚スープと相性抜群なのだ。

本店への道

さて、店舗によって味が違うとなれば、当然気になるのが本店の味である。

僕はそういう意味では本当にラッキーだったと思う。天一に本格的にハマり始めた時期、本店にそこそこ近い大津市に住んでいて、しかも20代の胃腸が元気な体だった。そう、正に天の時・地の利・人の和を全て満たしていたのだ…!というわけで、満を持しての本店である。

もうね、震えましたね。もはや他の天一各店舗と比べても別の麺類ですね。

今まで食べてきた天一は、タレの多い少ないとかスープの濃い薄いとか、そういう違いはあったけれども、ベースとなる味はあくまで一緒だったように思う。ただ、本店だけは全く違うと一口すすった時点で感じ取れた。それくらい本店の味は異質だった。

言葉にすると難しいが、本店のスープはとにかくギットギトのドッロドロだ。ただ、塩気が少ないので全然クドいとは思わない。ラーメンタレ多めのFC店だと塩辛くてスープを完飲できない場合があるけれども、本店の場合は油っこさでノックアウトされる感じだろうか。

そう、変な話ではあるけれども、本店以外の天一というのは「こってり」という名前でありながら、わりとまろやかなのだ。一方で、本店のこってりは紛うことなき「こってり」であって、20代の健康な胃腸でもスープライスセットを完食すればドスッとした感覚がやって来る。そして「あぁ、もう当分こってりは要らんな…」と満足するのだ。

…そして、そう思った1週間後には懲りずにまた本店へ行くのが清く正しいコッテリストである。結局僕は、その後東京へ引っ越すまでの約1年ほど、毎週本店へ通ったのであった…。

東京の天一

本店との別れは唐突にやって来た。仕事の都合で東京へ引っ越すことになったのだ。

実は僕にとっては二度目の東京住まいだったのだけれども、一度目はまだ天一にハマる前だったので、時々吉祥寺店に寄るくらいだった。しかし今度は本店の味を知ってしまった後なので、本店ロスを少しでも埋めようと東京の天一事情をリサーチした。

ふむふむ、東京近郊だと水道橋西口店(現水道橋店)、神田店、高田馬場店(閉店)あたりが高評価か。あとは直営の高円寺店、神楽坂店は安定の味と。

結果的に、僕の本店ロスを埋めてくれたのは水道橋西口店だった。この店舗は本店の味にあと一歩及ばないながら、他店とは明らかに違うギトギト・ドロドロ感が出ていて「ジェネリック本店」と言っても差し支え無い味だと感じられた。あと、店内のレイアウトが本店の鏡映しに近かったのも、本店の雰囲気を感じさせてくれて良かった。

その後、都合東京には10年近く住むことになったので、そこそこ多くの店舗を巡ることになった。お気に入りは、水道橋西口店と同系列とされる赤坂店と、自宅近くでかつ美味しかった高田馬場駅だったのだけれども、こちらは残念ながら閉店してしまった…。

あわや天一難民

昨年2020年に鎌倉市へ引っ越した。鎌倉市には大船店があるので、辛うじて天一難民になることは免れたけれども、もし大船店が無ければ横浜まで出なければならない。それどころか、天一が存在しないとか、存在しても1店舗だけみたいな県もある。

今は「家麺」という自宅で天一を作れるセットを通販で買うこともできるけれども、コロナ禍で何度かお世話になっているがやはりお店の味とは少し違う。いや、この手のセットとしては再現度はハンパなくて、何ならドロドロ具合とかは自分で最強にまで調整できたりと自由度は高いわけなのだが…。何というか、少しだけパンチが足りないのである。多分、普段天一を食べない人が口にしたら全くわからないレベルだとは思うけれども、常飲者からすると何か違うというくらいの差だ。

というわけで、引っ越す時には最寄りの天一を確認することは我々には重要な要素だということを痛感させられた。

こってり以外の味について

天一について触れる時に、避けて通れないのが「こってり以外は実際どうなのか」という点である。

まず、あっさりについて。これはハッキリ言うけれども、こってりが苦手な人を連れて天一へ行くときの緊急避難用メニューだ(※個人の感想です)。僕は一度だけ、二度目か三度目あたりに天一へ強制連行された時、どうしてもこってりが嫌だったのであっさりを選んだ覚えがある。感想としては、普通のラーメンだった。こってりの圧倒的インパクトに対して、普通すぎるので敢えて天一である必要がない…というのがきちんとした感想だろうか。

