35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

はてなブログProにしてみた

4月ということでキリが良いから、はてなブログをProにしてみた。2年契約で。

なんで?

無料版のまま1年余りやってきて、AdSenseの収入が2年契約の課金額を超えたから。これが一番大きい。

勿論、このまま無料版で継続すれば2年間で14,400円が浮くのだけれども、モバイル表示だとはてな側で出している広告が多くて気になるし、キーワードリンクも地味にうるさい。あとはまだ検証していないがAMPによる高速化とかも気になって、どうせブログで得た収入なのだからいいやと、軽い気持ちでProにしてみた。

何か変わるのか?

記事の内容やスタンスは特に変わらないと思う。Proにしたからといってブログを副業にしようとか、数字を意識しようとか、そういうつもりは毛頭無い。多分それをやると、僕の場合は書くのが苦痛になると思う。

好き勝手書いた記事が、結果的にPVを集めて多少の収入に繋がるのは結構なことだけれども、最初から数字を意識すると、そこには記事を書く以外の時間と労力が発生する。その時間があるなら、他の趣味に費やしたい。

そもそも僕が収入を得る上で重視するのは、「如何に楽しく効率的に稼ぐか」という点だ。その結論として、一番の趣味=プログラミングを仕事にしている。僕にとって、プログラミングについてはそれ自体が目的になり得る。一方でブログを書くのは、自分の思いや知見を記録する手段にこそなれ、それ自体が目的とはなり得ない。なので、そこに注力して収益化するのは非効率ということになる。

おわりに

自分の感じたことや知見を思ったままに書いて、2年で元を取ってメリットもあるならばPro契約を続けるし、そうでなければまた無料版に戻す。それくらいのつもりで、今後もゆるく続けていきたいと思う。そして続かなくなったとしても、まぁその時はその時ということで。朝令暮改上等。

今期完走したアニメ達 2019冬

適当に始めた「今期完走したアニメ達」が、まさかの2年目突入である。完全なる自己満足記事ではあるけれども、こういう続き物は後から振り返ってその時々の自分の趣向を知れるので、記録として残していこうと思う。

revisions リヴィジョンズ

revisions.jp

時間跳躍×パニック×ロボットなSFというてんこ盛りな作品。この作品ほど俯瞰して観るのに向いた作品もなかなか無さそう。脇役も含めたキャラクターがそれぞれの思惑で動く様を眺めているのが本当に面白い。欲を言えば2クールでもっと深掘りして欲しかったけれども、テンポ良く楽しめるのでこれも良し。どうでも良いけれども、CV大塚芳忠でサトウでやばい人って、亜人かよ…。あと、続きがありそうな終わり方が凄く気になる。

約束のネバーランド

neverland-anime.com

壮大すぎる鬼ごっこ。物語の面白さではリヴィジョンズと良い勝負をしていたと思う。1クール内での結末は大体読めるけれども、そこに到達するまでの過程がどうなるかという部分を楽しむ話で、パズルを解いていくような面白さがある。あと、内田真礼の少年声は貴重。OPとEDの音響が良ければもっと本編の没入感は高かったと思うので、そこだけ少し惜しかった。既に2期が決定しているので、この先の展開も楽しみだ。

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

kaguya.love

ただのラブコメで終わらないことは鈴木雅之がOPという時点でもうね…という感じ。ほぼ生徒会室で繰り広げられる密室アニメだけれども、藤原書記のジョーカーっぷりが秀逸すぎる。これはOPのトランプでもそうなっているので、本当にわかっていらっしゃる。この「わかっている感」というのが最終話でも炸裂して、感動のラストを見事にネタ化されたのには心の中で拍手喝采だった。あと、チカッとチカ千花は中毒性が高くてやばい。

youtu.be

どろろ

妖怪物の時代劇。人間の業の深さが詰まった怪作。こんな物語を半世紀も前に描いた手塚治虫は、やっぱり化け物だとしか思えない。1〜2話完結型だけれども、その度に救われない話が続くので、暗い話に抵抗の無い人向け。間違っても仕事上がりの清涼剤代わりに観てはいけない。あと、原作は未読だけれども、どうも原作よりも更にエグい描写を入れている部分もあるらしく、そういった攻めの姿勢は本編に滲み出ている。2クール目にも期待している。

ブギーポップは笑わない

伝奇にSFが混じった中二(厨二まで行かないと思う)な作品。微妙な古臭さは感じさせるけれども、根っこが面白い作品なのでそんなに気にならない。原作組からの評判は芳しくないらしいけれども、前情報無しに観た限りでは普通に楽しめた。あと、音響監督はたしょう二は伊達ではなく、牛尾憲輔のアンビエントなBGMを見事に作品に融合させている。OPEDの音響も良いので音楽に一体感があって、是非とも良さげなスピーカーで鳴らしたいところ。

