35歳からの中二病エンジニア

社寺・鉄道・アニメを愛でるウェブ技術者の呟き

feature specで名前付きルートが使えなかった話

Rails 5.0とRSpec 3.6の環境下で、routes.rb のconstraintsでhostを限定した所、一部のfeature specが通らなくなった。

何が起こったのか

以下のようなspecが全部失敗するようになった。

feature 'hoge' do
  scenario 'fuga' do
    visit piyo_url
    expect(page).to have_content('hogera')
  end
end

ここで piyo_url をputsすると、http://www.example.com/path/to/piyoが返ってきてしまう。そのため、routes.rb でhostを絞るとルーティングのエラーになってしまうということだった。

ちなみに、デフォルトのhostは以下のように設定していて、feature spec以外では localhost:3000 が返ってくる。

Rails.application.routes.default_url_options[:host] = 'localhost:3000'
RSpec.configure do |config|
  config.include Rails.application.routes.url_helpers
end

どうやって解決したか

あまり綺麗な解決法ではないが、名前付きルートの記述を全て次のように置き換えると、localhost:3000 が返ってきた。

# visit piyo_url
visit Rails.application.routes.url_helpers.piyo_url

蛇足

今までリクエスト先が example.com で返ってくるのにspec自体は通っていたというのが気持ち悪いが、中の挙動までは追えていない…。

自閉症スペクトラム障害を持つ人間の生きにくさ

先の記事で少し自閉症スペクトラム障害(ASD)について触れた矢先に、とんでもない報道を見てしまった。

mainichi.jp

流石に他人事と思えなかったので、この報道の問題点や、実体験に基づくASD持ちの半生、そして同じ生きにくさを抱える人達への言葉を綴っていきたい。

何が問題か

これは昨晩の新幹線内で発生した殺傷事件に関する記事だが、元々の見出しは「新幹線殺傷:容疑者自閉症? 「旅に出る」と1月自宅出る」だった。

またかと思った。 センセーショナルな事件が発生した時に、事件と容疑者のマイノリティー性を紐付けて、その性質を事件の要因だと扇動するマスコミの常套手段だ。こういう時に真っ先に槍玉に挙げられるのは、アニメやPC等の趣味だけれども、今回は自閉症が大々的に取り上げられた。ただでさえ病歴というのは繊細な個人情報なのだから、容疑者の段階で大々的に報道するのはどうかと思う。その上、当該記事ではあからさまに事件と自閉症を結び付けようとしている。

こうした報道が止まない要因として、多くの人間は自分が所謂「普通」であって、事件を起こすような人間は「普通ではない」という壁を作って、自分は「こちら側」なのだと安心したいという願望がある。それをマスコミはよく理解していて、そういう人々の琴線に触れる記事を提供しているという側面は大いにあると考えられる。

ただ、ここで「普通ではない」とされた人達、今回であればASDや、古くはアニメやPCの愛好家からすれば堪ったものではない。一度こうした報道が世に出れば、「お前ASDだったよな、鉈とか持ってないよな」みたいに心無い言葉や偏見を投げ付けられることは容易に想像できる。というか、僕は実際にアニメやPC好きでもあるので、過去にこうした光景は何度も見てきた。

大多数の人間を安心させるというメリットを享受するために、一部の善良な人間を苦しめるというのが、こうした報道の大きな問題だ。

そもそもASD持ちはずっと苦しんできた

まず最初に、今回の殺人容疑については法に基づいて裁かれるという当然の前提を挙げておく。僕自身この事件に対しては、容疑者への擁護だとか非難だとかいう特段の感情は持ち合わせていない。その上で、容疑者が話したという「自分は価値のない人間だ。自由に生きたい。それが許されないのなら死にたい」という言葉には、とても思い当たる節があった。

全てのASD持ちがそうとは限らないが、少なくとも僕は小学校時代が地獄に思えた。

僕は当時、勉強については学年で指折りの優秀さだったので、テストで100点を取っては母から褒められた。「お前は偉い」と言われたから、僕はテストで満点を取ったら偉いんだと思って、クラスでも自慢した。小学校の1〜2年の頃は、周りの皆も素直に凄いね、偉いねと言ってくれていたと思う。

風向きが変わったのは、小3の頃だったと思う。担任の教師が変わった。その教師は、「人は皆等ですよ」とか、「差別はいけませんよ」とかいうことを常日頃から唱える人だった。その頃から、僕はクラスの中でよくからかわれるようになった。理由はわからなかった。

僕はある時、学級会で「嫌がらせをするのを止めてほしい」と声を挙げた。そしたら、ある同級生から「お前が自慢してくるのが悪い」という糾弾を受けた。教師から放課後に呼び出しを受けて、僕はこっぴどく叱られた。曰く、「お前には協調性が無いからもっと皆のことを考えろ」ということだった。

僕は皆が考えていることなんてわからなかった。ただ、「自慢したら先生から怒られる」ということは理解した。当時の僕にとって、親と教師の言うことは絶対だったので、僕は自慢を止めた。