一方で、味がさねについては僕はわりと肯定派だったりする。「天一を食べたい」という時に選ぶかと言われたら微妙だけれども、あれはあれで唯一無二の中華そばだったと思う。どうしても天一へ行くとこってりを求めてしまう性が発動するので注文回数こそ少なかったけれども、揚げネギを大量投入して食べるのが好きだった。復活に期待したい。

そして、事実上の味がさね後継である味噌ラーメン。これは僕は1回食べて満足してしまった。決して悪くはないのだけれども、僕の舌には味が濃すぎた。あと、味がさねほど独自性を感じられないというのもある。

最後に屋台の味。2号ともこっさりとも言われるこの味は…、実はまだ注文したことが無い。これを注文するのは、こってりが食べたいけれども胃腸の調子的に厳しそうな時だと思っているのだけれども、今の所はそういう事態に遭遇したことが無い。今後年を重ねることで、注文する日が来るのだろうかと少しドキドキしているアラフォーである。

印象的な天一

さて、ここからは今までに食べてきた中で印象的だった天一の店舗について触れていこうと思う。

中央通り店(宮城県仙台市

仙台市内の天一では、本店でも出てこないような超こってりの天一が食べられるというのは、常飲者の間では有名な話だ。

というのも、仙台市内の天一を経営するこむらさきグループの店舗では、「土鍋チーズ」という独自メニューを用意しているのである。このメニュー、文字通り天一のこってりが土鍋にチーズを乗せた状態で出てきて、スープはグツグツに煮えたぎっている。土鍋でしっかり煮立ててあるのも手伝ってスープは非常に濃厚で、常飲者にとっては垂涎物のメニューなのである。ただし、舌の火傷にはくれぐれも注意しよう。

ちなみに、僕は仙台旅行の時にこの土鍋チーズの虜になって、その翌年に東京から仙台へ、土鍋チーズを食べるためだけに日帰りしたことがある。お土産に萩の月は買ったけど。

上前津店(愛知県名古屋市・閉店)

2010年前後だったと思うが、大須の電気街を訪れたときに立ち寄ったお店だ。この店舗では何故かこってりのことを「スタミナ」と呼んでいるのが非常に印象的だった。そして出てきたのが、天一とは思えないようなサラッサラのスープ。間違いなく、今まで僕が食べてきた中で一番のサラサラ具合だ。そして、天一とは思えない塩辛さと妙なスパイシーさ。その理由は「明日もお待ちしてます」の先に隠れていた。丼の底に沈殿していたのは、大量の塩胡椒。これは流石に本部に連絡したら指導入るレベルだろう…と思ったけれども、結局閉店してしまったので然もありなんという感じだった。

あまり天一について良くないことは書きたくないが、まぁ閉店済の店舗というのと、余りにもインパクトが大きかったということで。

イオンモール草津店(滋賀県草津市

2008年当時、フードコートに入った天一というのはまだ珍しかったのではないかと思う。もしかして初か…?ということで、物珍しさに行ってみた。

天一をお盆に乗せてフードコートを歩くというのは、なかなか新鮮な体験ではあったけれども、それ以外はごく普通の天一だった。関西以外でやると匂いに対する苦情とか来そうだけれども、近畿圏であれば天一国民食みたいなものなので問題ない(※個人の感想です)。

今までに入店した天一

おわりに

天下一品創業50周年によせて、ヨイショするわけでもなく貶すわけでもなく、一介の天一好きとしてありのままの気持ちを文章にしてみた。こうやって書き綴ってみると、僕は思った以上に天一のお世話になっていると思う。長らく東京に住んでいると、天一よりも洗練された鶏白湯ラーメンに舌鼓を打つこともあって、思わず浮気しそうになってもおかしくないのだけれども、何故かいつもあのギトギトでジャンキーな飲食物に戻ってきてしまう。天一には、お上品な鶏白湯ラーメンには無い力強いパンチがあって、それが絶妙に僕らを虜にするのである。