賭ケグルイ××

早見沙織の怪演を楽しむための作品。そして顔芸が更にうるさくなっている(褒)。1期以上に「ギャンブルとは…?」な感があるけれども、まぁそれはそれ。毎度繰り広げられるスリリングな対戦は素直に楽しめる。あと、OPのJUNNAは更に歌唱力に磨きが掛かってきている。曲は個人的には前作のla la larksの変態さに惹かれたけれども、白戸さんの方が安定感はあるのでマスを狙うには良さそう。

youtu.be

ドメスティックな彼女

主人公がヘタレてない君のぞ(古い)。まさかの原作既読作品だった。そしてこれがアニメ化できるとは全く思っていなかった。色んな意味で。エロとギャグはかなり抑え目になっているけれども、基本的には原作準拠。かなりドロドロとした三角(あるいはそれ以上の)関係だけれども、主人公がヘタレてないのと、心理描写が精細なのが良い。ただ、尺の都合で大事な場面も含めてバッサバッサ切られているので、唐突感や薄っぺらさが気になるのならば原作は必読。あと、OPの美波がなんかもう、凄い。こういうジャジーな曲はアニソンでは珍しい。

youtu.be

五等分の花嫁

シンカリオンに付きっきりのあやねる声を聴ける貴重な作品。はなざーさんも出ているし。となれば内容がどんなであれ観るしかない。と思っていたら、5つ子設定なので、声色を真似る場面が結構あって、声優好きには嬉しいご褒美だった。内容については…まぁハーレム物ですな。

殿堂入り:新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION

え??今更説明要る???

おわりに

前期は超絶面白い3作品とあとはそこそこという感じだったけれども、今期は大量の粒揃いだった。この1年で最も完走作品数が多い。こうなると、来期は反動で不作になるのではないか心配だけれども、既に予約数の時点で今期の完走作品数とどっこいどっこいなので、すごく心配だ…。

revisions リヴィジョンズ BD-BOX [Blu-ray]

revisions リヴィジョンズ BD-BOX [Blu-ray]

約束のネバーランド 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

約束のネバーランド 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

36歳にして運転免許の返上を考える

人生初の青切符を頂戴した。赤信号無視で。

その程度で免許返上なんてメンタル豆腐すぎとか、一時の感情に左右されすぎとか、まぁ青切符1枚だけであればそうなのかもしれない。ただ、僕の場合は切っ掛けが青切符だったというだけで、それまでも今にして思えば運転向いてないなぁと感じる瞬間があった。そうした過去のことや将来のことを含め、考えを整理しておこうと思う。

やらかし内容

東京台場のパレットタウンを出て、お台場海浜公園へ向かおうとしていたのだが、湾岸道路の側道へ入らないといけない所を本線に入ってしまい、大井JCTの方まで直進する羽目になってしまった。ナビに側道へ入れと言われていたけれども、湾岸道路に入った時点で側道なのだと勘違いしていたのが良くなかった。

とにかく台場へ戻らねばと思いつつ転回しようとするも、逆方向が工事中で入れなくなっていて、完全に迷ってしまった。仕方なくレインボーブリッジの方へ向かおうかと信号を左折する。この時、右手先頭に白バイが停まっているのを完璧に視認していた。

左折すると今度は側道からの合流があって、道がわけわからないことになっている。そして目の前に連続する2つの赤信号。完全に混乱してしまい、よくわからぬまま徐行していたら、どうやら奥の方の停止線だったらしく、あえなく御用に。

ちなみに、反則金の支払い云々の件は、その時は頭が真っ白になっていたので、気付いた時には担当警察官の言われるがままに署名して、青切符と9,000円の払込用紙が手渡されていた。まぁ、今回はいずれにせよ申し開きようのない事案だとは思うけれども。

拙いと考えた理由

今回は信号無視だったけれども、自覚のある違反であれば、それはそれで駄目ではありながらも、まだ精神的ダメージは大きくなかったと思う。違反した事実を認めて、同じ過ちを繰り返さなければ良いのだから。実際、僕は1度だけ、10年以上前にスピード違反で赤切符を頂戴している。この時は完全に自業自得だったのだけれども、反省はしても免許を手放すとかは考えもしなかった。

ただ、今回は白バイを視認していた上に、全くの無自覚に信号無視をしている。つまり、僕の判断能力に問題が生じていたということで、自分の意思で改善できるものではない。自動車の運転手は、一時でも判断能力が鈍ることがあれば、人の死と隣り合わせとなってしまう。今回は偶々信号無視だけで済んだけれども、一歩間違えれば人様を轢いていた可能性だってあったわけだ。

都市部の道路が複雑で、全ての標識や信号、周囲の車や歩行者、自転車等に注意して走行するのが大変というのは、確かにあるかもしれない。ただ、だからといって多少のうっかりを運が悪かったとか、仕方ないとか、水に流すのは違うと思う。都市部に限らず、自動車を運転していると、子供の飛び出しや前方車両の急ブレーキ等、咄嗟の判断を求められる時がしばしばある。こうした時に、うっかり轢いてしまったとか、うっかり追突してしまったでは許されないのである。

今までの運転を振り返る

翻って、自分の今までの運転を振り返ってみると、平時に強く、有事に極端に弱いという自己評価になる。

田舎育ちで、通勤とかの普段使いでも自動車に乗っていた時期がそこそこ長いので、普段の運転に関しては上手いと言われることが多い。峠道や狭隘な道も苦手ではない。ただ、ややこしい交差点や突発事象には滅法弱い。今までにも交差点で混乱して一方通行を逆走しかけたりとか、前方車両の急ブレーキに気付くのが遅れてあわや追突とか、よくよく思い出せば色々とやらかしている。事故を起こしたことが無いのは単に運が良かっただけかもしれない。

そんなにやらかしているのなら気付けよと思うかもしれないが、人間というのは残念な生き物で、いざ実害が降りかかって来ないと自身の行いを顧みない部分がある。そういった意味では、交通違反のパトロールをしている警察官諸氏には頭が下がる思いだ。僕があの時青切符を貰っていなければ、いつか大事故を起こして誰かの一生を棒に振っていたのかもしれないのだから。

