35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

MacからWindowsへの移行を考えた背景

aikawame.hateblo.jp

MacからWindowsへの移行シリーズ第1回は、まず移行を考えた背景から。書いている人間のOS遍歴は移行検討の要素として大きいと思うので触れておくけれども、そんなのどうでも良いという方は飛ばしていただければと思う。

なお、シリーズの目次は上記リンクから辿ってほしい。

移行を考えた一般的な背景

今、Windowsが熱い。

20H1では待望のWSL2が正式リリースとなり、Windows Terminalや復活したPowerToysのような通好みのソフトウェアも開発が進んでいる。CEOがナデラに代わったあたりから、Microsoftが急速に開発者に向き合う姿勢を強めていることは論を俟たないだろう。

一方、「GUIのイケてるUnix」として開発者から支持されてきたMacの方は、ここ数年はiOSの傍らで放置プレイを食らっている感が強い。そのくせメジャーバージョンアップ毎にバグ祭りや後方互換消失で各所から悲鳴が上がっているのは気のせいだろうか。また、ARMチップ搭載Macの噂もいよいよ真実味を帯びてきて、PowerPCやIntelへの移行時のような過去の切り捨てがまた発生するのかという懸念も絶えない。

僕の周りだと、同年代以上は新卒時のPCがWindowsというのが当たり前だったので、一度Macに浮気しつつもWindowsに戻ってきたという声を聞くことが増えてきたのが印象深い。ただ、それより若いMacネイティブの人達はまだWindowsなど眼中に無いようではある。あとはアプリ開発に必要という理由でMacに縛られている人も多い。そういう状況なので、MacからWindowsへの移行というのは今の所大きなうねりではないように見受けられる。

移行を考えた個人的な背景

僕自身は、元々は生粋の窓っ子だ。3.1は親のPCで少し触ったくらいしか覚えがないけれども、中学の時から自分専用のPCを持ったことでWindows 95/98にどっぷりと浸かった。2012年から仕事でMacを使うようになるまでは、15年ほどの間メインのOSとして使い倒したことになる。

一方でMacの方は、1999年に5色のiMac Rev.Dがやって来たのかが最初。黎明期のOSXを無理矢理突っ込んで激重にしたのは今となっては笑い話だ。その後一時的に初期のIntel Macを所持するも、本格的に使い始めるのは2012年にgumiへ転職してから。メインOSとしては8年ほどで、ようやくWindowsの半分を越えた所だった。

そんなわけで、WindowsもMacもかなり使い込んでいるし、信者のような偏った考えも持ち合わせていないので、ある程度客観的に両者の良し悪しを判断できると思っている。

WindowsとmacOSのメリット・デメリット

僕が長年WindowsとmacOSを使い込んで感じた双方の特徴をまとめると以下の表のようになる。デザインだのブランドだのといった信仰心に左右される要素は考慮せず、あくまで実用性に重きを置いている。

項目 Windows macOS
ハードの選択肢 ×
アプリの豊富さ
動作安定性
後方互換性
UIの洗練度 ×
カスタマイズ性
Unixとの親和性

ハードの選択肢

これは言うまでもないが、macOSはApple製品しか選択肢が無いのが痛すぎる。バタフライキーボードのような問題が発生した時に別メーカーという選択肢が存在しないのは大きなリスクだ。

アプリの豊富さ

これは使用するアプリケーションの分野にもよる。開発者であれば今はむしろmacOSの方が有利かもしれない。一方で業務系アプリケーションやゲームは今でもWindowsが圧倒的に有利だ。ただ、今はクロスプラットフォーム化やウェブの発展により、そこまで意識しなくても良くなりつつある視点かもしれない。

動作安定性

最近はWindowsもmacOSもOS自体はかなり安定しているので、まともな環境でクラッシュするのを見るのは稀だと思われる。そこは甲乙付けがたいのだけれども、ただWindowsは何かインストールしたり設定したりする度にOSごと再起動を求められることが多いので、そこはマイナス点。

後方互換性

これはWindowsの強い所。20年前のWindows 2000やXP対応のソフトウェアやハードウェアでも平気で動いたりする。勿論動作保証が無ければ自己責任とはなるけれども…。一方のmacOSはメジャーバージョンアップ1回でもバッサバッサと互換性が切り捨てられるので、財布と過去資産には全く優しくない。

