35歳からの中二病エンジニア

技術や時事ネタ、鉄道・社寺巡礼など趣味の話を綴ります。

近鉄の新型名阪特急に物申す

気動車のことを「電車」と呼ばれると顔を真っ赤にして訂正したくなるaikawameです。ごきげんよう

はじめに

近鉄が「新型名阪特急」の新造について発表した。

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72両という製造数からして、アーバンライナーplusを置き換える計画なのだろう。僕は実家の庭から近鉄電車が見えるような環境で育ったし、アーバンライナーはリニューアル前も後も乗ったことがあって思い入れ深く、今回の発表には色々と思う所があったので、少し吐き出してみようと思う。

良くも悪くも変える近鉄

僕は近鉄には思い入れがあるけれども、「近鉄といえば?」と訊かれて即答できるようなキーワードが中々出てこない。

例えば、阪急の「マルーンの電車」、京急の「赤い電車」のように、固有の色を持っている会社がある。あるいは、名鉄の「パノラマカー」や小田急の「ロマンスカー」のように、看板列車を持っている会社がある。

翻って近鉄はどうか。通勤車両はここ30年程の間にマルーンレッド単色から白の入ったツートン、そしてシリーズ21へと激変している。特急車両も橙と紺のツートンが当初からの伝統だったのに、それが白基調に変わってしまった。

看板列車はというと、ビスタカーからアーバンライナーへ移り、伊勢志摩ライナーやしまかぜのような観光列車も出てきた。とはいえ、数で言えば何だかんだでアーバンライナーが花形で、今までなら「近鉄といえばアーバンライナー」とまだ言えたと思う。

それが今回の発表で見事に砕けた。恐らくアーバンライナーという愛称は変わるだろうし、仮に残ったとしても白基調でないアーバンライナーは、果たしてアーバンライナーなのか?と思ってしまう。

近鉄という会社は、良く言えば常に新しいことに挑戦しているけれども、悪く言えば節操なくあれもこれも変えているというのが率直な印象だ。何が正しいとははっきり言いにくいけれども、鉄道に関して言えば伝統というのは結構重要ではないかと思う部分がある。

郷愁に浸りたい

例えば、鉄道に少しでも興味があれば、地元の路線や旅先で乗った路線など、誰しも思い出はあると思う。そんな路線に久しぶりに乗ろうと思ったら、車両の形式も色も何もかも変わっていた。それって結構寂しくないだろうか。

無論、鉄道車両にも寿命はあるので、新型に置換えられていくのは仕方ないし、サービスの向上という点では歓迎されるべきだとは思う。一方で、外観というのは以前の世代から継承できる部分は必ずあるはずなので、そこは何かしら残してもらえないものかと思う。

例えば、京急などは「赤い電車」のイメージを守るために、塗装不要のステンレス車に敢えて塗装するという拘りを見せている。そこまでではなくても、JR東海のような、ほぼ全ての形式にコーポレートカラーを入れるというやり方も良いと思う。没個性と表裏一体ではあるけれども、東海圏の何処へ行っても橙色の列車がやってくるという安心感は、それはそれで悪くないものだ。

大井川鐡道やいすみ鐡道のような「保存鉄道」の取り組みが注目されるようになったのも、嘗て走っていた昭和の名車が姿形もそのままに残されているからであって、そうした需要があることからしても、伝統を継承していくことは長期的に意味があると思うのだけれども、いかがだろうか。願わくは、駅ホームの緑色したビニール屋根くらいは近鉄名物として後世まで伝えてほしいものだ。

おわりに

普段はこのカテゴリーも、社寺巡礼と同様に各地の鉄道を巡った記録を残す場所にしようと思っていたのだけれども、さすがに真冬は寒くて外に出るのが辛いので、ポエムでお茶を濁してしまった。早く春になってほしい。

あと、どうでも良い話だけれども、サクラ大戦真宮寺さくらが「電車が来ました!」という名言を残したことは今でも忘れていない。