そう考えると、これから更に歳を重ねるに従って判断力や瞬発力が落ちることがあっても上がることはそうそう無いだろうから、今のうちに免許を返上しようという気にもなる。

ASDから来る問題も

僕特有の問題として、ASDの影響により全くの運動音痴だということもある。中学時代など、通知表の成績が他はオール5なのに、体育だけ2だったこともあるくらいだ。逆に体育で3より上を取ったことが無い。他の科目と同様に真面目に受けていたのに。

実際、野球やサッカーでは全くボールに反応できなかったし、逆上がりや登り棒もできなかった。ただ手をこまねいていたわけではなく、水泳教室に通ったり、父親とキャッチボールしたりという訓練も重ねたけれども、結局人並みにすらに体を動かすことはできなかった。

運転免許も、MTは無理だと思ったので最初からAT限定で取得した。それでも一応適性検査を通っている以上は問題なかったということだけれども、それから既に20年近く経過しているし、今の適性がどうかは怪しい。そもそも、教習所のカリキュラムや試験ってザルすぎないか…?とも正直思う。

よくよく思い返すと、教習所時代から僕は鈍くさいことを指摘されてきたような気がする。学科は難なく通るし、教習所の練習コースであれば徐行なので余裕なのだけれども、公道に出ると途端に教官がソワソワし始める。多分、人よりも反応が鈍かったのだろうなと、今になって思う。

それでもASDの特性として、同じ場面に遭遇した時は学習して強くなっているので、何度も同じ道を走ってきた結果、試験では通るようになっていたのだ。

ただ、これまたASDの特性として、自分の想定パターンに存在しない場面に出くわすと、途端に混乱してしまう。今回は正にそれで、左折直後の側道からの合流と連続信号で、一気に大量の新着情報が入ってきて、脳内アラート大合唱状態になったのだ。こういうの、適性検査とかで引っ掛けられないのかな…。

適性なくして免許なし

ところで、僕は常々、適性の衰えた高齢者からは運転免許を剥奪すべきだと考えていた。その理由は勿論、彼らによって事故の危険性が高まっているからだ。

これは今すぐやるべきという話ではなく、原則論だ。原発に関する議論で、将来的に全廃すべきではあるが、現状の国民生活を破壊してまですぐに全廃するのは拙速だというのと同じ話である。いきなり高齢者から免許を取り上げたら、交通機関の発達していない地域はどうなるのだという問題が、当然に湧き上がってくるはずだ。そうした諸問題の解決が必要なことには異論ない。

閑話休題。適性の衰えた高齢者から運転免許を剥奪すべきだとして、問題となるのは年齢ではなくて、むしろ適性の方だ。適性があれば高齢者でも(定期的な検査は必要だろうが)乗れば良いし、適性に問題があるのならば、若かろうと容赦なくふるいに掛けるというのが、自然かつ公平だと思う。

その点、今の運転免許制度は危険だと思っている。一度免許を取得すれば、違反しようが、免停にでもならない限りは講習だけで更新されていく。免停になるというのは一発で相当の違反をしたか、常習的な小さな違反の積み重ねによるものなので、僕のようなうっかりパターンは引っ掛かりにくい。運転頻度が少なければ尚更だ。ある意味で最も危険な層が野放しにされていると言えなくも無い。

そう考えると、免許の更新時に毎回とまでは言わずとも、若い内からも3回に1回くらいは更新時に適性検査を実施した方が良いのではないかと思えてくる。そして、僕自身に関してはもはや自分で自分の運転適性が信用ならなくなっているので、先ず隗より始めよという意味でも、運転免許を返上するのが筋だという考えに至った。

運転免許を返上するメリットとデメリット

実際に運転免許を返上するとして、生活上どういった変化が起こるかも考えておきたい。

運転免許を返上するメリットは、他人を殺傷する可能性を格段に減らせること、これに尽きると思う。車は銃社会でない日本において、一般人が持ちうる最凶の武器であろう。

一方で、デメリットは多い。

まず、免許証を身分証として使えなくなるのは、今であれば写真付きのマイナンバーカードで代用できるのでそこまで不便ではなくなったかもしれないけれども、何だかんだで今の日本では「身分証イコール免許証」という意識は根強く、その他の身分証では一手間増える場合もある。

また、住む場所が制限される。公共交通機関のある程度発達した地域でないと、車無しでは生きていくのが難しいということは、田舎生まれ田舎育ちの人間としてよくよく理解しているつもりだ。免許を返上した時点で、住む場所は都市部にほぼ限定される。

あと、僕の場合は社寺巡礼が趣味なので、交通の不便な社寺へ参るのが難しくなる。これは正直痛い。まぁ諦めてタクシーを使えということか。幸い、鉄道はこちらも趣味にしているので、途中まで鉄道で向かうのはむしろ楽しそうだと、前向きに考えるしかない。あとは、早いところ自動運転が実用化されることを祈りたい。

おわりに

僕の運転免許は今年末で更新を迎える。その頃には今よりもフラットに是非を考えられるだろうから、丁度良い。身分証として持ち続けるみたいな中途半端な真似はしたくないので、そのまま失効させるか、自主返納して運転経歴証明書を取得するか(コメント参照)、適性を見極めた上で更新するかを改めて考えようと思う。ただ、少なくとも今の気持ちとしては、もう自動車は運転しようとは思わない。いつか大事故を起こすのが、怖い。

