35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

ディスプレイを27型から43型のテレビに替えてみた

引っ越して専用の書斎が出来たこともあり、いつかはやりたいと思っていた大型4Kディスプレイの作業環境を作ってみた。

選んだ製品

今回購入したのはソニーの43型BRAVIA、KJ-43X8500Gだ。2019年発売の型落ちモデルなので、今では概ね10万円よりも安く買える。スペック的には現行のKJ-43X8500Hからスタンドの形が変わった以外は同じなので、お得度が高い。というか先代のEIZO EV2785よりも安いよ…。

www.sony.jp

求めていたこととしては、第一に作業領域が広くなることは当然として、今回はアニメの映像品質も重視した。というのも、引っ越す前のアニメ鑑賞環境はリビングのKJ-55X9000EにスピーカーとしてECLIPSEのTD510MK2を繋いだ構成だったのだけれども、スピーカーを書斎に移動してアニメ鑑賞もこちらですることになったのだ。

そうなると、I-O DATAとかが出しているチューナー無しの大型ディスプレイは画質的にちょっと役者不足という感じがする。かといってテレビだとあまり大型では作業机に置いた時に全体を見渡せなくなってしまう。そうしたことを勘案した中で出てきたのが、4Kで43型の同製品だったということだ。ちなみに、43型だと8500と8000の2機種が存在するけれども、倍速機能が欲しかったので迷わず8500を選んだ。

劇的ビフォア&アフター

2年半前にEV2785を購入した直後からはこんな感じで変化した。

マウスがMagic Trackpad2になっていたりスピーカーが巨大化していたり、キーボードも地味にRealforceのR2になっていたり、更には腹黒い正妻が鎮座していたりと変化しているけれども、画面の広さについては開いているウィンドウのサイズ感でわかるかと思う。めっちゃ広い。

良かった所

作業領域の拡大

写真からもわかる通り、43型ともなると面積が段違いに広いので4Kをドットバイドットで使える。これは本当に快適だ。

見た目は所謂Retinaではなくなるので、21型のFHDみたいな荒さにはなってしまうのだけれども、その代わりに画面4枚分の広さ(物理)を獲得できる。今はIDEでエディターを3ペイン表示しつつ、その隣にブラウザー、画面上部にはFinderとターミナルとメモ領域、あとはTandemやSlackを並べている。普段開けておきたいウィンドウを全て見渡せるので、かなり快適さが上がったと感じている。

ちなみに、広すぎて見渡せないのではないかという懸念については人によるとは思いつつ、個人的には気になっていない。よく見るウィンドウを中心に寄せてくるような工夫はすると良いだろうけれども、43型くらいであれば1mも離れていればちょっと目を左右に動かすだけで全体を見渡せるので、そんなに問題にならないのではないだろうか。

画質

これは10年以上BRAVIAユーザーをやっているけれども流石の一言。BRAVIAは何と言ってもFHDから4Kへの超解像技術と倍速表示には一日の長がある。発色等に関しては好みもあると思うけれども、そこはソニー信者ファンなので問題無い。

賛否が分かれるとすれば液晶パネルがハーフグレアなので、若干映り込みがあることだろうか。ただ、それにしてもMacのディスプレイみたいなテカテカではないので個人的にはそれほど気にならない。

Android TV

これはリビングのテレビでもお世話になっているので期待通り。ノートPCでアニメを再生するとファンが回って喧しいので、ディスプレイ単体でPrime VideoやNetflix等のAndroidアプリを扱えるのは非常に嬉しい。一昔前のAndroid TVだとモッサリしていたり不安定だったりとイマイチな部分もあったが、近年はかなり改良されていて今の所不安定になったことは無い。

微妙な所

初期不良

これは完全に運なのだけれども、最初に届いた製品は液晶パネル内に埃が混入していて初期不良交換になった。ちなみにドット抜けも1箇所あった。おまけに、ソニーの修理担当の人が訪問修理でパネル交換してくれたものの、交換したパネルにもドット抜けがあったために本体丸ごと交換することに。幸い交換品はドット抜けも無く綺麗に表示されたので良かったものの、販売店やらソニーやらとの遣り取りは面倒だった…。

液晶パネルは大きければそれだけ不良率も上がるので、ドット抜けを避けるのであれば保証のある販売店や製品を選ぶことになるが、それだとテレビは選択肢からほぼ外れるのが難しい所だ。

電源連動

昔のBRAVIAには入力信号が切れると省電力モードに入る機能が搭載されていたような気がするけれども、残念ながら現行機種にはそういった機能が無い。そのため、PCをスリープにして離席する時はディスプレイの電源も切る必要がある。これは地味に面倒な点かもしれない。「入力信号がありません」ということは認識しているのだから、スリープしてくれても良さそうなものだけれども…。

とはいえ、リモコンで電源ボタンを押すだけなのでまぁ良いかと思えるレベルのことではある。

おわりに

折角導入したEV2785を2年半で手放すのは申し訳ないと思いつつも、作業領域約3倍とアニメ鑑賞にも十分な映像品質は中々に代えがたい。決して万人に薦められるものではないけれども、とにかく広い画面でPC作業をしたいという人には43型テレビは選択肢の一つになると思っている。