35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

モバイルSuicaの年会費が無料化されたので

2020年2月26日、ついにモバイルSuicaの年会費が無料化された。

僕は以前にJR東日本のサービスに嫌気が差して以来、VIEWカードを捨ててSuicaはGoogle Payから使っていたけれども、無料ならばということで久々にアプリをインストールしてみた。

ちなみに、公式サイトの当日のニュースリリースには何の記載も無く、申し訳程度にFAQに載っているくらいだった。ほんまそういうとこやぞ。

mobilesuica.okbiz.okwave.jp

変わったこと

  • 年会費が無料になった

変わらなかったこと

  • オートチャージは相変わらずVIEWカードのみ対応
  • ガラケーベタ移植な感じのUIは今も放置されたまま

できるようになったこと

  • モバイルSuicaアプリからグリーン券や定期券、切符等を買えるようになった

結論

やっぱりJR東日本のサービスはお排泄物でしてよ。

Suicaグリーン券や定期券の購入にモバイルSuicaを使いたい、かつVIEWカードを持っていないという人には朗報だ。それ以外の人は…わざわざGoogle Payではなくこちらを選ぶ理由は少ないだろう。

というか、なぜこのタイミングでオートチャージを全てのクレジットカードに対応させないのか…???ユーザビリティーよりも自社系カードへの囲い込みを優先とか、インフラを司る企業としてどうなのだろう。

結局の所、僕は定期券は使っていないので、モバイルSuicaアプリを使うメリットは年に数回あるかどうかのSuicaグリーン券購入くらいか。それにしたって券売機で買えれば事足りるのだけれども、ホームの券売機はカード型Suicaしか対応していないというお排泄物っぷりな状況なので、わざわざ改札を出て購入するよりはアプリを入れておく方がマシかという感じ。

正直、モバイルPASMOには期待している。交通系ICアプリの独占を崩して競争を促してほしい。

自宅筋トレを始めて半年経った結果

去年の8月に体組成計を買ってから早半年。その間自宅筋トレも続けていたのだけれども、結果を晒してみる。

結果

月次だとこんな感じ。最初の3ヶ月は面白いように体重が落ちていたので、体脂肪率が下がらないのを気にしつつも変わっている感は得られていた。ただ、11月から12月の中旬辺りまでは停滞期が続き、正直心が折れそうになった。職場の同い年の同僚も、わっかを続けていたら体重が落ちなくなってきたと話していたし、本当に誰にでも訪れるらしい…。

停滞期を抜け始めたのは12月の下旬あたり。ここから急に体脂肪率の方が下がり始める。そして1月は体重も体脂肪率も下がる。2月になってまた動きが鈍くなったけれども、面白いのは時々暴飲暴食しても数字が跳ねた後にまたすぐに戻ること。一度基準が下がると、体は下がった後の基準に収束するというのが実績としてわかる。面白い。

やっていること

  • 自転車通勤(往復10km)
  • 自宅筋トレ(各15回3セット)
    • 腕立て伏せ
    • スクワット
    • プランク

体重や体脂肪率とか健康に響いてきそうなのはこのあたり。筋トレは1日10分程度でこなせることを重視している。それ以上はどうにも続かないので…。

ちなみに、最近は筋トレの方を少し減らして部位別にやるようにしている。毎日同じ部位苛めたらあかんやん…ということで。

やっていないこと

食事制限は一切していない。むしろ自分の中では好き勝手に飲み食いしているという自覚で、三日三晩麺類みたいなこともあるし、週末ともなれば毎食後甘味ということもしばしば。食事の満足度は、自分の中では大いに生活の質に関わってくるので、ここは今後も譲らないつもり。まぁ糖尿病や痛風の兆候が出たら考えるけれども…。

その代わり元々食事量が多くないのと、全く飲酒しない(というか飲めない)ので、そこは人よりも体型維持に有利な部分かもしれない。

ちなみにジム通いは無理。絶対無理…。新規開店したばかりの大手某所の体験入会でも更衣室の臭いで逃げ出したくなったので、勘弁してください。そもそも人の居る場所に行きたくない。

おわりに

自転車通勤を始めて1年、筋トレを始めて半年で、目に見える結果としてはベルトの穴が2つ縮まった。腹が出てきたな…と気にする以前よりも更に腹囲は減ったので、ひとまず暫くはメタボの足音に怯えずに済みそうだ。

ただ、維持したい体重の方も一緒に下がっているので、もう少し筋肉を付けて体重維持、体脂肪率低下の流れを作りたい。筋肉にお願いだ!