KINEZOは映画館の係員でもパスワードを覗ける

KINEZOといえば、映画のチケット予約サービスだけれども、セキュリティー界隈では「数字4桁のログインパスワード」でお馴染みの有名所でもある。平成も終わりに差し掛かっているのにこれを貫いていることについては何と申せば良いのやら…。そんなKINEZOだが、今回は新宿バルト9で更なる深淵を覗いてしまったので、ここに書き記しておく。

暗証番号代わりのログインパスワード

昨日映画を観に行った所、生憎スマートフォンの調子が悪くてネットに繋がらなかったので、チケット発行用の予約番号は確認できたが、QRコードの確認ができなかった。そこで、予約番号からチケットを発券しようとした。

すると、求められたのはKINEZOのログインパスワード。

おいおい、ログインパスワードが暗証番号代わりかよ…。

と、その時点でセキュリティー的にアウトだろうとは思いつつも、仕方ないので入力する。が、どうにも通らない。暗証番号代わりに使われるなんて全く想定していなかったので、普段の暗証番号とは別の番号を登録したらしい。

まぁ、落ち着いて考えたらパスワードマネージャーには登録されていたので、それを確認すれば良かったのだけれども、エラーが出まくったのに焦ってしまい、とりあえず受付の係員に人力で発券してもらうことにした。

人力発見の方法がまさかの…

受付の係員に事情を話して予約番号を伝えた所、慣れた様子で画面を操作し始めたので、まぁその場でサクッと発見されるだろうと安堵した。

ところがである。その後渡されたのは4桁の番号を書き記した紙片。

そして、横の発券機で予約番号とその番号を入力してくれと言うのである。

僕はその場では焦っていたので、余り深く考えずに言われた手順でチケットを発券し、頭を空っぽにして「翔んで埼玉」を観てきたのだが、帰宅して財布からポロッと落ちたその紙片を拾って血の気が引いた。

え…受付の係員がウェブサービスのログインパスワードを覗けるってこと…???

そして、恐る恐る僕の登録していたパスワードをパスワードマネージャーから確認すると、その紙片の数字と見事に一致していた…ホラーである…。

KINEZOユーザーは今すぐパスワードを見直そう

言うまでもなく、この状況からKINEZOのパスワードが平文もしくは可逆暗号で管理されていることは明らかだ。しかも、そのパスワードはあろうことか、現場の係員でも容易に覗けるようになっているのだ。これは大変なことだと思うのだが、僕が動転していておかしくなっているだけなのだろうか…。

唯一の救いは、僕がパスワードマネージャーを使うタイプの人間で、4桁の数字のパスワードを「パスワード」と認識して登録していたため、「暗証番号」として登録している他のサービスとは似ても似つかぬメチャクチャな番号になっていたことだった。ただ、ユーザーの中には他のサービスの暗証番号と関連性のあるような数字を登録している人もいるのではないだろうか。あるいは、銀行口座の暗証番号と被ってでもいたら、一大事だと思うのだが…。

何にせよ、KINEZOの登録ユーザーは今すぐパスワードを確認し、多少なりとも安全な(とはいっても所詮4桁の数字だが…)ものにしておくべきだろう。あと、もしもKINEZOと同じ暗証番号を他のサービスでも使っていた場合は、そちらも変更しておいた方が安全だ。

おわりに

本当はKINEZOの運営元にこの件を確認しようと思っていたのだが、なんとメールの問い合わせは受け付けておらず、電話の受付時間も終わっていた。

そもそも、今まで4桁数字のパスワードも改善されてこなかったわけで、僕のような一介のユーザーが問い合わせた所で暖簾に腕押しのような気もする。それよりはユーザー側に自衛を促した方が合理的かもしれない。そんなわけで、一連の経緯を覚えている内に書き記しておくことにした。

現場からは以上です。

https://gifmagazine.net/users/75902/profilegifmagazine.net

経過報告1

翌日朝一でKINEZOの問い合わせ先に電話してみた。ただ、繋がったのは劇場(バルト9)の方で、セキュリティーに関して把握している方は居なかった。ただ、KINEZOのパスワードを入力できない場合に劇場側で調べて渡すという、正に僕のようなパターンの運用を行っているのは事実で間違いないとのことだった。それについて、セキュリティー上の問題を認識したのならば、今すぐにでも運用を見直すべきではないかと尋ねたが、劇場の一存では運用を変更することはできないというのが現状の公式見解であるとのことだった。

そこで、ウェブサービスを取り扱う部署への案内を希望した所、KINEZOはティ・ジョイという会社が開発しているということで、そちらの担当部署を案内していただいた。今は担当者不在ということで、折り返しの電話待ちである。ひとまず、劇場には注意喚起のための報告を入れたから最低限の義理は果たしたぞ…。

経過報告2

その後暫くして、ティ・ジョイの担当者から電話が掛かってきた。要点は以下の通りだ。

  • 数字4桁のパスワード兼暗証番号については、数多くの問い合わせを受けている。
  • ウェブサービス用には英数記号のパスワードを、発券用には別の認証方法を採用する方向での改修を検討中である。
  • システム改修のリリースがいつになるかは答えられない。
  • 現状は運用を見直すことは検討していない。