UIの洗練度

macOSの圧勝。ぐぅの音も出ない。Windowsは最近だと設定項目の散らばりっぷりが酷い。モダンなUIの設定を推しているようだけれども、後方互換性を意識してなのかコントロールパネルも併存していて、一方にしか無い項目も多いので混乱する。あとシステムフォントがバージョン毎に変わっていて、アプリケーションによってフォントが違っていたりする。この辺は一本筋の通ったmacOSのUI哲学を見習ってほしい。

カスタマイズ性

Windowsはレジストリーを操作することで結構危ないチューニングも含めてOSの深い部分を弄り倒せる。また、レジストリエディターが標準提供されているのもありがたい。macOSはそこまで柔軟ではないが、元が洗練されているので「機械を人間に合わせるWindowsか、機械に人間を合わせるmacOSか」の選択になるということだろうか。

Unixとの親和性

近年Windowsが頑張っている部分。WSLの登場によってCygwinのような中途半端な互換レイヤーは過去の物となった。とはいえmacOSはUnixそのものなので比べる相手が悪い。WSLもまだまだ制約が多いので、今後に期待というところ。

具体的になぜ移行しようと思ったか

さて、これらを踏まえて今回なぜまたWindowsに舞い戻ろうと思ったかだけれども、一番の問題はアプリケーションのパフォーマンスだ。

僕は普段の開発でMacBook Pro 13(2017・TB無)を使っている。CPUをCore i7に変更しているし、デュアルコアとはいえそこまで非力なマシンではない。ソフトウェア環境Dockerを常用していて、更にIDEにはIntelliJ IDEAを使用している。また、外部ディスプレイとして以前の記事でも紹介したEIZOの4K製品を繋げている。

で、この環境がめちゃくちゃ重い。死ぬほど重い。どのくらい重いって、IntelliJで2〜3文字打ち込むだけでCPU使用率が200%を超えるくらい重い。あと、Affinityとかのグラフィック系ソフトウェアについても同様で、カーソルが紙芝居になる。

IntelliJのパフォーマンスについては公式のIssueで5年も前から議論が続いていて、Macの画面描画の特性にも起因していたりと根は深そうである。そうするとAffinityも難しそうだし、Dockerについてもファイルシステム周りの問題で遅くなっているので一朝一夕に改善できるものではなさそうだ。

なお、Macで高解像度ディスプレイを繋いだ場合のレンダリング負荷については以下の記事が詳しい。

infornography.blue

どうやら重い原因はMacの根本的な仕組みにありそうで、13インチクラスのMacBook Proではマシン性能でカバーするのも当面は難しそうだ。

そして移行作業へ

そうするとWindowsに移行するしか無いか?と考えた時に、先述の通り、両OSの比較については僕自身はどっちもどっちという見解だった。

ハードはガジェット好きなので選択肢は多いに越したことは無いが、一方で開発環境としてはUnixとの親和性は重視したい。あとはUIの洗練度については目を瞑れば何とかなるので、最終的には近年特に開発者に寄り添っていると感じられるMicrosoftの方に期待してみようと考えた次第だ。

次の記事からは実際の移行作業でやったことについて触れていきたい。

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MacからWindowsへの移行お試しで貯まった知見達

2020/10/08追記:その後めでたく完全移行した。

結論から先に触れておくと、開発環境をMacからWindowsへ移行しようと考えたものの終盤で挫折してしまった。

挫折した理由はフォントが見にくいという点と、見にくいフォントを改善するのが面倒という点だったので、僕のようにそろそろ目の老化を気にする状況でもなければ大きな問題ではないと思う。僕自身も今回は一旦保留したけれども、今後の環境変化で再び移行を検討する可能性は十分にあるし、今回貯めた知見を書き残しておこうと思う。

今回のゴール

今回は、Windowsの開発環境を整えるだけであれば簡単すぎるので、MacでよくあるAnsibleで構成管理するような感覚で、Windowsの環境構築をほぼ自動化する仕組みを作り上げる所をゴールとしている。勿論、今のMacでできることを全て可能にした上で。Windowsでもそうした事例は検索すれば大量に出てくるかと思ったけれども、大量に出てきたのは大規模組織向けのイメージ化・一括配布の手法だったので、あくまで個人向けにPowerShellとAnsibleで構成管理する手法を探っていく。

また、僕は仕事でも趣味でも構成管理の仕組みを使い回したいので、過度のチューニングはしない方針としている。趣味に振り切るのであれば、Windowsでは不要なプロセスを無効にしたりとか、システムファイルを入れ替えたりとかのディープなチューニングも厭わないのだけれども、さすがにそれが原因で仕事に支障を来すと拙いので、その手のネタは扱わない。個人的には好物だけれども。