LambdaのNode更新でAmazon Linux 2と闘う

AWS Lambdaにおいて、Node.js 8.10のランタイムが2020年2月3日で廃止され更新できなくなるのは既報の通り

Lambdaのランタイムとしては長らくNode.js 8.10が最新の時代が続いていたので、今回の廃止で慌てている方も多いのではないだろうか。今回はその中でハマったあるケースについての話を紹介する。

Node.js 10.x以降はAmazon Linux 2

今回頭痛の種となるのは、LambdaのNode.jsランタイムは10.xからAmazon Linux 2になっているという点だ。

実際に起動してみるとわかるのだけれども、多くのパッケージのバージョンが上がっていて、そしてここが重要なのだけれども、結構なパッケージやコマンドが消えている。社で使用しているImageMagickは無いし、curlやfileのような普通にありそうなコマンドまで入っていない。普通にJSのコードを書くだけならば後方互換性をちょっと気にするだけで済む所が、外部コマンドを使用していたりすると途端に大変なことになるというのが今回の大問題だったりする。

強い味方、yumda

まさか自分でcurlをソースからビルドする日が来るなんて思ってもみなかった…。と戦慄しつつも、同じ苦しみを抱えている人は多いだろうと思い色々検索していたら、まさに求めていたものを発見した。

github.com

これ、僕達がやることは本当に簡単で、Dockerコマンドのワンライナーで yum install コマンドを叩くだけ。

docker run lambci/yumda:2 yum install -y curl

これだけで、指定したパッケージのLambda Layer用ZIPファイルが生成されるというスグレモノだ。

yumのリポジトリーは amzn2-coreamazon-linux-extras が対象で、それ以外についてはリクエストを受け付けているとのこと。amazon-linux-extras には epel も含まれているので、現状でもかなりのパッケージが網羅されているかと思う。

ちなみに仕組みも非常に明快で、実際にAmazon Linux 2のDockerコンテナーの中で yum install を行い、インストール結果をLayerのディレクトリー構造に最適化していることがわかる。

おわりに

既にLambda Layerを活用しているのであれば、ソースコードをビルドしてハマる手間が省けて非常に有用だろう。Layer自体初めてだと少し面食らうかもしれないけれども、よく使うものはいずれにせよLayerで共有するのが効率的なので、この機会に習得すると良いのではないだろうか。

シンプルな仕組みながら、GitHubのStarを100個くらい送りたいと思った。日本語での紹介は今の所見当たらないので、同じように苦しんでいる方々に届けば幸いだ。

技術記事をQiitaから移動した

新年早々だけれども、Qiitaに投稿していた技術系の記事を全てこちらのブログに移動した。Qiitaに置いてある記事はまだ消していないけれども、こちらの記事がある程度検索に引っ掛かるようになったら消して、Qiitaのアカウントも削除しようと思っている。

なぜ脱Qiitaするのか

こちらのブログがあるのにわざわざ別のプラットフォームを使う意味を見出せなくなってきたというのが一番大きい。

一昔前のQiitaは「イケてる技術ブログプラットフォーム」として無二の存在感を放っていたので、強いエンジニアが集まっていたし、Qiitaの記事数とかContributionというのはエンジニアのプレゼンスを高めるだけの力を持っていたように思う。実際、ヘッドハンターからの決まり文句としての「○○を拝見しました」の中に、GitHubやFacebookと共に堂々の常連入りを果たしていた。また、エンジニア側もOrganizationで徒党を組んでContributionを競うようなことを結構やっていたりしたものだ。

ただ、今は既にそういった成長期を過ぎて安定期に入っているような気がする。ユーザーが増えたことで、記事の質は平均すると下がってきたし、それと共にQiitaに投稿しているというだけで評価されるということも無くなってきたように思う(これはむしろ健全なことだと思う)。個人のブログを持っていなければ、投稿する場としての価値はあっただろうけれども、それもはてなブログを始めたので無くなった。

あとはQiitaのSNSとしての価値だけれども、僕は元々リアルであれSNSであれ人と繋がるのがアレなので、あるとすれば「ストック」と「いいね」くらいだろうか。ただ、これも別にブラウザーのブックマークなりはてブなりで代替できるから、別に良いかなと思えてしまう。ホットな記事についても別に細かくは追っていないし、はてブのホットエントリーに大物は上がってくるので十分だと思っている。となると、別にQiitaにアカウントを持って記事を投稿する意味って無いな…という結論に達したのだった。僕の場合は。

一応時期的なものがあるので触れておく

blog.qiita.com

さくら批判記事の一件については、一人の投稿者として思う所はあるけれども、プラットフォームが巨大化する上で避けられない歪みなのかな…というのが正直な感想だったりする。それはTwitterであれYouTubeであれ、そもそもの上物であるインターネット自体であれ皆同じ道を辿っているとも思う。

キャズムを超えたサービスは、多種多様な人々が一気に入り込んできてカオスになる。それまでの優しい世界はもう戻ってこないこれども、かといってキャズムを超えられなかったサービスは朽ち果てるだけだ。なので、我々に残された選択は変化を受け入れるか、離れるかの二者択一となる。

その点について言えば、僕は最近だと何でも受け入れている気がするし、本件についてもそれで離れるという選択肢は浮かばなかった。単に、節目の時期で色々見直していた時に引っ掛かったというだけのことだった。

おわりに

というわけで、短い間でしたがQiitaにはお世話になりました。良いサービスだとは思っているので、更なる隆盛を願っています。

そして、今後については技術系の記事もこちらに書いていくのでよろしくお願いします。

令和最初の年越しと11年目の東京

令和最初の年越しということで恒例の初詣記事を書こうかと思ったけれども、さすがに3年連続は芸が無いので別の内容を書くことにした。ネタに困っていてふと思い出したのは、西日本から東京へ越してきて丸10年が経過していたという衝撃の事実だった。

