35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

ヤオコーのポイントアプリは紙の券面で還元されて辛い

ヤオコーは埼玉県が地盤のスーパーで、関東地方を中心に150店舗余を展開しているそこそこ大きなチェーンである。僕は昨年鎌倉市に引っ越してきて、藤沢片瀬店が最寄りの大型スーパーということで暫くお世話になっているのだけれども、プライベートブランドで安くて美味しいものが多く、結構気に入っている。ただ、折角入会したポイントサービスが余りにも残念な仕組みだったので、改善を希望しつつ書き留めておく。

ポイントの仕組み

ヤオコーのポイント会員に入会すると、恐らく従来からの仕組みであろうプラスチックカードが発行される。カードにはバーコードが記載されており、これをGoogle Pay等で管理しても使えるのだが、更に公式アプリにもポイント機能を有していて、バーコードを表示できるようになっている。ここはスーパーのポイントシステムとしては先進的と言えるだろう。

おかげで、普段の買い物ではカードを持ち歩かずに、レジでスマートフォンを出してバーコードをピッと読み込んでもらえばポイントが付くし、アプリの中にもデジタルクーポンやチラシ等の機能があるので、わざわざインストールするだけの価値がある。実際、見ている限りアプリでバーコード提示する買い物客は多い。

ポイント還元が残念

ここまでは良いのだが、問題は還元の仕組みである。500ポイント貯まると買い物券が発行されるのだけれども、それがレシートと一緒に出てくる感熱紙の券面なのだ。ここでピンと来た人は、同じ憂き目に遭ってきた同胞なのではないだろうか。

そう、いつの間にかレシートと一緒に捨ててしまうのである。

そんなもの、捨てる方が悪いに決まっているではないか。と、そう言われてしまえばその通りなのかもしれない。僕だって、プラスチックカードだけの仕組みだったら感熱紙の券面でも仕方ないし、無くしたら潔く諦めるだろう。ただ、ヤオコーの場合は公式のポイントアプリを用意しているのだ。だったら何故ポイント還元もアプリ上で完結させないのか。

これは僕の憶測でしかないが、プラスチックカードだけしか持っていないカード会員向けには券面でのポイント還元は必須だから、それに引き摺られてこのような仕組みになっているのではないかと思われる。ただ、一人のユーザーとしてはそんなことは知ったこっちゃない。ポイントアプリがあるのに還元が券面とか、一番大事な部分のデジタル化が落ちているではないか。

再発行は当たり前のように門前払い

正直な所、ヤオコー側に問い合わせても突っぱねられるとは予想していたが、とはいえこの仕組みを甘受する気にもなれなかったので、一応買い物券を紛失した場合に再発行できるかについて、サポートセンターに問い合わせてみた。

先方の対応は悪くはなかったが、買い物券の紛失は会員側の責任であり、買い物券の再発行やポイント補填等の救済措置は一切行えないということだった。まぁ、予想通りの回答だったのでこちらも先方の回答だけ伺ってすぐに引き下がった。

おわりに

結局、ヤオコーのポイント会員からはすぐに退会した。

今までに発行された時も、買い物券を財布の中に失くさずに保管しておき、次回の決済時に財布から出すという無駄な作業を強いられて厳しかったし、絶対にいつか失くすだろうという不安もあった。そして実際に失くしてもこちらの責任である。500円のためにこんな面倒な作業と残念な気持ちを強いられるのはまっぴら御免というものだ。

まぁ、ポイント還元の仕組みを最初に理解した上で入会しなければ良かったのかもしれないが、勉強にはなったので良しとする。僕にはポイントカードやクーポン券の管理は絶望的に向いていない。

あと最後に。この程度のことでぶーたれているとかどれだけダメ人間やねんとか思うような人達に向けては書いていないので、あしからず。世の中のアナログな面倒事は全て滅ぼすべきものだと、僕は考えているので。特にスーパー界隈は、コロナ禍の中でも頑なに電子マネーやQRコード等の非接触決済を導入しようとしなかったり、アナログのポイントシステムや自社でしか使えない電子マネーを導入したりと、誰の方を向いているのかよくわからない仕組みが多すぎる。

財布を全く持ち歩かなくても良い日が来るのは、まだまだ先になるのかもしれない。