目次

やったことが結構広範にわたるので、連載形式としている。章立ては今後変更する可能性があるのであしからず。

成果物

御託はいいから動くものを見たい人向け。

github.com

このリポジトリーの中身について順を追って説明していくことになるのだけれども、とりあえず以下の手順でWindowsをインストールするのがざっくりとした流れとなる。

  • Windows 10 バージョン20H1のUSBインストールディスクを作成する
  • 応答ファイルをUSBインストールディスクの最上位ディレクトリーにコピーする
  • USBインストールディスクからWindowsをインストールする
  • インストール終了後にREADMEに記載したワンライナーを実行する

なお、対象のバージョンは20H1のビルド19041で、特に大きな変更が無ければ正式リリースでも使えると思われる。

それでは、最初の記事ではまず今回MacからWindowsへの移行を考えた背景について書き綴っていきたい。

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緊急事態宣言下でも楽しく自宅生活を

遂に発出された緊急事態宣言。僕は元々インドア派の人間なので、外出自粛を要請されても自宅で楽しく過ごせるけれども、アウトドア派の人には辛いと思う。ここでは僕の個人的な自宅生活の楽しみ方について綴っておこうと思う。

※あくまで個人の感想です

暇つぶしをつぶす

まず根本的な考え方として、「暇つぶし」という概念を捨てることが大事だと思っている。僕は余暇ともなればアニメを観るし漫画も読むし、たまにゲームもする。ただしどれも積極的に、「やりたいからやっている」というスタンスで。

人と話していてよく聞くのが、「暇つぶしにスマホゲームをする」みたいなやつなのだけれども、暇つぶしでそういうインドアの娯楽に浸っていると、間違いなく罪悪感に苛まれる。本当にすべきことをせずに余計なことをやっていることになるからだ。余暇の間中ずっと1ヶ月間そんなことをしていたら僕なら発狂すると思う。

なので、まずはインドアの娯楽への向き合い方が「暇つぶし」になっているのであれば、れっきとした「目的」にしてしまうのが良いと考えている。

日課にする

とはいえ、「暇つぶし」を「目的」にするというだけでは抽象的すぎるので、僕が具体的にやっていることとしては、娯楽を「日課」にしてしまうことだ。

たとえば、毎日アニメを1作品観るとか、漫画を1話読むとか、小説を20ページ読むとか。自分が楽しいと思えることでも日課にしてしまう。そうすることで、暇つぶしではなくてあくまでこれは自分が望んでやっていることなのだ、人生の糧になっているのだという意識が高まってくる。

たとえそれが可愛い女の子達がキャッキャウフフするアニメであったとしても!!

ちなみに、宇宙よりも遠い場所は女の子達がキャッキャウフフするアニメの最高峰だと思います。小淵沢報瀬は俺の嫁。

何をやるか

閑話休題、それでは実際に何をやるか。

体を動かすのが好きであれば、筋トレは自宅でもできる。器具が無かったとしても自重トレーニングは可能だ。僕も毎日スクワットと腕立てとプランクを日課にしている。

王道系のインドア娯楽だと、お金を掛けないのであれば青空文庫で著作権の切れた本を読んだりとか、マンガボックスとかであれば漫画もある程度無料で読める。

あとは地味にオススメなのがWikipedia。自分の興味のある分野のキーワードを検索すれば、そこから芋づる式にリンクを辿ってしまい、気付いたら半日くらい経っていることもある魅惑のサービスだ。お世話になったら少額でも寄付するとなお良し。

動画系のサービスもアリだとは思うけれども、このご時世で回線がかなり逼迫しているので、敢えて列挙はしない。何をしようか迷うのであれば、まずはギガに優しい非動画系コンテンツがオススメ。とはいえ、アニメって思いっきり出しているし、とりあえず冬アニメでオススメのID:INVADEDのアマプラリンクだけ貼っておきますね。

JIGSAWED

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  • 発売日: 2020/01/13
  • メディア: Prime Video

今の時期を狙って無料化されているコンテンツも沢山あるので、そういうまとめを探して回るのもまた一興。

それでは楽しい自宅生活を。

Xperia 1 IIを買おうと思ったがキャリアにガッカリ

Xperia 1 II、今回は久々に欲しいと思えるXperiaが帰ってきたと思ったので期待していた。が、日本の3キャリアによってその期待は見事に裏切られてしまった…。

Xperia 1 IIは神機だと思う

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Xperia XZ2が発表された時に挙げた気に入らない点は、今回でほぼ全て解消された。