激動の10年前

東京に出てきた10年前というのは、今とは全く状況が違ったし、激動の時代だった。

  • まだ27歳だった
  • 第二新卒で入って楽しくやっていた会社が潰れた(これが原因で東京へ)
  • バージョン管理はSVN、デプロイはrsyncなヘボ技術(当時ではマシな方かも)
  • まだ同人音楽活動をバリバリやっていた
  • 部屋に巨大な自作PCやプリメインアンプが転がっていた
  • 彼女いない歴=年齢でなくなった

あの1年が無ければ今の自分は存在しなかっただろうと思えるくらい、濃い期間だった気がする。

とはいえ、もしあの会社が潰れずに、あるいは関連会社に拾われずに滋賀に住み続けていたとして、それはそれで今よりも少しのんびりしつつ楽しくやっていたのではないかという気もする。というか、10年前は普通にそのつもりで、もっとずっと牧歌的な今を想像していたものだ…。

まぁでも、刺激で言えばやっぱり東京の方があったとは思う。良くも悪くもこの10年で6回も転職しながら社会で生き残れているのは、リモートワークがまだ一般的ではない時期と考えれば東京でしか不可能な芸当だっただろう。それもあって、10年で随分遠くへ来た感覚がある。

10年で変わったこと(仕事)

スキルについては、全く予期しない形で早い段階からリードエンジニアを任されたのが大きかった。

結果、マネジメントの方は想定よりも随分と早くに身に付けることになった。ただ、僕は生来の人嫌いなので、向いているか否かはともかくとして続けるのは消耗する。その代わり年収は一気に上がったのがザ・日本という感じ。もっと今以上にスペシャリストの方にも目を向けてほしいのだけれどもなぁ…。

一方の手を動かす方については、リードエンジニアやマネージャーをやっていた時期はどうしても一歩遅れていた感がある。特にその時期はソシャゲ界隈で日々の運用に奔走していたので、なかなか新しいネタに触れるだけの余裕が無かった。まぁ大体の問題は札束と筋肉で乗り切れると知って胆力は付いたけれども、本当はもっと技術でスマートに解決したい…と思う自分がずっと後ろにいた気がする。

この状況がひっくり返ったのは現職からで、マネジメントと日々の繁雑な運用から解放されたおかげで技術に全振りできているのが楽しい。マネジメントは、やらなくても回るのであればやりたくないものだと心底思う。

10年で変わったこと(仕事以外)

あまり良い文脈では使われないけれども、「選択と集中」を続けてきた。音楽活動はキッパリと辞めてエンジニア業に専念することにしたし、物は持つだけ執着するからと徹底的に持ち物を減らしてきた。10年前は物置用に1LDKの部屋に住んでいたけれども、今はその気になれば(AV機器とPCモニターを諦めれば)スーツケースで移動生活もできる。

これは闇雲にやっていたわけではなく、20代のパフォーマンスを30代以降でも極力維持するために行ったことだ。30代になって頭の回転や体力は確実に落ちてきているので、その分「積極的にやらないこと」を増やした上で本当にやりたいことに集中しやすい環境を整えた。

とはいえ、趣味や無心状態からの気付きは間違いなく人生を豊かにしてくれるのもまた事実。なので、社寺巡礼や鉄道といった核になる趣味は残してある。また暇と感じる時間は存在しないけれども、積極的に無心になる時間を時々作るようにしている。人によっては座禅も良いだろうし、僕の場合はたまの旅行でボーッと景色を眺めて頭をスッキリさせるようにしている。

色々と変えてきたことで、体感的には10年前よりも今の方が充実度の高い生活を送れていると思う。

この先の10年を見据える

これまでの雑な振り返りはここまでにして、ここからはこの先のことを雑に考える。

仕事については再びマネジメントに振っていくことは考えたくない。それはこの10年で自分のASDを自覚したこともあるけれども、何よりも僕自身がプレーヤーでいることを楽しいと思っているので、できれば生涯現役一兵卒でやっていきたい。まぁ、そのためにはある程度の尖ったスキルが求められるのは確実なので、今以上に技術を吸収しつつそれなりに認知されるレベルのアウトプットを出していこうと思っている。僕の場合、やりたいことの傾向からしてアプリやウェブサービスになると思う。

あと、仕事以外では若干出遅れた感のある体力維持に努めたい。既に右半身が凝りでガタガタなので、筋トレは毎日継続。そして自転車通勤も会社がある程度至近である限りは続けていきたい。絶対に無いとは思うけれども、10年後メタボになっていたら死なすぞ、10年前の自分より。

おわりに

あんまり色々考えたところで10年後なんて絶対に思い描いた通りにはならないし、それはこの10年を振り返って全然想像と違うことからも確実。なので何か新しい取り組みをやっていくとか、そういうのは敢えて考えずに思い付いたらやっていくことにする。まぁあとは「流れに乗る」ということも多いので。10年前の東京引越のように…。

10年後は令和12年、2030年、47歳!?リニア開通済み!?