こちらからは、最低でも利用者に対し、注意喚起や係員によるパスワード伝達への同意を求める等の対策を行うべきではと申し伝えた(その運用もアウトだけど本当に最低限ということで)。ネットへの拡散については、せめて改修の目処が立っているのならば取り下げようかとも思ったけれども、現状は「検討中」とのことなので、是非も無し。

最後にユーザー側でできることとしては、銀行口座やクレジットカード等、他サービスの暗証番号とは絶対に分けることをまずは徹底しておこう。あとは、チケットを予約したらすぐに発券用QRコードを取得しておくと良い。これは、できるだけ予約番号とパスワードによるチケット発券を避けるためだ。

なんとも対症療法的ではあるが、自分の情報は自分で守っていこう。

放置ママチャリで自転車通勤するためにやったこと

健康戦略の一環で、先月から往復10kmの自転車通勤を始めた。

以前の職場の時にも断続的に自転車通勤していて、今の自転車は2013年に購入したものだ。購入後全くのノーメンテで来たけれども、さすがに5年を過ぎて本格的に通勤で使うならばきちんと整備しておくべきだろうと、色々やってみた(やってもらった)ことを書いておこうと思う。また、自転車の準備以外にも通勤のために必要だったことを合わせて書いておく。

はじめに

自転車通勤というと、自転車好きの人とか、ロードバイクとか、DIYが基本みたいな印象を持つかもしれない。実際、これまで周囲で自転車通勤している人の大半はそんな感じだった。

ただ、僕は車も自転車も沼にハマろうと思えばハマれそうだけれども、他にも趣味が色々ある中でこれ以上増やすつもりはないので、あくまで自転車を「移動手段」として割り切る。なので、安く手間を掛けずに、かつそれなりに快適な自転車通勤を目指していく。

勤務先への申請

自転車が既にあるなら話は早い…かというと、そうでもない。自転車通勤をする上で最初にすべきことは、勤務先への申請だ。これは絶対だ。

たまに勤務先に黙って自転車通勤している人も見掛けるけれども、通勤経路を申請して交通費を支給されている場合、横領に当たる可能性がある。また、通勤中に万一事故に遭った場合の労災も当然適用されない。となれば、勤務先への申請は必須と言えるだろう。

ちなみに、今の職場ではそもそも自転車通勤の制度自体が無かったので、そこから準備してもらった(現状僕一人だけのためにありがとうございます)。今までの職場では自転車通勤の制度が既に存在していたけれども、無いからといって諦めるのは早計だ。まずは総務部署に掛け合ってみるべきだろう。

駐輪場の確保

次に駐輪場の確保だけれども、これは勤務先に申請する際にも求められることが多い。特に都市部では勤務先の建物に駐輪場が無い場合が大半だし、近辺が駐輪禁止区域となっている場合も多いので、気を付けておきたい。

なお、近隣の定期駐輪場事情が良くない場合もあるようで、僕の場合は空き待ちで2ヶ月掛かった。酷い所では年単位待ちまであって衝撃を受けた(実際に駐輪場の運営会社から聞いた話)。新しく自転車を購入する場合など、買ったは良いが駐める所が無いという残念なことになりかねないので、駐める場所は必ず先に確保しておきたい。

保険の加入確認

これも勤務先に申請する際に大抵は求められるはずだ。というのも、多くの自治体の条例では、会社が従業員に自転車通勤を認める場合、保険への加入が義務付けられているからだ。

僕の場合は、幸運なことに自宅の火災保険に自転車保険も付帯していたため、新たに加入する必要が無かった。その他の保険でも自転車保険は付帯している場合があるので、確認しておくと良いだろう。

direct.nisshinfire.co.jp

自転車を準備、とりあえず1ヶ月走ってみた

ここまで来てやっと自転車の準備ができる。僕の場合は2013年に購入したブリヂストンの「通勤向け」を謳うママチャリ「ビレッタ」をそのまま利用する。当初から片道5km程度の比較的短距離を想定していたので、購入したのは一番下位機種「ユーティリティ」だ。ちなみに、純血派の騎士侯は「ヴィレッタ」なので、お間違いなきよう。

www.bscycle.co.jp

実は、自転車通勤を始めた当初は特に何もせずに走り続けて問題無いだろうという甘い考えを持っていた。自宅の駐輪場が屋内にあったおかげで見た目もそんなに劣化していなかったし、ブレーキの効きも良かったからだ。

整備を考える切っ掛けになった事件

自転車通勤を始めてから丁度1ヶ月あたりで、空気圧が低下してきたような気がしたので空気を入れることにした。そこで悲劇は起きた。

「プシューーーーー」

後輪のタイヤに空気を入れてからクリップを外すや否や、もの凄い勢いで空気が抜けていき、タイヤはペコペコになってしまった…。

さすがに購入してから5年以上になるし、チューブが弱っていたのかと、最初は思った。ただ、パンクならば空気を入れている傍からどんどん抜けていくはずで、どうにも妙だ。とりあえず、困った時にはグーグル先生に訊いてみるのが一番だ。

虫ゴム劣化からのバルブ交換

ググったら案の定、全く同じような事例が幾つも出てきた。「虫ゴム」というチューブから空気が漏れるのを防ぐ部品が劣化していたらしい。普通は1年程度で交換するものらしいけれども、今までこんな事例が無かったので全く知らなかった…。