  • イヤフォンジャック復活
  • 指紋センサー内蔵電源ボタン復活
  • 重量は大きさなり
  • 丸っこくない端正なフォルム

ソニーファンの端くれからすると、結局2年間迷走した結果元に戻った部分ばかりなので、XZ2の時にボロクソ批判した僕の感覚はむしろ普通だったのだと思う。唯一、カメラの出っ張りについては僕は今でも気にしていて、そもそもソニーモバイル自身が元々は出っ張ったカメラに批判的だったので、おいおいと突っ込みたい所ではあるけれども、今や出っ張っていない機種を探す方が難しいご時世なのでこれは諦めるしかない。あとは5Gと無接点充電に対応しながらサイズを抑えてきたことについては素直に賞賛したい。

ソニーの場合、ドラスティックな変革があった次の機種が神機になる傾向が非常に強くて、XperiaについてはZに続くZ1の例があるし、最近だとワイヤレスイヤフォンの名機であるWF-1000XM3なんかも2代目だ。今回のXperia 1 IIもそれに相応しい神機と認定して良さそうだし、ソニーモバイル自身も紫をラインナップに入れていることからその意志が伺える。

キャリアにガッカリした

ところが。

www.nttdocomo.co.jp

ドコモ、「≫5G」のダサいロゴ!

ドコモは通信システムが代替わりすると、いつもこうだ。FOMAの時も、Xiの時も、超絶ダサいロゴをデカデカと掲げてくる。docomoのロゴだけでも鬱陶しいのに勘弁してほしい。何より通信システムの世代をわざわざスマートフォンの本体に刻印する感覚が超絶イケてない。昨今のXperiaではdocomoロゴの位置をauよろしく控え目な位置にしていたので見直しかけていたのに、ガッカリである。

www.au.com

au、紫なし!!

13万円台のハイエンドXperia、しかもソニーモバイル肝いりの機種ときたら、ファンとしてはやはり紫を手に入れたい。それを見事に裏切ってきたau。おそらく過去実績でも紫の出荷台数は白黒よりは少ないのだろうけれども、ハシゴを外してきたことは忘れないだろう。大いにガッカリである。

japanese.engadget.com

ソフトバンク、発売すらなし!!!

まぁ…発売されてもソフトバンク回線に替えたいかと言われるとうーん、となるけれども…、それにしても、どうしようもなくガッカリである。

おわりに

3キャリアにひたすらガッカリな今回のXperia 1 II国内モデル発表だった。端末価格の割引が難しくなる中、中国メーカーの安価な製品が主軸になったりと時代の趨勢はもちろんあるとは思う。ただ、そもそもソニーモバイルがここまで迷走せずに端末シェアを維持していれば、ここまでの有様にはなっていなかったのではないかと、返す返すも残念でならない。

今回は正直な所、10万円超の出費は覚悟していて、それでもXperia Z1に続く名機であれば紫を買おうと思っていただけに、auが紫を出さなかったことは大誤算すぎて衝撃を受けている。たかがカラバリ、されどカラバリ。ファンであるからこそ、本当に欲しいと思えるソニー商品に金を落としたいと思っているので、今回は妥協せずにもう暫くXperia XZを使い続けることになりそうだ…。

モバイルSuicaの年会費が無料化されたので

2020年2月26日、ついにモバイルSuicaの年会費が無料化された。

僕は以前にJR東日本のサービスに嫌気が差して以来、VIEWカードを捨ててSuicaはGoogle Payから使っていたけれども、無料ならばということで久々にアプリをインストールしてみた。

ちなみに、公式サイトの当日のニュースリリースには何の記載も無く、申し訳程度にFAQに載っているくらいだった。ほんまそういうとこやぞ。

mobilesuica.okbiz.okwave.jp

変わったこと

  • 年会費が無料になった

変わらなかったこと

  • オートチャージは相変わらずVIEWカードのみ対応
  • ガラケーベタ移植な感じのUIは今も放置されたまま

できるようになったこと

  • モバイルSuicaアプリからグリーン券や定期券、切符等を買えるようになった

結論

やっぱりJR東日本のサービスはお排泄物でしてよ。

Suicaグリーン券や定期券の購入にモバイルSuicaを使いたい、かつVIEWカードを持っていないという人には朗報だ。それ以外の人は…わざわざGoogle Payではなくこちらを選ぶ理由は少ないだろう。

というか、なぜこのタイミングでオートチャージを全てのクレジットカードに対応させないのか…???ユーザビリティーよりも自社系カードへの囲い込みを優先とか、インフラを司る企業としてどうなのだろう。