………やっていきましょう。

今年買って良かったもの 2019

年の瀬ということで、今年もまた買って良かったものを書いてみる。

Wi-Fi対応の体組成計

今年一番はこれ。Bluetoothでスマートフォン連携できる体組成計があるのは知っていたけれども、毎回スマフォを持って行って測るという一手間がどうしても納得できなくて手が出なかった。ところがエレコムのこの製品はWi-Fiで連携するため、計測時は普通の体重計と同じように乗るだけ。おかげで毎日の習慣となって、自分の体重と体脂肪率の推移を普段から気に掛けられるようになった。

詳しくは個別記事を参照。

aikawame.hateblo.jp

自転車の米式バルブ

新境地を開いたという点ではこれ。切っ掛けは通勤用ママチャリの虫ゴムが劣化して空気が抜けたことなのだけれども、それまでそもそも「虫ゴム」の存在すら知らなくて、色々調べて自分なりの最適解を出した結果が「米式バルブ」への交換だった。おかげで虫ゴム劣化とは無縁になれたし、構造上空気が抜けにくくなったり、空気圧をきちんと確認できるようになったのも嬉しい。

詳しくは個別記事を参照。

aikawame.hateblo.jp

食器洗い乾燥機

パナソニック 食器洗い乾燥機(ホワイト)【食洗機】 Panasonic NP-TH2-W

パナソニック 食器洗い乾燥機(ホワイト)【食洗機】 Panasonic NP-TH2-W

  • 出版社/メーカー: Panasonic
  • メディア: エレクトロニクス

7年使い倒した先代がポンプ故障でお亡くなりになったので、その後継。同じパナソニックでも筐体が変わったフルモデルチェンジを挟んでいるので、内部構造はより使いやすく進化している。食洗機はもはや完全に生活必需品で、これが無いと台所が大変なことになる。自炊をそれなりにするのであれば必須の品だと思う。

詳しくは個別記事を参照。

aikawame.hateblo.jp

爪切り

関孫六 ツメキリ type102 HC3502

関孫六 ツメキリ type102 HC3502

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

今まで適当な爪切りを何となく何十年も使ってきたのを改めて、それなりに良さそうな爪切りを買ってみた。結果、あまりの切れ味の違いにビビった。楽に切れるし音も小さく、爪切りは毎週のことなのでもっと早く買っておけば良かったと思わされた。

詳しくは個別記事を参照。

aikawame.hateblo.jp

みかん飴

アサヒグループ食品 濃ーいミカンキャンディ 84g×6個

アサヒグループ食品 濃ーいミカンキャンディ 84g×6個

  • 発売日: 2018/04/23
  • メディア: 食品&飲料

僕は月平均2個は下らないくらいの口内炎ヘビーユーザーなのだけれども、これを舐めるようになったらビックリするくらいに口内炎が減った。あと出来ても圧倒的に治りやすくなった。今まで食事改善や医師から処方されたビタミン剤とかは全く効果が無かったのに…。まぁ偶然僕の体質にハマっただけだろうけれども、QOLの改善に大きく貢献してくれている。普通に飴としてもめっちゃ美味しいのでおすすめ。ただし1日の摂取目安は3個だけれども…。

キーボード

Realforceは先代モデルを7年ほど愛用してきたけれども、自宅用をサイレントモデルに切り替えるためにR2を購入。職場では先代の通常モデルを使っているけれども、特に違和感なく併用できている。HHKBもだけれども、手に馴染んでくるとちょっとした配置の違いが致命的な違和感に繋がるので、モデルチェンジしても基本構造を変えないのは英断だと思う。まぁ、日本語配列の方はそのちょっとした配置に変更が入って賛否あるらしいけれども僕は英語配列派なので…。

おわりに

買って気に入ったものはやっぱり割と記事にしていた。記事にしていない2件はまぁ、万人向けではないという自覚があるので…。並べてみると去年の8件から6件に減っているけれども、今年は大きな買い物が少なかったというのもありそう。でも来年、再来年あたりになると白物家電が一気に10年選手になってくるので、若干震えている(出費的な意味で)。

舌下免疫療法を始めて半年経った

花粉症根治を目指して舌下免疫療法を始めたのは以下の記事の通り。

aikawame.hateblo.jp

舌下免疫療法を始めたという記事はネット上でもよく見掛けるけれども、その後どうなったのか?ということについては探してもそんなに見付からないので、半年経ってどういう状況かを書き残しておこうと思う。

副作用はゼロ

僕はクラス4の重症患者ということもあって、副作用については口の中がイガイガするあのイヤ〜な感じになるのを覚悟していたのだけれども、シダキュアを服用開始して半年間、一度も自覚できる副作用は無かった。まぁこればっかりは個人差なので、副作用が出る人には出るのだろうけれども、僕の場合は副作用が辛くて途中で断念…みたいなことにはならなくて良かった。シダキュア自体、小さいマシュマロみたいな感覚なので全く服用するのに苦も無いし。従来の皮下注射で頑張っていた方々にはお疲れ様でしたと思わざるを得ない…。

ちょくちょく飲み忘れる

僕は根が忘れっぽい性格なので、シダキュアの服用はちょくちょく忘れる。半年間で10回ほどやらかしているので、20日に1回は忘れている計算になるのか…。年単位で治療していくことなので、たまに1日飲み忘れてもどうこうするものではないらしいけれども、忘れっぽい人はアラームなりリマインダーなりを活用しても良いかもしれない。僕自身はこの程度のやらかし率であればまぁ許容範囲内か、と思って特に対策はしていない。