それにしても、そんな短期間で使い物にならなくなるとかイケてないなーとか思っていたら、案の定それを克服するアイテムが出てきた。「スーパーバルブ」という虫ゴムの10倍長持ちするという優れ物だ。

と思ったら、Amazonのレビュー欄に「これを買うくらいなら米式アダプターを取り付けた方が空気圧も計れるし良くね?」というようなコメントがあった。んん?米式とはなんぞや?そもそも空気圧って普通に計れるものではないのか??疑問は募り更にググる。

なんと、自転車の空気を入れるバルブには、英・米・仏の3方式があるということらしい。ざっくり英式はママチャリ、米式はMTB、仏式はロードバイクに採用されることが多いっぽい。そして、空気圧を正しく測れるのは米式と仏式だけとのことだ。

なぜ英式では正しく空気圧を測れないのかは長くなるのでここには書かないが、要するにどうせ交換するならば米式か仏式にした方が良さそうだということで、まさにその要件を満たすアイテムがあった。しかも数百円で。

これは英式バルブから虫ゴムを抜いた後に取り付けることで米式に変換するもので、何も知らなかった僕でも手で簡単に交換できた。あとは、米式に対応した空気入れを用意すれば、手の感覚に頼らない空気圧の管理ができるようになる。

全体点検とチェーンのメンテナンス

さて、これで安泰かと思いきや、今まではタイヤの空気圧が低かったから気付かなかったけれども、どうにもチェーンに引っ掛かりを感じる。音も少し軋んだ感じで良くない。

ちなみに断っておくと、以前に実家で乗っていた自転車はベルトドライブだったので、チェーンに注油が必要ということをそもそも知らなかった。というわけで、これもググる所から。

ただ、自転車のチェーン注油については情報が多すぎて、何が何やらという感じだった。Amazonに良さそうなメンテナンス道具一式も売っているけれども、3,000円台とかそれなりにお値段するし。

であればと、試しに近所のサイクルオリンピックへ自転車を持って行って、状況を話してみた。すると、最初にタイヤやブレーキの劣化を見てくれて、パーツの交換は必要無いが、年数が経っているから全体点検と、チェーンの注油もやってもらえることになった。

www.olympic-corp.co.jp

しかも、これがまた安い。全体点検は1,000円、チェーンの注油は200円。税込合計1,296円也。100円ショップでメンテナンスの道具を揃えてもこれくらいするのではないだろうか…。というわけで、迷わず店に依頼した。

預けてから3時間、帰ってきた自転車はチェーンやギア周りもピカピカで、滑りも見事に滑らかになっていた。これからはきちんと定期的に注油しよう…。

まとめ

というわけで、ママチャリで自転車通勤するために知っておくと良さそうなことをまとめると、次のような感じになる。

  • 勤務先への申請は必ず行うこと。
  • 定期契約の駐輪場など、駐輪スペースを確保すること。
  • 自転車保険に加入すること。
  • 虫ゴムは米式バルブアダプターに交換すると空気圧管理がし易い。
  • 自転車屋の点検とチェーン注油がめっちゃ安くて早い。
  • 自転車も定期的なメンテナンスは大切。

has_many :through時のdependent: :destroyの挙動

RailsのActive Recordで多対多の関連を使う時の話。ここではClubとStudentの関係を例とする。 普通に書くと、こうなると思う。

class Club < ApplicationRecord
  has_many :club_students, dependent: :destroy
  has_many :students, through: :club_students
end

class Student < ApplicationRecord
  has_many :club_students, dependent: :destroy
  has_many :clubs, through: :club_students
end

ただ、このようにも書ける。

class Club < ApplicationRecord
  has_many :club_students
  has_many :students, through: :club_students, dependent: :destroy
end

class Student < ApplicationRecord
  has_many :club_students
  has_many :clubs, through: :club_students, dependent: :destroy
end

この書き方だとClubを削除した時に関連するStudentも削除されるのではないか?と思われそうだが、through を使った場合は中間レコードのみ削除されるので、結果的に前者と同様の挙動となる。

どちらで書くかは好みの問題だろうが、個人的には後者の方が多対多の関連を1行で明示できるので、最近はこちらを使うことが多い。ただ、毎度心配になるのと、ググっても情報が出てこないため、備忘録として残しておく。

チラシお断りステッカーの威力が凄すぎた

東京というのは便利な部分もあるけれども、田舎者には信じられないようなクソ事案もある。その一つが大量のチラシだ。ポスティングしてくる企業みんな滅べば良いのに。という鬱憤が解消された話。

ステッカー1枚で驚異の効果

毎日のように要らないチラシが何枚もポストに入ってくることに業を煮やし、このチラシお断りステッカーを貼ってから早3ヶ月。

とはいえマンションのメール室前にも「チラシお断り」の看板は出ているので、果たしてどこまで効果があるのか…まぁ週に2〜3枚程度になれば上出来だろうと思っていたのだけれども、実際の所はなんと3ヶ月で2枚。

3ヶ月で、たったの2枚!!