結局の所、僕は定期券は使っていないので、モバイルSuicaアプリを使うメリットは年に数回あるかどうかのSuicaグリーン券購入くらいか。それにしたって券売機で買えれば事足りるのだけれども、ホームの券売機はカード型Suicaしか対応していないというお排泄物っぷりな状況なので、わざわざ改札を出て購入するよりはアプリを入れておく方がマシかという感じ。

正直、モバイルPASMOには期待している。交通系ICアプリの独占を崩して競争を促してほしい。

自宅筋トレを始めて半年経った結果

去年の8月に体組成計を買ってから早半年。その間自宅筋トレも続けていたのだけれども、結果を晒してみる。

結果

月次だとこんな感じ。最初の3ヶ月は面白いように体重が落ちていたので、体脂肪率が下がらないのを気にしつつも変わっている感は得られていた。ただ、11月から12月の中旬辺りまでは停滞期が続き、正直心が折れそうになった。職場の同い年の同僚も、わっかを続けていたら体重が落ちなくなってきたと話していたし、本当に誰にでも訪れるらしい…。

停滞期を抜け始めたのは12月の下旬あたり。ここから急に体脂肪率の方が下がり始める。そして1月は体重も体脂肪率も下がる。2月になってまた動きが鈍くなったけれども、面白いのは時々暴飲暴食しても数字が跳ねた後にまたすぐに戻ること。一度基準が下がると、体は下がった後の基準に収束するというのが実績としてわかる。面白い。

やっていること

  • 自転車通勤(往復10km)
  • 自宅筋トレ(各15回3セット)
    • 腕立て伏せ
    • スクワット
    • プランク

体重や体脂肪率とか健康に響いてきそうなのはこのあたり。筋トレは1日10分程度でこなせることを重視している。それ以上はどうにも続かないので…。

ちなみに、最近は筋トレの方を少し減らして部位別にやるようにしている。毎日同じ部位苛めたらあかんやん…ということで。

やっていないこと

食事制限は一切していない。むしろ自分の中では好き勝手に飲み食いしているという自覚で、三日三晩麺類みたいなこともあるし、週末ともなれば毎食後甘味ということもしばしば。食事の満足度は、自分の中では大いに生活の質に関わってくるので、ここは今後も譲らないつもり。まぁ糖尿病や痛風の兆候が出たら考えるけれども…。

その代わり元々食事量が多くないのと、全く飲酒しない(というか飲めない)ので、そこは人よりも体型維持に有利な部分かもしれない。

ちなみにジム通いは無理。絶対無理…。新規開店したばかりの大手某所の体験入会でも更衣室の臭いで逃げ出したくなったので、勘弁してください。そもそも人の居る場所に行きたくない。

おわりに

自転車通勤を始めて1年、筋トレを始めて半年で、目に見える結果としてはベルトの穴が2つ縮まった。腹が出てきたな…と気にする以前よりも更に腹囲は減ったので、ひとまず暫くはメタボの足音に怯えずに済みそうだ。

ただ、維持したい体重の方も一緒に下がっているので、もう少し筋肉を付けて体重維持、体脂肪率低下の流れを作りたい。筋肉にお願いだ!

LambdaのNode更新でAmazon Linux 2と闘う

AWS Lambdaにおいて、Node.js 8.10のランタイムが2020年2月3日で廃止され更新できなくなるのは既報の通り

Lambdaのランタイムとしては長らくNode.js 8.10が最新の時代が続いていたので、今回の廃止で慌てている方も多いのではないだろうか。今回はその中でハマったあるケースについての話を紹介する。

Node.js 10.x以降はAmazon Linux 2

今回頭痛の種となるのは、LambdaのNode.jsランタイムは10.xからAmazon Linux 2になっているという点だ。

実際に起動してみるとわかるのだけれども、多くのパッケージのバージョンが上がっていて、そしてここが重要なのだけれども、結構なパッケージやコマンドが消えている。社で使用しているImageMagickは無いし、curlやfileのような普通にありそうなコマンドまで入っていない。普通にJSのコードを書くだけならば後方互換性をちょっと気にするだけで済む所が、外部コマンドを使用していたりすると途端に大変なことになるというのが今回の大問題だったりする。