転院した

これが一番大きなトピック。元の耳鼻咽喉科は以前から通っていて信頼できたし巷の評判も良かったので、特に迷うこと無く通うことにしたのだけれども、定期的に通うことで辛さを感じるようになってきた。

何が辛いって、毎度受付で待つのが辛い。その病院は整理券方式の予約システムはあったものの、時間が指定できない上に発券開始が病院の受付開始から30分後(勿論当日受付のみ)という仕組みもあって、平日の出勤前に通うには不便だった。これが不定期な通院であればまぁ良いかとなるのだけれども、毎月必ず通院するとなるとネックだ。というわけで近所でシダキュアの処方に対応していて、かつ予約可能な病院を探してみた。随分と贅沢な条件だなぁとは思いつつ…。

すると、灯台下暗しとは良く言ったもので、かかりつけの内科が普通にこの条件を満たしていた。しかも半年先の予約までネット上で可能。おまけに決済にクレジットカードが使えてシダキュアは院内処方。完璧すぎるではないか…。というわけで、迷わず転院することに。

舌下免疫療法は少なくとも3年という長期に亘る治療なので、通院のしやすさというのも結構重要になるということが肌で感じられた。これは最初の病院選びの時に意識した方が良いかもしれない。

おわりに

今年の6月から舌下免疫療法を始めて半年、まだ最初の花粉シーズンはこれからなので効果については全くの未知数ではあるけれども、普段の服用状況とか通院についての知見が貯まってきたので書き記してみた。次は花粉シーズンの終わる5月頃にでも、「舌下免疫療法を始めて1年経った」のタイトルで続編を書いていこうかと思う。

新幹線殺傷事件の小島被告は邪悪の化身か

この手の事件の場合、何か言葉を発すれば誤解に繋がり得るため今まで沈黙を貫いてきたけれども、我慢できずに筆を執ってしまった。

https://this.kiji.is/575233192857404513this.kiji.is

最初に断っておくと、僕は小島被告をASDだと断定するつもりは無い。また後述するがASDに対して画一的な捉え方をするのは宜しくないと考えている。

当然ながら僕は殺人を肯定するつもりは一切無いし、小島被告を擁護するつもりも無い。被告についてはただ冷静に法に則り裁かれてほしいと願っている。ただ、彼を殊更に人でなしだとか邪悪だとか人間性まで否定することについては納得しかねる部分がある。

自分もそうなっていた可能性

リンク先の記事によれば、小島被告は裁判員裁判の被告人質問で、検察側に被害者やその家族への謝罪の気持ちを問われ、「一切ない」と述べたとのことだ。

彼の一連の行動は、全てが冷徹なロジックに従っているように見える。目的は刑務所に入ること。無期懲役を狙うのであれば殺人、それも2人が適当と判断したらしい。謝罪しない理由についても「謝罪すれば仮釈放されてしまうから」という、これも本人の理屈に従っているのだろう。そこに他者の意志は一切介在しない。他人が死のうが心身を傷付けられようがお構いなしの姿勢に見受けられる。

世の中の大多数からは、そういった姿勢に対して「これが血の通った人間のやることか」という怒りを向けられるのだろう。ただ、僕は素直に彼に対して怒りを向けることができない。むしろ自分もあるいは彼のような行動を起こす人間になっていた可能性が少なからずあったのではないかと思えてならない。

血の通った人間とは何か

小島被告がASDかどうかはわからないけれども、少なくともASDの特性と思われる言動が目立つことはこれまでの経緯から明らかだ。僕もそうなのだけれども、少なくないASD持ちの人間は、他人に対する興味を著しく欠いている。ただASDはスペクトラム、雑に言えば個人差が激しいため、ある特性が強く出る場合、弱く出る場合、ほとんど出ない場合と様々なのは注意しておきたい所だけれども。

僕は同様の特性が比較的強く出ているので理解できてしまうのだけれども、このタイプの人間というのは他人の痛みを理解することが難しい。しかもASDは一般に病気ではなく障害に区分されているため、本人の意思や薬物等で簡単にどうこうできるものではない。語弊を恐れずに言うならば、このタイプの人間に「相手の立場に立って考えろ」と言うのは、先天的に四肢が不自由な人に走れと言うようなものだ。

なので、被害者や遺族を含む他者に対する冷徹さについてはある程度どうしようもない部分があると考えている。オブラートに包めばと思われるかもしれないけれども、婉曲的なコミュニケーションが苦手なのもASDの特性として存在していることは覚えておきたい。結局他人を傷付けているではないかと言われたら何も言い返せないのだけれども、それでも事実としてそういう人間は一定数存在するし、僕も含めてそういう人達も生憎血の通った人間であり、現代社会においては人権を有している。

どうやって人間社会で生きていくか

とはいえ、そういう特性だから罪が赦されるかと言えば、そんなことはあり得ないわけで。そんな特性を持った人間でも社会とうまく付き合っていくことが求められる。僕はその上で必要なのは自分なりの行動規範だと考えている。