四十路を目前に控えて、この先も本店のこってりを完飲できるかどうか心配になってくるお年頃ではあるけれども、これからも胃腸が許す限り、天一のこってりを愛飲していきたいと思う。みんなも最近リリースされた公式アプリをダウンロードして、遠方であれば家麺を注文して、天下一品祭りと50周年記念日を迎えよう。コロナ禍で10月1日の無料券配布は行われないけれども、各々のタイミングで祭りを楽しみたいものだ。

明日も食べに行きます。

Windowsのスリープ復帰時にテレビ電源を連動させるのが難しかった件

結論から先に言うと、Windowsのタスクスケジューラやスリープ復帰周りには罠がいっぱいなので、特にログオン状態以外で利用したい時には注意されたいという話である。

事の背景

今の主力PCは、ディスプレイにテレビ(BRAVIA KJ-43X8500G)を使っている。

テレビのHDMIには機器間操作の規格としてHDMI-CECというものがあり、消費者向けにはブラビアリンク等の各社テレビ向けの愛称が付けられていることが多い。テレビのリモコンでブルーレイレコーダーを操作したり、プレイステーションの電源とテレビの電源が連動するのにも、この仕組みが利用されている。

ところが、今の所PC側でのHDMI-CEC対応というのはごく限られたメーカー製PCだけに留まっていて、今後も広がる気配が無い。であれば電源連動タップはどうかとも考えたくなるけれども、今時のテレビは主電源を切ってしまうと再起動するのに結構な時間が掛かるので、現実的ではない。そもそも通電しても改めて電源スイッチをオンにする必要がある機種が大半ではないかと思われる。

というわけで、電源連動のためには各々知恵を絞る必要がある。幸い最近のBRAVIAREST APIで電源も含めた各種操作が可能となっているので、今まではAlexaスキルを自作して、WoLによるPC起動とこのAPIへのリクエストを同時に行うことで、電源連動を実現していた。

ただ、どうにも最近は「Alexa、PCを起動して」と発生するのが面倒になってきて、キーボードやトラックパッドを弄るだけで何とかならないかと思うようになってきた。というわけで、今回目を付けたのがWindowsのタスクスケジューラだ。

設定の手順

罠にさえハマらなければ、スリープ復帰時にBRAVIAAPIを叩いて電源をオンにするのは難しくない。手順はこうだ。

  1. 適当なタスクを作成する
  2. [全般] の設定を変更する
    • ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する を選択
    • 最上位の特権で実行 をチェック
    • 表示しない をチェック
  3. [トリガー] の設定を追加する
    • [ログ] は システム を選択する
    • [ソース] は Power-Troubleshooter を選択する
    • [イベントID] は 1 を入力する
    • 遅延時間を指定する をチェックして 5秒間 に設定する
  4. [操作] の設定を追加する
    • [プログラム/スクリプト] に %SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe を指定する
    • [引数の追加] に -Command [スクリプトのパス] を入力する
    • [開始] にスクリプトディレクトリーを入力する
  5. [条件] の設定を変更する
    • コンピューターをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する のチェックを外す

なお、上記で指定したスクリプトのパスに、以下のスクリプトを用意する必要がある。また、事前にBRAVIAのIPコントロールを有効化し、認証設定をする必要があるが、その辺りはDevelopersIOの記事が詳しい。

$uri = 'http://[BRAVIAのIPアドレス]/sony/system'
$headers = @{
  'X-Auth-PSK' = "[BRAVIAのPre-Shared Key]"
}
$body = @{
  method = 'setPowerStatus'
  id = 55
  params = @(
    @{
      status = $true
    }
  )
  version = '1.0'
} | ConvertTo-Json -Compress
Invoke-WebRequest -Headers $headers -Method 'POST' -Uri $uri -Body $body -UseBasicParsing

ハマり所

  • スクリプトをネットワークドライブに置くと、ログオン前にはアクセスできない
  • NICの電源管理の設定で、 電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする を外しておかないとAPIにリクエストできない
  • NICの設定ができていても、遅延時間を5秒以上取らないとAPIにリクエストできない
  • [プログラム/スクリプト] にスクリプト本体を指定すると実行できない

あと、僕の環境ではPowerShellを管理者権限で実行可能にしてあるためその辺は問題無かったが、ひょっとするとデフォルト状態だと管理者権限周りも設定を弄る必要があるかもしれない。あと、Windows使いの開発者であれば大丈夫だとは思うが、自分のユーザーアカウントが管理者権限でない場合も色々面倒な気がする…。