ここまで効果があるとは思っていたので、嬉しい誤算だった。ポスティングする側の心理としては、面倒事になるリスクを抑えたいということなのだろうか。まぁ何にせよ、ポストを覗く度にチラシを取り出してゴミ箱に捨てるというクソのようなルーチンワークが無くなったのは非常に喜ばしい。

ちなみに、レアな2枚のチラシの内訳は、宗教と、通信会社の代理店だった。さすが、このあたりは強い。

シネマシティの音は通常上映でも凄いのか・復活のルルーシュ編

コードギアス 復活のルルーシュ、上映開始から2週間。いつも通りにバルト9で予約しようと思ったけれども、「違うな、間違っているぞ」という陛下の声が聞こえたので立川まで足を運んだ。南武線経由で

日本一音にこだわる映画館へ

先日「激情のワルキューレ」の爆音上映祭を観てきたのは次の記事の通り。

aikawame.hateblo.jp

立川シネマシティの爆音上映が有名になったことで、各所で「音」を重視した上映が増えたのは良いことだけれども、この時はどうにも消化不良感があったので、やはり本家へ…という思いが日に日に強くなっていた。

そんな最中の「復活のルルーシュ」である。往年のコードギアスファンとしては観に行かない理由が無い。極上音響上映ではない通常上映しかやっておらず、条件は全てクリアとは行かなかったけれども、KICリアルサウンドシステムで鳴ることに変わりは無いということで、決行である。

映画泥棒がやばい

さて、シネマ・ツーのa studioにて。

いきなりひっくり返った。冒頭の「ノーモア映画泥棒」の映像からして、音の透明感が全然違う。映画泥棒、こんなにええ音やったんかい!!と心の中で叫んでしまった。

続く宣伝映像もだが、若干小さめの音量で、良い感じのホームシアターのようなクリアで立体感のある音を奏でてくる。この時点で期待値が爆上げである。

冒頭ストリングスから圧倒

復活のルルーシュでは冒頭にストリングスが入るのだけれども、この音色の生々しいこと。普通の映画館では絶対に出ない、この音。人の声も、映画館特有の歪んでモコモコした感じではなく、そこそこ「人の声」として認識できるレベルのものが出ていた。

この辺り、爆音上映祭では体感できなかった部分なので、それだけでも立川まで来た甲斐があったと思える。

戦闘シーンは歪む

戦闘シーンに限ったことでは無いけれども、爆撃や銃撃戦とかの音量の大きな箇所ではどうしても音が歪む。まぁ通常時も普通の映画館と比べれば圧倒的にクリアなのであって、Hi-Fiオーディオと比べれば歪みはあるのだけれども。この辺り、極上音響上映ではどうなのだろうという興味はある。

どちらにせよ、宣伝映像の時は音量控えめなのだから、それと本編の間くらいの音量でやってくれないものか。音響機材のポテンシャルはあるのだから、適切な音量であればHi-Fiオーディオのような透明感と立体感を得られそうなものなのだが…。

通常の映画館や爆音上映祭と比べて

反逆のルルーシュは新宿バルト9で観ていたので、それと比べた感じはどうかと言えば、通常の映画館がモノラルのAMラジオ、爆音上映祭がステレオのAMラジオ、シネマシティの通常上映がステレオのFMラジオくらいの違いはある。

爆音上映祭は通常の映画館のようなモコモコした音ではあるものの、立体感が加わっていた。シネマシティの通常上映は、更に音の透明感が向上している。これにより、人の声や生楽器の音がある程度自然な音に近く再生されることで、映画への没入感が高まる。通常の映画館では静かなシーンでも集中しないと会話が聴き取りにくいことが多いけれども、シネマシティでは音の大きな箇所以外は概ね普通に聴き取れる。これは大きい。

これで極上音響上映が更に高みを魅せてくれるのかどうか、非常に気になる。

映画本編について

映画本編については、まだ上映期間中なのでネタバレは避けておきたい。ただ、ファンならば観ておいて損は無いと思う。テレビアニメ版のラストが綺麗すぎたので、それを汚されるのではないかという心配はあったけれども、杞憂だった。

おわりに

これはどこの映画館でも同じことが言えるのだけれども、音量がでかすぎる。どんなに良い音響機材を使っていても、無駄に音量を上げれば歪む。映画館がクソ音質である諸悪の根源は、あのバカみたいな音量なのかなと、シネマシティへ行って思った。

とはいえ、シネマシティの音響機材の末恐ろしさは映画泥棒でしっかりと体感できたので、次は極上音響上映の作品を是非観に行きたいと思う。音量を維持しつつ音の歪みを克服しているのか、適切な音量で鳴るのか、それとも…。

蛇足ながら、シネマシティは年間会員になると格安でチケットを手に入れられたり、通常よりも1日前からチケットを予約できたりと非常にお得だ。僕は今年に関しては例年に無いほどアニメ映画を観に行く予定なので、迷わず入会した。

cinemacity.co.jp

コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道 [Blu-ray]

コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道 [Blu-ray]

  • 発売日: 2018/06/08
  • メディア: Blu-ray

南武線経由で立川へ

立川のシネマシティへ映画を観に行くのに、立川といえば南武線ということで、川崎へ出て本線系統を乗り潰すことにした。

東京駅と旅情

多くの田舎者にとって、東京駅というのは帰省の時にお世話になる駅だ。僕は最近とんと帰省はしていないけれども、学生時代や20代の頃過ごした滋賀にはちょくちょく帰っているので、東海道新幹線や東海道本線のホームに立つと「あぁ、この線路が向こうに繋がってるんやなぁ」という郷愁に浸れる。

まぁ、向かいのホームに停まっているのは113系ではなく常磐線E531系だし、やって来る列車も始発ではないし、上野東京ラインが開業して大きく変わった部分はあるけれども。そういえば、在来線の東海道線ホームに立ったのはかなり久々だった。