例えば僕の場合、幸か不幸か幼少期に母親への恐怖心を植え付けられたことが行動規範の確立に繋がった。どういうことかというと、

  • 何らかの行動を起こす
  • 母から怒鳴られる
  • 怒鳴られると聴覚過敏もあって自分が辛い
  • 自分が辛くなることは避ける
  • 結果的にその行動を起こさなくなる

この繰り返しと発展である。最初は怒鳴られるまで気付かないけれども、何度か学習するうちに「怒鳴られる前に注意される」ということに気付く。そうすると、注意された時点で止めておこうとなる。また、母以外から注意されても止めるようになる。人からだけではなく標識や書物も対象にする。法令のような体系的な情報も参照する。などなど…。まぁ、出発点が恐怖心なので色々と人間が歪んだ部分は否めないけれども、それはまた別の話。

こうしたことに加えて、僕の行動規範として「自分がされて嫌なことは人にしない」というのがある。これがどこから生まれたものかはどうにも定かではないけれども、大体はこの2つの行動規範に沿っていれば人の道はそうそう外れないだろうと思って日々生きている。逆に言えば僕が気にしているのはそれくらいで、人がどう思うだろうかなんて考えたことも無い。まぁ考える機能が付いていないのだから当然なのだけれども。

僕が交通法規を守るのは事故に遭いたくないからだし、僕が人を殺さないのは今の生活を奪われたくないからだ。まぁ殺人は自分が殺されるのが嫌なので、合法でもやらないとは思うけれども。小島被告にもそういう行動規範があれば、あるいは今回のような事件にはならなかったかもしれないと思う部分もある。

何らかの行動を起こす時に、誰がどう思うなんてことは全く脳裏に無いし、それが悪いことだとも思わない。というか、他者を思いやれないのが悪いことだと思っていたら自分は生きる資格の無い人でなしになってしまうので思う余地が無い。できるのは結果として人間社会で何とか排除されずに生きていくこと、それが精一杯だ。行動のプロトコルが根本部分で異なっている以上、多かれ少なかれこちらも社会も苦労を伴う。そう考えると彼と僕を分けたものは、ほんの紙一重だったのかもしれない。

おわりに

今回の事件について思う所は数あるけれども、まずは「事実としてそういう人間も社会には一定数存在する」ということと、「そういう人間の中にはこういう考えで生きている人間もいる」ということに焦点を絞って書いてみた。一方で、被害者遺族の方々の心情等については大多数の読者の方が僕よりずっとよくお察しだろうということで、敢えて一切書いていない。

小島被告が実際にそのような思考を以て行動しているかは本人のみの知る所ではあるけれども、こうした思考もあり得るという意味での人間理解の一助になれば幸いだ。一昔前であれば、こんな内容を曝け出しただけでも犯罪者予備軍扱いされて村八分とかありそうだけれども、現代がもう少し多様性に理解のある世界になっていることを期待したい。

37歳になった

例によって、今日が誕生日ということではないけれども。

これくらいの歳になってくると、自分で変化を起こそうという気を起こさない限りは大きな変化というのは起きにくい。そんな中にあっても少しずつ変化していることはあるので、つらつらと綴っていこうと思う。

この1年で変わったこと

自宅筋トレを始めた。右半身のガタがいよいよ酷くなってきて、椅子に座っているのも辛くなってきたため。あと、腹が出てきたため…。同時期にやっていたアニメの影響?い、今も続いているから関係ないんだもんね!

自転車通勤を再開した。筋トレと合わせて良い具合に体力が付いてきて、ここ数年気になっていた体重増加や体力の衰えが一気に解消したので良かったと思っている。

ブログは続けているけれども、魔が差してはてなブログProにしてみた。ただ、この1年は概ね週1前後の投稿数だったけれども、微妙に毎週書くことへのプレッシャーを感じるようになってきたので、次の1年は減らすというか、もう少しのんびり書いていこうかと思っている。記事を書く時間もバカにならないし。

アニメは程々に観てはいるけれども、録画をやめてサブスクに振り切った。最初は慣れなくて放置気味になっていたけれども、段々と評価の高い作品や気になる作品を後追いするようになってきて、結果的にはダラダラと色んな作品の1話を観る時間が省けて良かったと思う。

花粉症根治を目指して舌下免疫療法を始めた。3年という長丁場だけれども、今は比較的公私共に落ち着いた環境にあるので、じっくりと腰を据えて取り組んでいきたい。といってもやることは毎月の通院と毎朝の薬服用だけなので楽勝なのだけれども。

変わらないこと

精神状態は引き続き安定している。今の職場に居る限りは大丈夫のような気がする。急に採用を増やしたりとか事業方針が変わったりとか、創業者が居なくなったりしない限りは。

余暇にコードを書く量はそんなに変わっていない。大きなアウトプットは無いけれども、今はまだその時ではないと思っているので気張らずにやっている。

技術力は相変わらず少しずつ裾野を広げている感じ。この1年だとVue.jsで商用レベルのフロントエンド開発に取り組んだり、CI/CD分野ではWerckerやCodeBuildに続いて今更ながらCircle CIを本格活用し始めたり。あとはElasticsearchについてもサーバー移行に苦しんだおかげで色々と知見が身に付いた。