強い味方、yumda

まさか自分でcurlをソースからビルドする日が来るなんて思ってもみなかった…。と戦慄しつつも、同じ苦しみを抱えている人は多いだろうと思い色々検索していたら、まさに求めていたものを発見した。

github.com

これ、僕達がやることは本当に簡単で、Dockerコマンドのワンライナーで yum install コマンドを叩くだけ。

docker run lambci/yumda:2 yum install -y curl

これだけで、指定したパッケージのLambda Layer用ZIPファイルが生成されるというスグレモノだ。

yumのリポジトリーは amzn2-coreamazon-linux-extras が対象で、それ以外についてはリクエストを受け付けているとのこと。amazon-linux-extras には epel も含まれているので、現状でもかなりのパッケージが網羅されているかと思う。

ちなみに仕組みも非常に明快で、実際にAmazon Linux 2のDockerコンテナーの中で yum install を行い、インストール結果をLayerのディレクトリー構造に最適化していることがわかる。

おわりに

既にLambda Layerを活用しているのであれば、ソースコードをビルドしてハマる手間が省けて非常に有用だろう。Layer自体初めてだと少し面食らうかもしれないけれども、よく使うものはいずれにせよLayerで共有するのが効率的なので、この機会に習得すると良いのではないだろうか。

シンプルな仕組みながら、GitHubのStarを100個くらい送りたいと思った。日本語での紹介は今の所見当たらないので、同じように苦しんでいる方々に届けば幸いだ。

技術記事をQiitaから移動した

新年早々だけれども、Qiitaに投稿していた技術系の記事を全てこちらのブログに移動した。Qiitaに置いてある記事はまだ消していないけれども、こちらの記事がある程度検索に引っ掛かるようになったら消して、Qiitaのアカウントも削除しようと思っている。

なぜ脱Qiitaするのか

こちらのブログがあるのにわざわざ別のプラットフォームを使う意味を見出せなくなってきたというのが一番大きい。

一昔前のQiitaは「イケてる技術ブログプラットフォーム」として無二の存在感を放っていたので、強いエンジニアが集まっていたし、Qiitaの記事数とかContributionというのはエンジニアのプレゼンスを高めるだけの力を持っていたように思う。実際、ヘッドハンターからの決まり文句としての「○○を拝見しました」の中に、GitHubやFacebookと共に堂々の常連入りを果たしていた。また、エンジニア側もOrganizationで徒党を組んでContributionを競うようなことを結構やっていたりしたものだ。

ただ、今は既にそういった成長期を過ぎて安定期に入っているような気がする。ユーザーが増えたことで、記事の質は平均すると下がってきたし、それと共にQiitaに投稿しているというだけで評価されるということも無くなってきたように思う(これはむしろ健全なことだと思う)。個人のブログを持っていなければ、投稿する場としての価値はあっただろうけれども、それもはてなブログを始めたので無くなった。

あとはQiitaのSNSとしての価値だけれども、僕は元々リアルであれSNSであれ人と繋がるのがアレなので、あるとすれば「ストック」と「いいね」くらいだろうか。ただ、これも別にブラウザーのブックマークなりはてブなりで代替できるから、別に良いかなと思えてしまう。ホットな記事についても別に細かくは追っていないし、はてブのホットエントリーに大物は上がってくるので十分だと思っている。となると、別にQiitaにアカウントを持って記事を投稿する意味って無いな…という結論に達したのだった。僕の場合は。

一応時期的なものがあるので触れておく

blog.qiita.com

さくら批判記事の一件については、一人の投稿者として思う所はあるけれども、プラットフォームが巨大化する上で避けられない歪みなのかな…というのが正直な感想だったりする。それはTwitterであれYouTubeであれ、そもそもの上物であるインターネット自体であれ皆同じ道を辿っているとも思う。

キャズムを超えたサービスは、多種多様な人々が一気に入り込んできてカオスになる。それまでの優しい世界はもう戻ってこないこれども、かといってキャズムを超えられなかったサービスは朽ち果てるだけだ。なので、我々に残された選択は変化を受け入れるか、離れるかの二者択一となる。

その点について言えば、僕は最近だと何でも受け入れている気がするし、本件についてもそれで離れるという選択肢は浮かばなかった。単に、節目の時期で色々見直していた時に引っ掛かったというだけのことだった。

おわりに

というわけで、短い間でしたがQiitaにはお世話になりました。良いサービスだとは思っているので、更なる隆盛を願っています。

そして、今後については技術系の記事もこちらに書いていくのでよろしくお願いします。

令和最初の年越しと11年目の東京

令和最初の年越しということで恒例の初詣記事を書こうかと思ったけれども、さすがに3年連続は芸が無いので別の内容を書くことにした。ネタに困っていてふと思い出したのは、西日本から東京へ越してきて丸10年が経過していたという衝撃の事実だった。