南武線初乗車

所変わって川崎駅。E233系8000番台とのご対面である。うっかり8500番台(中央線用0番台からの転用編成)に引っ掛かったらどうしようと思っていたけれども回避できた。

半自動扉のボタンが省略されていたり、扉上のディスプレイが16:9になっていたりという違いに加えて、JR西日本だとアーバンネットワーク外の田舎路線にありがちな「路線のシンボルマーク」が付いているのが味わい深い。

放射線と環状線

都市部の鉄道や幹線道路は大きく分けて、都心から郊外へ向けての放射線と、都心を中心とした同心円を描く環状線から成る。東京近郊でいうと中央線や西武新宿・池袋線等は典型的な放射線で、それらと交差する武蔵野線が環状線ということになる。

南武線は最初、放射線に近いのかと思っていた。起点が川崎で、そこから郊外へ向かっていくという印象だ。ところが、実際に乗ってみると環状線の性格も持ち合わせているように感じた。

典型的な放射線の場合、都心で大量の乗客を乗せて、郊外へ向かうにつれて徐々に閑散としていくし、沿線風景も徐々に長閑になっていくことが多い。一方で環状線は放射線との乗り換え駅毎に多くの乗降客があり、沿線風景もころころと変わる。

南武線の場合、川崎という一大ターミナルを出ると、いきなり住宅街を縫うように走る郊外私鉄のような路線に化ける。まぁ、そこまでは歴史ある旧私鉄なので想定の範囲内だった。ところが、武蔵小杉で大量の乗降客があり、そこから高架路線になって一気に都会の近郊路線の雰囲気を醸し出してきた。その後も武蔵溝ノ口や登戸、分倍河原等の乗換駅で多くの人が入れ替わり、その度に沿線風景にも大きな街が出てくる。ただ、徐々にではあるが郊外へ向かっているので、放射線と環状線のハイブリッド路線という感じだろうか。

立川初上陸

さて、立川に到着した。中央線で何度も通り過ぎているけれども、実際に降車したのは初めてだ。立川は多摩地域の中心駅ということで、周辺からやってくる人達が多いということだけれども、所見はさながら県庁所在地の中心駅という感じだった。岐阜や静岡あたりに近いだろうか。

それにしても、駅前を少し見渡すだけで伊勢丹、高島屋、ビックカメラ、ロフト、ニトリが立ち並んでいるのは凄い。おまけに少し歩けばIKEAや昭和記念公園まである。この駅周辺に全て詰め込んだ感は中々味わったことが無いので、一度住んでみると便利だろうなという気がする。

今回は駅の北側を中心に歩いたけれども、南側には天一や二郎もあるらしく、これはもう都心に出る必要はほぼ無さそうだ。人混みも都心と比べれば随分とマシだし、羨ましい。

まぁでも、都心に通勤するとなれば毎日地獄の満員電車は必至なので、会社が多摩地方にでも移転しない限りは住むことは無いだろうな。そこだけが残念な所である。

Next Stage

aikawame.hateblo.jp

平成最後の建国記念日だけど雪予報なので

心の中で天津神国津神へジャンピング土下座をキメつつ、関東の松の内以降に参った社寺を晒していく。全て東京都内である。

ちなみに、初詣で参った神社はこちら。

aikawame.hateblo.jp

田無神社

文字通りの田無鎮座。四神ならぬ五龍神を祀る神社。東方が青龍、南方が赤龍と来れば、当然白龍、黒龍であり、本殿には金龍という具合。3連休ということもあってか、境内には屋台が出て、龍神には行列ができていた。こぢんまりとした境内に対する人口密度がやばかった。

烏森神社

新橋鎮座。鳥居の形が非常に珍しいけれども、これは拝殿の意匠に合わせているのが写真から見て取れるかと思う。オフィス街のど真ん中なので、防火対策としてコンクリート造りになっているようだ。あと、季節限定の御朱印があるようで、うまく時流に乗っている印象。

日比谷神社

こちらも新橋鎮座(!)。元々は日比谷鎮座であったのが、慶長年間に新橋へ遷座、更に平成21年には現在地へ遷座しているということで、社殿をはじめ境内は真新しい。高層ビルを借景としたガラス張りの拝殿という、何とも現代的な光景。

赤坂氷川神社

文字通りの赤坂鎮座。2度目の参拝になるが、個人的には東京都内の神社の中ではかなりのお気に入り。どの駅からもそこそこ歩くけれども、そのお陰で境内は非常に静か。そして木々に囲まれていて神々しい雰囲気が漂っている。東京十社の大穴場。

穴八幡宮

早稲田鎮座。こちらも2度目の参拝になるが、今回は節分ということで境内には屋台が出ていて大賑わいだった。また、「一陽来復御守」という金銀融通の御守が有名らしく、その頒布が冬至から節分までということもあってか、授与所には行列が。一方で、別当寺の方は静かだった。

日枝神社

赤坂鎮座。これまた2度目の参拝。大通りに面する巨大な山王鳥居と広い階段、そしてまさかのエスカレーターが設置されているという、都市型神社の総本宮(勝手認定)。建国記念日当日が雪予報だったので、フライングで参拝してきた。

おわりに

今年は年明けから飛ばしているけれども、まぁ社寺に関しては仮に1日1社ずつ参ったとしても死ぬまでに全て巡るのは不可能なので、枯渇の心配は無い。