トラックパッドは相変わらず左で持っている。筋トレを始めてから右腕の痺れは改善してきたけれども、まだ心許ないので暫くは左で続けるつもり。というか、既に左で持つのが普通になってしまっているので、逆に右に戻した方が違和感が…。

社寺巡礼や鉄道旅行は程々に楽しんでいる。普段は近場を回りつつ、年に数回単位でドカンと遠出する感じ。今年は3泊4日の紀伊半島一周が大物だった。

音楽とオーディオも程々に楽しんでいる。ただ、最近はサブスクに振り切ったものか、Moraでせこせこ買い続けたものか、少し悩んでいる。フライングドッグもサブスク解禁したので、そろそろという気もするけれども…。

歯石クリーニングはきちんと半年毎にやっている。一応ちょっとした変化として歯磨きガムを噛んだり、毎週フロスもやるようになったけれども、歯を大切にという意識自体は大きくは変わらず。

おわりに

前の1年は精神状態が劇的に改善したけれども、この1年は身体の方がV字回復したような気がする。一度底まで落ちたのは痛恨の極みであるけれども、おかげでこの年代の人達がなぜ筋トレするのかということを体で理解することができた。何に取り組むにもやっぱり体が資本。心身共に状態が良くなってきたので、次の1年はもっと色々なことを楽しめそうな気がする。

まぁ、今までの経験上、そういう時に限って会社が潰れたりとか傾いたりとかするんだけれども…今回は大丈夫だと信じたい…!

三度目の彦根を高速バスで(養老線もあるよ)

大学時代の先輩の結婚祝いがあったので、今年3回目の彦根遠征をしてきた。

行程に悩む

以前から東海道本線や中央本線をフィーチャーしていることからもお察しの通り、僕は東海道新幹線については心底飽きている…。決して嫌いではないのだけれども、東京生活が10年を超えてきて、それでも年に数回は彦根だ京都だ三重だと往復していたので、すっかり移動手段としか感じられなくなってしまった。

そして、今年は既に中央本線を2回利用していて、東海道本線は静岡県内が地獄なのであまり使いたくない…となった時、「バスならどうか?」という乗り鉄にあるまじき選択肢が脳裏を過ってしまったのだ…。とはいえ、競合の交通手段を知った上で鉄道の魅力を再確認するのも一興だと適当な言い訳を付けて、色々と調べてみる。

夜行バスについては、20代の時に一度だけ復路で利用したことがあったけれども、3列シートでそこそこ快適な座席だったはずなのに降りる頃には全身ガシガシで、2日間くらい体調が微妙だった悪夢が蘇る。おまけに東京-彦根間の便は、東京側の発着が東京駅近くの鍛治屋橋駐車場なので、西側の住民的には便が悪い。というわけで、夜行バスは即刻却下。

そうなると昼行の高速バスなのだけれども、これは距離的な問題で彦根までの便は乗り継ぎ含めてまともに存在しないらしい。ただ、東京-名古屋間は複数社で競争があって選びやすいし、運賃も3連休のかき入れ時で往復7,000円程度と非常に安い。これに名古屋-彦根間の列車運賃を足しても1万円を少し超える程度なので、新幹線で往復する場合の半額程度。やはりバスは安い。

一方の所要時間はというと、車で東京へ行ったことは何度かあったので予想は付いていたけれども、大体6時間弱。まぁ在来線でもこれくらいは掛かるし妥当だろう。乗り換えが無いから楽というメリットもある。ただ、ここで「3連休」という罠を完全に見過ごすというバス旅初心者にありがちなミスをやらかすのだけれども…。

バスタ新宿、すごく便利

さて、往路は3連休初日の11月2日(土)8時ちょうど、バスタ新宿発。バス旅行に慣れている諸氏からすると、既にフラグが立ちまくっているのだろうが、僕はまだのほほんと初めてのバスタを堪能していた。

今回は歩いてバスタに向かったのでそんなに感じなかったけれども、新宿駅からずっと屋根のある所を歩いて行けるので、非常に便利になったと思う。南口からであれば甲州街道を隔てた向かい側だし。あとは、昔はバスターミナルが点在していたのが一点集約されたのも大きい。名古屋側の発着は今回ささしまライブなのだけれども、名駅にもタワー乱立させなくて良いからバスターミナルを作ってくれ〜〜〜と思ってしまう。

バスの車両について

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今回乗り込んだのはさくら観光の@ライナースタンダート。きちんとした写真が撮れなかったけれども、リンク先のような感じ。車体後方にでかでかとアットマークが描いてあって、これがサービスエリアでの休憩時にとても助かった。東京-名古屋間はドル箱路線だからなのか、昼行バスなのに全席コンセント付きというのも素敵。あと無線LANまで使えて最高かよ!と思ってしまった。

これは使うしかない…ということでおもむろにノートPCを取り出して接続してみる。確認くんを見る限りではソフトバンクのモバイル回線らしい。そして発車直後で誰も繋いでいないだろうと思いつつ、スピードテストをしてみると…、まさかの下り300kbps…。ブラウザーの画像がじわ〜っと出てくるのを見たのは一体何年ぶりだろう…。1接続あたりの速度を制限しているのかもしれないけれども、テキスト中心で利用するならまぁ問題ないレベル。ただ画像や動画が多くなると使い物にならないので、そういう場合は自前のLTE回線を使った方が良さそうだ。