激動の10年前

東京に出てきた10年前というのは、今とは全く状況が違ったし、激動の時代だった。

  • まだ27歳だった
  • 第二新卒で入って楽しくやっていた会社が潰れた(これが原因で東京へ)
  • バージョン管理はSVN、デプロイはrsyncなヘボ技術(当時ではマシな方かも)
  • まだ同人音楽活動をバリバリやっていた
  • 部屋に巨大な自作PCやプリメインアンプが転がっていた
  • 彼女いない歴=年齢でなくなった

あの1年が無ければ今の自分は存在しなかっただろうと思えるくらい、濃い期間だった気がする。

とはいえ、もしあの会社が潰れずに、あるいは関連会社に拾われずに滋賀に住み続けていたとして、それはそれで今よりも少しのんびりしつつ楽しくやっていたのではないかという気もする。というか、10年前は普通にそのつもりで、もっとずっと牧歌的な今を想像していたものだ…。

まぁでも、刺激で言えばやっぱり東京の方があったとは思う。良くも悪くもこの10年で6回も転職しながら社会で生き残れているのは、リモートワークがまだ一般的ではない時期と考えれば東京でしか不可能な芸当だっただろう。それもあって、10年で随分遠くへ来た感覚がある。

10年で変わったこと(仕事)

スキルについては、全く予期しない形で早い段階からリードエンジニアを任されたのが大きかった。

結果、マネジメントの方は想定よりも随分と早くに身に付けることになった。ただ、僕は生来の人嫌いなので、向いているか否かはともかくとして続けるのは消耗する。その代わり年収は一気に上がったのがザ・日本という感じ。もっと今以上にスペシャリストの方にも目を向けてほしいのだけれどもなぁ…。

一方の手を動かす方については、リードエンジニアやマネージャーをやっていた時期はどうしても一歩遅れていた感がある。特にその時期はソシャゲ界隈で日々の運用に奔走していたので、なかなか新しいネタに触れるだけの余裕が無かった。まぁ大体の問題は札束と筋肉で乗り切れると知って胆力は付いたけれども、本当はもっと技術でスマートに解決したい…と思う自分がずっと後ろにいた気がする。

この状況がひっくり返ったのは現職からで、マネジメントと日々の繁雑な運用から解放されたおかげで技術に全振りできているのが楽しい。マネジメントは、やらなくても回るのであればやりたくないものだと心底思う。

10年で変わったこと(仕事以外)

あまり良い文脈では使われないけれども、「選択と集中」を続けてきた。音楽活動はキッパリと辞めてエンジニア業に専念することにしたし、物は持つだけ執着するからと徹底的に持ち物を減らしてきた。10年前は物置用に1LDKの部屋に住んでいたけれども、今はその気になれば(AV機器とPCモニターを諦めれば)スーツケースで移動生活もできる。

これは闇雲にやっていたわけではなく、20代のパフォーマンスを30代以降でも極力維持するために行ったことだ。30代になって頭の回転や体力は確実に落ちてきているので、その分「積極的にやらないこと」を増やした上で本当にやりたいことに集中しやすい環境を整えた。

とはいえ、趣味や無心状態からの気付きは間違いなく人生を豊かにしてくれるのもまた事実。なので、社寺巡礼や鉄道といった核になる趣味は残してある。また暇と感じる時間は存在しないけれども、積極的に無心になる時間を時々作るようにしている。人によっては座禅も良いだろうし、僕の場合はたまの旅行でボーッと景色を眺めて頭をスッキリさせるようにしている。

色々と変えてきたことで、体感的には10年前よりも今の方が充実度の高い生活を送れていると思う。

この先の10年を見据える

これまでの雑な振り返りはここまでにして、ここからはこの先のことを雑に考える。

仕事については再びマネジメントに振っていくことは考えたくない。それはこの10年で自分のASDを自覚したこともあるけれども、何よりも僕自身がプレーヤーでいることを楽しいと思っているので、できれば生涯現役一兵卒でやっていきたい。まぁ、そのためにはある程度の尖ったスキルが求められるのは確実なので、今以上に技術を吸収しつつそれなりに認知されるレベルのアウトプットを出していこうと思っている。僕の場合、やりたいことの傾向からしてアプリやウェブサービスになると思う。

あと、仕事以外では若干出遅れた感のある体力維持に努めたい。既に右半身が凝りでガタガタなので、筋トレは毎日継続。そして自転車通勤も会社がある程度至近である限りは続けていきたい。絶対に無いとは思うけれども、10年後メタボになっていたら死なすぞ、10年前の自分より。

おわりに

あんまり色々考えたところで10年後なんて絶対に思い描いた通りにはならないし、それはこの10年を振り返って全然想像と違うことからも確実。なので何か新しい取り組みをやっていくとか、そういうのは敢えて考えずに思い付いたらやっていくことにする。まぁあとは「流れに乗る」ということも多いので。10年前の東京引越のように…。

10年後は令和12年、2030年、47歳!?リニア開通済み!?