ちなみに、僕はスクリプトをWSL配下に設置していたり、遅延時間を設定していなかったりというあたりでドハマリしたけれども、これを全部一発スルーできる猛者がいたら凄いと思う。

おわりに

スリープ復帰から5秒待たないといけないという残念さはありつつも、何とか目的は達成できた。ただ、Windowsはこの手の罠が色んな所に潜んでいるので、そこも含めて楽しめる変態ドMなユーザーでないと、ディープに活用するのは大変だろうなという気はする。

ブログ開設4年目にして飽きてきた

掲題の通り、飽きてしまった。

3ヶ月、1年、3年の壁を越えたが

何事も継続というのには壁があって、よく3ヶ月だ1年だ、そして「石の上にも三年」などと言ったりする。その3年を越えたまでは良かったのだけれども、今年になってすっかり飽きてしまった。

そもそも何のために書くのか

僕の場合、そもそも何のためにブログ記事を書くのかという原点は何だったのだろうかと掘り返してみると、所謂「エンジニア35歳定年説」に抗うおっさんエンジニアについて綴っていくぜ!という意気込みが書かれていた。まぁ確かに、アラフォー以上のITエンジニアで目に付くのは生き残った人達、つまり歴戦の猛者達ばかりなので、僕のようにスタープレーヤーでもなければド底辺でもない中途半端なアラフォーエンジニアの生態については、あまり目に触れられない情報かもしれない。

ネタの枯渇

ただ、そうであるからこそとでも言うべきか、ぼちぼちネタが枯渇してきた。いや、無いわけではないのだけれども、ある方向性の記事について書くのを辞めると決心したので、その分ネタが減っている。

ある方向性というのは、ジャンルに関わらずネガティブなもの、だ。今まで触れたことは無かったけれども、ある時ふとホッテントリ入りした記事を上から眺めていたら、何かを辞めたとか、何かへの批判とか、ネガティブな要素を含む話題ばかりだったことに気付いた。正直、ホッテントリ入りすれば広告収益はそれなりに上がるし、こんな感じで書けばブクマ数を稼げるという感触も掴めてはいた。ただ、それで蓄積される人気記事のリストがこんな感じで果たして良いのか…?と疑問を持つようになって、それ以来ネガティブな要素は極力封印することにした。まぁ、ブクマ数も減ったけど。

別にブクマ数やPVや広告収益を目当てにブログを運営しているわけではないから、そこはまぁ構わない。負け惜しみじゃないもんホントだもん。

コロナ禍の影響

あと、旅の記録を記事にしていたのがコロナ禍の影響で激減したというのもあった。一応市内散策ということで、この1年ちょっとの間も鎌倉市内の神社仏閣は以前にも増して訪れているし、鉄道なら自宅の裏を江ノ電が走っている。ただ、それはあくまで日常なので、記事にするのは何か違うなという気がしている。

それ以外だと…、本当にコロナ禍と鎌倉市への引っ越しによって、旅をしなくなった。市内だけで求めているものが概ね賄えていると喜ぶべきか、新しい刺激が減って悲しむべきか、まぁもう暫くは内に籠もるフェーズが続きそうなので仕方ない。

おわりに

そんな感じでネタが減り、それと共に何かを書こうというモチベーションが下がってしまっているのが今。

今後については、何かネタがあった時に書ける場所を残しておきたいので、閉鎖しようとは特に思っていない。ただ、引き続き特にノルマを定めずに、書きたい時に書くというスタンスは維持しようと思っている。なので、ぼちぼち月の投稿数がゼロという事案が発生するかもしれない。

あと、RSS愛好会の方も内部の仕組みを刷新したけれども、他にもぼちぼちサービスを立ち上げられればと思っている(自分に発破を掛ける意味でもここに書いておく)。そっち方面で手を動かす時間も増えると思うので、物書きの方は暫くこんな感じでまったりとやっていこうと思う。あとは技術的なネタがあればその都度細々と。