地獄の大渋滞

高速道路に入ると、早くも道路が混み始める。そして無情にも流れる渋滞情報のアナウンス。ここで漸く3連休の東名渋滞の酷さを思い出す。そうだ、バスだって東名を通るんだもんな…。そんなことを考えても後の祭り。まぁ時間にかなり余裕を持ってはいたので、2時間くらいの遅れならなんとかなるさと気楽に構えていた。

結果、2時間40分遅れ。静岡県内に入るまでに4時間掛かるってどういうこと…。

おまけに到着は名駅から南に1kmほど離れたささしまライブ。新幹線でないと会に間に合わないことは確実だったので、名駅まで全力疾走する羽目になってしまった…。幸か不幸か、自転車通勤と筋トレを続けているおかげで簡単にはへばらない。ギリギリの所で新大阪行きのひかりに滑り込めた。汗だくになったけれども…。

まぁ、そこまでには久々にインストールしたEXアプリの不具合でモバイルSuicaのIDをコピペするとエラーになる(手入力しか受け付けない)という残念な出来事があったのだけれども、それはまた別の話。JR東海のサポートセンターは頑なに不具合と認めなかったけれども、それはまた別の話、そう、別の話…。

彦根の定番

無事に結婚祝いの会を済ませ、いつものようにステーションホテルに宿泊。2日目は丁度たねやとクラブハリエの喫茶が開店する所だったので、久々に入ってみた。

東京だとバームクーヘンの専門店的な立ち位置になっているけれども、方や彦根はバームクーヘンがメニューから無くなっていた…。まぁ、何でも美味しいから良いかと思いケーキセットを注文。スイートポテトとクリームブリュレという彩りを考えない選択をするも、良い感じに飾ってくれて秋っぽくなっていた。彦根城の堀を眺めながらの優雅な朝食?だった。

養老線初乗車

帰りのバスは名古屋を夕方に出るので、それまで近場の鉄道を楽しもうと適当に時間を繰ると、樽見鉄道は厳しめ。あとは大垣から養老線を揖斐か桑名方面というのも未乗だったので、どうせ向かうのは名古屋なので桑名方面へ乗っていくことにした。

養老線は残念なことに、ここ最近車両の急激な東急化が進められていて、既に半数は東急のお下がりになってしまった。まぁ近鉄から継承した600系とその派生系列は、種車から数えれば還暦近い車両ばかりなので仕方ないことだとは思うけれども、個人的には東急も東急の車両も 禁則事項です なので残念極まりない。

そんな思いが通じたのか、桑名行きの列車は古き良きマルーンレッド単色の620系。幼少期に実家の庭から眺めていた近鉄電車の色だ。そしてお隣の揖斐行きはラビットカー塗装。昭和にタイムスリップしたかのような組み合わせだ。恐らくこんな貴重な光景を目にするのも最初で最後だろうと思いつつ、堪能させていただいた。

あとは、途中駅の待ち合わせでこんなコラボ車両も。キティーちゃんは本当にどんな所にでも来てくれる懐の深いお方である…。

その他、東急のお下がり車両だと赤帯、緑帯、緑歌舞伎と交換した。

名駅の定番

桑名からは流れで近鉄に乗車。2610系L/Cカー…東京だと座席指定料金を取られるような車両が20年以上前から平然と走っている近鉄沿線は、やっぱり凄い。まぁ、名古屋線は近鉄車両の最終処分場と言われているけれども…。それでも2ヶ国語の自動放送のような変化は少しずつ感じられる。

というわけで、名駅に着いたら行く所は山本屋本店一択。…が、今回は連休ということもあってか、エスカの山本屋本店が大行列。仕方ないので名古屋駅前店の方へ遠征してみた。

やはり冬場の麺類といえば味噌煮込みうどん。地元にいた頃は週1で食べていたけれども、東京ではなかなか食べる機会が無くて、山本屋総本家もいつの間にか都内で営業する店舗が無くなってしまった。というわけで、ついつい名駅へ来る度に堪能してしまう。

そして帰路へ

微妙な時間に昼食を取ったので、バスの中で食べる用の夕食は軽いものにしようと、近鉄名古屋駅構内の千寿にて天むすを購入。なお天むすは間違っても名古屋飯ではない。千寿の本店は津大門、歴とした三重のご当地グルメである!天むすを名古屋飯と呼ぶのは、赤福を名古屋名菓と呼ぶに等しいと肝に銘ずべし!!

…閑話休題。

帰路は比較的渋滞も穏やかで、10分程度の遅れでバスタに到着。大雨だったけれども、JRから私鉄地下鉄まで雨に濡れずにアクセスできるので、僕も副都心線の新宿三丁目駅まで傘要らずで辿り着くことができた。

おわりに

昼行バスでの長距離旅は初めてだったけれども、時間に余裕があれば安くそこそこ快適に移動できることがわかった。個人的にはやっぱり列車からの車窓が好きなのでバス派に転向することは無いけれども、東京-名古屋間のように列車も飽きたような地域の移動については使っても良いかなとは思った。

寿がきや カップ みそ煮込うどん 107g×12個

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