Xperia 1 II、今回は久々に欲しいと思えるXperiaが帰ってきたと思ったので期待していた。が、日本の3キャリアによってその期待は見事に裏切られてしまった…。
Xperia 1 IIは神機だと思う
Xperia XZ2が発表された時に挙げた気に入らない点は、今回でほぼ全て解消された。
- イヤフォンジャック復活
- 指紋センサー内蔵電源ボタン復活
- 重量は大きさなり
- 丸っこくない端正なフォルム
ソニーファンの端くれからすると、結局2年間迷走した結果元に戻った部分ばかりなので、XZ2の時にボロクソ批判した僕の感覚はむしろ普通だったのだと思う。唯一、カメラの出っ張りについては僕は今でも気にしていて、そもそもソニーモバイル自身が元々は出っ張ったカメラに批判的だったので、おいおいと突っ込みたい所ではあるけれども、今や出っ張っていない機種を探す方が難しいご時世なのでこれは諦めるしかない。あとは5Gと無接点充電に対応しながらサイズを抑えてきたことについては素直に賞賛したい。
ソニーの場合、ドラスティックな変革があった次の機種が神機になる傾向が非常に強くて、XperiaについてはZに続くZ1の例があるし、最近だとワイヤレスイヤフォンの名機であるWF-1000XM3なんかも2代目だ。今回のXperia 1 IIもそれに相応しい神機と認定して良さそうだし、ソニーモバイル自身も紫をラインナップに入れていることからその意志が伺える。
キャリアにガッカリした
ところが。
ドコモ、「≫5G」のダサいロゴ!
ドコモは通信システムが代替わりすると、いつもこうだ。FOMAの時も、Xiの時も、超絶ダサいロゴをデカデカと掲げてくる。docomoのロゴだけでも鬱陶しいのに勘弁してほしい。何より通信システムの世代をわざわざスマートフォンの本体に刻印する感覚が超絶イケてない。昨今のXperiaではdocomoロゴの位置をauよろしく控え目な位置にしていたので見直しかけていたのに、ガッカリである。
au、紫なし!!
13万円台のハイエンドXperia、しかもソニーモバイル肝いりの機種ときたら、ファンとしてはやはり紫を手に入れたい。それを見事に裏切ってきたau。おそらく過去実績でも紫の出荷台数は白黒よりは少ないのだろうけれども、ハシゴを外してきたことは忘れないだろう。大いにガッカリである。
ソフトバンク、発売すらなし!!!
まぁ…発売されてもソフトバンク回線に替えたいかと言われるとうーん、となるけれども…、それにしても、どうしようもなくガッカリである。
おわりに
3キャリアにひたすらガッカリな今回のXperia 1 II国内モデル発表だった。端末価格の割引が難しくなる中、中国メーカーの安価な製品が主軸になったりと時代の趨勢はもちろんあるとは思う。ただ、そもそもソニーモバイルがここまで迷走せずに端末シェアを維持していれば、ここまでの有様にはなっていなかったのではないかと、返す返すも残念でならない。
今回は正直な所、10万円超の出費は覚悟していて、それでもXperia Z1に続く名機であれば紫を買おうと思っていただけに、auが紫を出さなかったことは大誤算すぎて衝撃を受けている。たかがカラバリ、されどカラバリ。ファンであるからこそ、本当に欲しいと思えるソニー商品に金を落としたいと思っているので、今回は妥協せずにもう暫くXperia XZを使い続けることになりそうだ…。