35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

人生で初めて勤続3年を達成していた件

大昔に関わりのあったヘッドハンティング会社から突然英語で電話が掛かってきて、転職関連の電話が久々なのもあって思いっきりキョドってしまった。最近転職してないし、情報は動いていないハズだけどなぁ…と思ったら、よくよく考えたら今の会社に入ってから3年経過してしばらくになることに気付いた。

人生初

実は、僕はこれが人生初の勤続3年達成だったりする。37歳にもなってやっと。多分、というか確実に、大多数の業界では我慢の効かないダメ人間の烙印を押されるに違いない。まぁ会社が潰れたり潰れかけたりみたいなのも多かったので、そこは不可抗力な部分もあるかもしれないけれども。

それでも、もっとその会社のことを調べておけばとか、元を正せば新卒の時に全く向いていないSIerを選ぶなよとか、後からやっちまったと反省したことは枚挙に暇がない。ただ、僕は好きが高じて気付いたらウェブエンジニアになっていたようなただのおっさんなので、後から軌道修正してまた間違えてを繰り返しつつも、楽しく仕事をやれているのはそれなりに上手くやったと思っている。

別に勤続年数が長いことが即ち良いことだとは思わない。10年20年と同じ職場で働いていても、そこで有意義な時間を過ごせていなければ無価値だし、1年そこそこで退職した会社でも、それが自らの血肉となった職場は僕の場合でも幾らかあった。とはいえ、転職時はどうしても組織に順応するための時間的・精神的負荷が大きいので、自分に合う職場であれば腰を据えて3年、5年と働ける方が良いのは間違いない。そういう意味では、今の職場は間違いなく自分に合っているので、そこで3年やって来られたことはまぁ褒めてやっても良いかなと思える。

できるけどしない状態を維持する

ただ、3年も経つと転職の緊張感みたいなものをすっかり忘れてしまうもので、もし今自分が転職市場に放り出されたらと思うと結構怖ろしいものがある。

今までは長くても1年半とか2年程度で転職していたので、それこそ「明日クビになっても大丈夫」くらいの気分でいられたのだけれども、1つの会社に長く在籍しているとそういう感覚はどうしても薄れてくる。また、冒頭の件にもあるように、転職関連の人付き合いが薄れてくるというのもある。

とはいえ、スタートアップで働いている以上はいつ何時職場環境が激変してもおかしくないわけで、「いつでも転職はできる、だが今はしない」という状態をキープしておくことは大事というか必須なのだろう。そういう意味では、平素より技術のトレンドを追いつつ、面白そうなネタを見つけて手を動かすということをちゃんとやっておくというのを途切れさせないようにしなければと改めて痛感する。

おわりに

ウェブ系エンジニアという括りだと、僕達のようなアラフォー世代は古参の領域で、上の世代だと所謂「強い人」ばかりで僕がやがて迎える「ごく普通の40代ウェブエンジニア」みたいなロールモデルが中々見当たらない。なので今後も泥臭く足掻くのだろうなという気はしているけれども、ひとまず自分のような人間でも「石の上にも三年」を実績解除できたことは、文字通り一つのマイルストーンにはなったと思っている。

10年先、20年先にどうなっているか、やっぱり完全に霧の中だけれども、やっていきます。