………やっていきましょう。

今年買って良かったもの 2019

年の瀬ということで、今年もまた買って良かったものを書いてみる。

Wi-Fi対応の体組成計

今年一番はこれ。Bluetoothでスマートフォン連携できる体組成計があるのは知っていたけれども、毎回スマフォを持って行って測るという一手間がどうしても納得できなくて手が出なかった。ところがエレコムのこの製品はWi-Fiで連携するため、計測時は普通の体重計と同じように乗るだけ。おかげで毎日の習慣となって、自分の体重と体脂肪率の推移を普段から気に掛けられるようになった。

詳しくは個別記事を参照。

aikawame.hateblo.jp

自転車の米式バルブ

新境地を開いたという点ではこれ。切っ掛けは通勤用ママチャリの虫ゴムが劣化して空気が抜けたことなのだけれども、それまでそもそも「虫ゴム」の存在すら知らなくて、色々調べて自分なりの最適解を出した結果が「米式バルブ」への交換だった。おかげで虫ゴム劣化とは無縁になれたし、構造上空気が抜けにくくなったり、空気圧をきちんと確認できるようになったのも嬉しい。

詳しくは個別記事を参照。

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食器洗い乾燥機

パナソニック 食器洗い乾燥機(ホワイト)【食洗機】 Panasonic NP-TH2-W

パナソニック 食器洗い乾燥機(ホワイト)【食洗機】 Panasonic NP-TH2-W

  • 出版社/メーカー: Panasonic
  • メディア: エレクトロニクス

7年使い倒した先代がポンプ故障でお亡くなりになったので、その後継。同じパナソニックでも筐体が変わったフルモデルチェンジを挟んでいるので、内部構造はより使いやすく進化している。食洗機はもはや完全に生活必需品で、これが無いと台所が大変なことになる。自炊をそれなりにするのであれば必須の品だと思う。

詳しくは個別記事を参照。

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爪切り

関孫六 ツメキリ type102 HC3502

関孫六 ツメキリ type102 HC3502

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

今まで適当な爪切りを何となく何十年も使ってきたのを改めて、それなりに良さそうな爪切りを買ってみた。結果、あまりの切れ味の違いにビビった。楽に切れるし音も小さく、爪切りは毎週のことなのでもっと早く買っておけば良かったと思わされた。

詳しくは個別記事を参照。

aikawame.hateblo.jp

みかん飴

アサヒグループ食品 濃ーいミカンキャンディ 84g×6個

アサヒグループ食品 濃ーいミカンキャンディ 84g×6個

  • 発売日: 2018/04/23
  • メディア: 食品&飲料

僕は月平均2個は下らないくらいの口内炎ヘビーユーザーなのだけれども、これを舐めるようになったらビックリするくらいに口内炎が減った。あと出来ても圧倒的に治りやすくなった。今まで食事改善や医師から処方されたビタミン剤とかは全く効果が無かったのに…。まぁ偶然僕の体質にハマっただけだろうけれども、QOLの改善に大きく貢献してくれている。普通に飴としてもめっちゃ美味しいのでおすすめ。ただし1日の摂取目安は3個だけれども…。

キーボード

Realforceは先代モデルを7年ほど愛用してきたけれども、自宅用をサイレントモデルに切り替えるためにR2を購入。職場では先代の通常モデルを使っているけれども、特に違和感なく併用できている。HHKBもだけれども、手に馴染んでくるとちょっとした配置の違いが致命的な違和感に繋がるので、モデルチェンジしても基本構造を変えないのは英断だと思う。まぁ、日本語配列の方はそのちょっとした配置に変更が入って賛否あるらしいけれども僕は英語配列派なので…。

おわりに

買って気に入ったものはやっぱり割と記事にしていた。記事にしていない2件はまぁ、万人向けではないという自覚があるので…。並べてみると去年の8件から6件に減っているけれども、今年は大きな買い物が少なかったというのもありそう。でも来年、再来年あたりになると白物家電が一気に10年選手になってくるので、若干震えている(出費的な意味で)。