そんな感じで、引き続きゆるゆると運営していきます。

鎌倉市に移住して1年経った

移住直後と半年後の所感はまだ興奮冷めやらぬ中書いた感じだったので、1年経って漸く落ち着いてきた中での所感を箇条書きにしていこうと思う。

aikawame.hateblo.jp

aikawame.hateblo.jp

なお、例によって鎌倉市は地域によって周辺環境がまるで違うので注意されたい。この話は腰越駅周辺限定ということで…。

OK → OK

  • 海が近いのは大正義。毎日浜を散歩できるのは最高。飽きない。
  • 江ノ電や鎌倉の社寺が近いのも大正義。飽きずに楽しめている。
  • スーパーが近いのも大正義。車要らずで生活できる。
  • 人が少なくて空気も良くて普段は静かなのも良い。落ち着く。
  • 生活の不便さは感じない。ショッピングモールも自転車圏内。
  • 新宿に乗り換え無しで出られる。今はコロナ禍でそんなに意味は無いが…。

NG → OK

  • 塩害と強風と湿気には慣れた。人間の自然への適応力はすごい。
  • ごみの分別にも慣れた。むしろ曜日感覚が備わって良かった。
  • 食の選択肢の少なさにも慣れた。寧ろ東京が多すぎるだけでこの辺は恵まれている方。
  • 百均の店が近くに無いのにも慣れた。自転車で15分走れば、藤沢駅前で何でも揃う。
  • 道の高低差が激しいのはキツかったけれども、鍛えられたせいか気にならなくなった。

NG → NG

  • バイクの騒音が酷い。コレさえ無ければ永住しても良いと思えるのだが…。

その他

  • 腰越地域は七里ガ浜キラキラゾーンや江の島ウェーイゾーンの狭間で地味なのが良い。
  • 外食も観光地価格の店が少なくて普段遣いしやすいし、海鮮とラーメンはレベル高い。
  • 鳶・鶯・蜩あたりの都会では縁の無い鳴き声を満喫できる。

おわりに

総合すると、移住したのは大正解だと思う。

僕は神経質な性格なのもあって、新宿にあのまま住んでいたら元々の人嫌いも手伝って精神を蝕まれていたと思う。本当はもっとマイナーな地域かつ田舎の方が個人的には良いのだけれども、そこは利便性とか家族の都合とかも考慮しつつ、もう暫く様子を見ようと思う。

今年は海開きがあって海の家も営業されるらしいので、そうなった時の近所の混雑ぶりや喧しさは若干気になる所ではある。あと、季候が良くなってくると大量にやって来る違法改造の爆音バイク、奴さんらは通報してもゴキブリのように湧いてくるので、取り敢えず皆さん悉く転倒するように呪詛を掛けている。

そういった地味な課題が解決すれば、この近辺で家を買うというのも悪くはないか…と思い始めている今日この頃。まぁ、今は妙に周辺地価が高いから様子を見ているけれども、それくらいにはこの地域を気に入っている。

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夕暮れの腰越漁港

bootsnapに怒られた時はキャッシュを消してみるべし

k0kubun氏の記事に触発されてPryからirbに移行した所、何故かRSpecbinding.irb した時にだけエラーが発生するようになった。

何が起こったのか

こんなエラーが発生するようになった。

Failure/Error: binding.irb

     LoadError:
       cannot load such file -- irb/color_printer
       Did you mean?  irb/color_printer

ちなみに、このプロジェクトはRuby 3.0.1、Rails 6.1.3.1の組み合わせで動いている。そう言えば、件の記事でRuby 3系への対応が間に合っていない的なことが書いてあったと思い、GitHubを確認してみる。

github.com

github.com

なるほど、irb/color_printer は3.0.1で取り込まれているっぽい。であれば動くはずなのだが…なぜ怒られるのか…しかもRSpecを走らせた時だけ…。

どうやって解決したか

怒られた時のスタックトレースを見れば一目瞭然なのだが、落ちているのはbootsnapの中だった。そして実際には存在するはずのファイルが読めていない。これはbootsnapのキャッシュが悪さしているに違いないということで、 tmp/cache を丸ごと削除してみたところ、アッサリと動いてしまった…。おそらく、Ruby 3.0で動かしていた時のキャッシュが悪さしていたのではないかと思われる。

蛇足

キャッシュ関連は深追いしても実のある学びになることが少ないので、怪しいと思ったら取り敢えず削除してみるに限る。

bootsnapのキャッシュ問題に悩まされたのはこれが初めてだったので調べるのに時間が掛かってしまったけれども、どうやらRails界隈ではあるあるらしいので、今後はbootsnapで引っ掛かった時は取り敢えずキャッシュ削除と覚えておこう…。