35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

38歳になった

毎年恒例、今日が誕生日ということではないけれども。

去年は「自分で変化を起こそうという気を起こさない限りは大きな変化というのは起きにくい」みたいなことを書いていたけれども、まさかこんなことになろうとはというくらいに変化の大きい1年だった…。というわけで、懲りずにつらつらと綴っていこうと思う。

この1年で変わったこと

職場が無くなった。コロナ禍にあって、会社の意思決定は爆速だった。元々フルリモートのメンバーが居たのも大きいけれども、緊急事態宣言が出る前には僕も完全リモートワークに移行した。最初は集中スイッチが入らない時の生産性を気にしていたけれども、出社していた時は1~2時間おきくらいに茶飲み休憩を入れていたのを思い出して、家でもちゃんと休憩を挟むようにしたら改善した。今ではすっかり慣れて、もう二度と通勤なんてしたくないくらいには思っている。

鎌倉市に移住した。正直な所、コロナ禍で職場が無くなるくらいの大事件でも起きなければこの歳で東京から出ることは無かったと思う。鎌倉というとミーハーな印象を持たれそうだけれども、住居に選んだ腰越地区は江ノ電の併用軌道が走る電車通りを中心とした鄙びた街(褒め言葉)で、所謂鎌倉や江の島のキラキラ感とは縁遠い場所だ。それでいて部屋から海は見えるし、江ノ電の警笛も聞こえるし、鎌倉の社寺も端から端まで自転車圏内ということで、俺得でしかなかった。移住して半年程経つので、ぼちぼちその辺のことについても改めて書き綴ろうと思う。

MacからWindowsに移行(出戻り)した。今の勤務先には支給されたPCを3年使用すると新しいPCに交換できる制度があるのでこれを利用したのだけれども、完全リモートワークになったこともあって思い切ってデスクトップのRyzen 9マシンに移行してみた。昨今のMacは4Kのレンダリングが激重だったりDockerが激重だったり、バタフライキーボード問題に巻き込まれたりmacOSのアップデートする毎に深刻化する不具合に辟易したりと、結構散々だった。以前はAppleに囲い込まれてでも受けたいと思えるような恩恵が多かったけれども、今ではむしろ弊害の方が増えていた感があったので丁度良かった。

朝型生活に切り替えた。完全リモートワークになって10時に出社するという縛りも無くなったので、ならば8時-17時で働こうとなった結果、23時台就寝、6時台起床の生活になった。まだ東京に住んでいた頃は定着するか怪しい感じだったけれども、移住してからは早朝にゴミを出したり散歩したり、休日の空いている間に社寺を巡ったりと早起きする理由が出来たので、今ではすっかり朝型人間になっている。そうなると昼食までの時間が長くなるので、朝食もバナナを食べるようになって、その結果なのか便秘が完全解消されたりと更に健康になっている気がする。

総じてコロナ禍に端を発する変化ばかりだったのだけれども、僕の場合は幸運にも食いっぱぐれることも無く、むしろこれを好機として生活スタイルを大転換して上手くいっているので、ピンチはチャンスとは良く言ったものだと思う。とはいえ、次にやって来る変化が自分にとって逆風にならないとは限らないので、人間万事塞翁が馬を心に留めておきたい。

変わらないこと

勤務先はそのまま変わらず、遂に人生初の勤続3年を達成した。職が安定していると時間的にも精神的にも余裕が生まれるので、それが移住やWindows移行などの原動力になったのは間違いないと思っている。仕事の内容自体は程良く新しいことにも取り組めているので、飽き性の僕でも上手くやれているのは有り難い。

余暇にコードを書く量は多少増えた程度で、大きくは変わっていない。今年はWindows移行もあるけれども、自宅のスマートホーム化を少しずつ進めているので、アウトプットよりもインプットが多くなっていると思う。技術トレンドに乗っかるのであれば機械学習をやったりFlutterをやったりと色々あるのだろうけれども、改めて僕は自分の興味のあることにしか熱中できないということを色々な取り組みの中から再認識したので、振り切ることにした。只でさえ新しいことを吸収する能力が落ちていることを痛感する昨今なので、今まで以上に選択と集中の度合いを高めていこうと思う。

体のガタは一進一退を繰り返している。右腕の痺れは右半身全体へと広がって、一時は仕事に集中するのも辛いくらいにまで悪化したけれども、整形外科に通ったり寝相を変えたりして最近は少し落ち着いてきた。とはいえ、ボロボロのマイナスから普通のマイナスになったくらいだけれども。これくらいの歳になると10代20代の健康体は最早望むべくもなくて、あとはどれだけ長く現状を維持していくか、悪化のスピードを遅らせるかということに注力していくフェーズなのだということを嫌でも実感させられる。まぁ早く気付けた分、もっとヤバい生活習慣系のアレコレをきちんと気にすることができるという意味では良かったのか…?

その体のガタを改善するために始めた自宅筋トレはというと、細々とではあるが続けている。太股については効果が顕著で、一番痩せていた頃に買ったズボンはパツパツになるくらいには筋肉が付いてきた。階段の上り下りや長距離のウォーキング、ツーリングでも疲れなくなった。ただ腹回りは一度引っ込めたけれども、健康診断で痩せすぎと胃下垂を指摘されてしまったので、その後は意識的に増量して結果的にリバウンドのような形になってしまった。それでも体重は57kgしか無いけれども。痩せず太らず筋肉を付けて体脂肪率を減らしていくのは超絶難しい。

社寺巡礼や鉄道旅行は、コロナ禍で遠出はできなくなってしまったけれども、移住したおかげで鎌倉の社寺と江ノ電や湘南モノレールから存分に補給できている。毎週末に小旅行しているような気分だけれども、鎌倉市内の神社仏閣は150を数えると言われているので、当分は市内散策だけで満足できそうだ。

おわりに

まぁ、今までの経験上、そういう時に限って会社が潰れたりとか傾いたりとかするんだけれども…今回は大丈夫だと信じたい…!

去年の締めくくりは完全にフラグだったようで、会社は何とか大丈夫だったけれども世界が傾くというとんでもないオチが付いてしまった。何も無ければ精々Windowsノートに移行したとか筋トレ続けているとか、そんな平和な1年になっていたような気がする。まぁそれでも、かなり無理矢理ではあるけれどもコロナ禍を逆手に色々とプライベートを大転換させられたのは良かったと思う。

その一方で、人生一寸先は闇だということも再認識している。5年10年先の自分を思い描けみたいなことを学生時代の恩師に口酸っぱく言われていたけれども、こんな未来はどうやったって想像できない。これからの未来だって同様に、何が起こるかわかったものではない。来年には癌で余命宣告を受けているなんてこともそろそろ珍しくなくなってくる年頃だ。なので僕はやっぱり今の自分に正直に、少し目の前のことだけ気にしながら生きていこうと、改めて開き直っている。