僕に対するからかいは、恐らくいじめと言われるレベルまでエスカレートした。自慢を止めたのにいじめが酷くなる意味がわからなかった。何故そんなことをするのか、訊く度に僕の悪い所を指摘された。「字が綺麗なのがむかつく」とか、「運動音痴すぎてチームを負かした」とか、どうしようもない言い掛かりだった。

我慢できなくなると僕は教師に窮状を訴えたが、その度に「人のことも考えなさい、皆に合わせなさい」と言われた。僕は人の考えていることがよくわからなかったので、とりあえず人と関わることを避けるようになった。

親には何も相談できなかった。母はヒステリックで、ちょっと自分の気に入らないことがあるとすぐに怒鳴り散らすような人だったので、景気の良い話以外は怖くてできなかった。父は元々寡黙できちんと話をすること自体無かった。

こっちが人と関わるのを避けようとしているのに、学校でのいじめは無くならなかった。一度標的にされると、こっちがどんなに態度を改めても、嫌がらせは続くらしい。段々と学校へ行くのが嫌になってきた。こうしたことが卒業まで続いた。

よく不登校にならなかったなと思うけれども、これもASDの特性なのだろう。学校は行かないといけない場所という風に認識していたから、僕には不登校という選択肢が無かったのだ。

人生の分岐点

その後、幸いにも僕は中学でいじめの地獄から抜け出した。いじめの中心だった人物が転校したり他のクラスへ散らばったこともあるし、周りがある程度大人になったというのもあると思う。相変わらず言いたいことを直球で言ってしまう所は健在で、昼休みのJ-POP垂れ流し放送が喧しいと言って音量を下げたらクラスの所謂不良に絡まれたとか、そういう面倒事はあったけれども、周りの大多数は上手い具合に腫れ物扱いだけして関わらず、こちらも他人には極力関わらずで、丁度良いバランスを保てるようになった。

一番の転機は大学時代だった。電子計算機クラブといういかにもなクラブに入ったのだけれども、ここが所謂「腫れ物」の巣窟だった。多くの部員が人から後ろ指差されるような趣味や、精神の病や、暗い過去などを持っていた。そういう人達なので、他者の趣味や性格にはとても寛容だった。僕はクラブの中で普通で居られた。そこでは所謂「普通ではない」ことが普通だったのだ。

おかげでそれまで興味のかけらも無かったアニメやエロゲーの世界に引き摺り込まれたけれども、その後自らコミケ出展しているくらいなので、元々素質はあったのだろう。

閑話休題。

大学時代に曲がりなりにも対人関係を築けたおかげで、就職しても何とか猫を被りつつ仕事をこなせるようになった。エンジニアという、元々ASD率の高い職種という特性はあるけれども、多分あの大学時代が無ければ対人スキルがボロボロで厳しかっただろう。

そうでなくても、僕は未だに周囲から歯に衣着せぬ物言いだと言われたり、勉強会の後の懇親会が苦手だったりする。全てが対人関係というわけではないけれども、先の記事にも書いたように転職だって何度も経験した。それでもギリギリ社会でやって行けているのは、自分には対人関係を学習する機会を与えられたからだと、今でも感謝している。

同じ生きにくさを抱える人達へ

仮定の話に意味は無いかもしれないけれども、もし僕が中学でもいじめられていたら、大学で対人関係を築けなかったら、その後の人生はもっと辛いものだったかもしれない。下手をすると生きるのが辛すぎて自殺していたかもしれない。

だからこそ、僕達ASD持ちに限らず、所謂「普通」から爪弾きにされている人達には、そういう人達のコミュニティーがあるということ、そこは僕達を社会で生きていけるように導いてくれるクッションだということを知っておいてもらいたい。僕の経験上、所謂何らかのオタククラスターは、何かしら抱えている人の割合が高い。

あと、所謂「普通」の人達に「普通ではない」人達のことを理解してもらうのは難しい。彼らは大抵の場合悪意を持ち合わせていないし、出る杭が打たれるのは人の本質的な行動によるものだからだ。彼らのことは、「そういう生き物」くらいに思っておく方が気が楽になると思う。精々最初にジャブを打つ程度で、無理筋ならば早めに撤退した方が、不毛な遣り取りにならずに済む。

ASDというのは生きにくさ故に精神を病みやすい。そして病気ではないので死ぬまでその特性と付き合う必要がある。なので、社会に適合しようとする姿勢は素晴らしいが、自分に合ったコミュニティーを見付けること、合わない人や仕事からは距離を置くことを重視していくことで、それなりに生きていける環境を手に入れるというのも大事だと思う。

以上、中二病でASD持ちの鉄・社寺・アニオタエンジニアがお送りしました。

正解するカド12.5話は認められない(ネタバレ有)

不思議なタイミングで正解するカド12.5話が公開された。

www.youtube.com

話数から想像するに、本編の後日談かと思いきや、実際には2時間の総集編、構成としてはほぼ映画のような感じだった。僕は本編がかなり気に入っていたので、本編で足りていなかった表現を補完する部分も多く、概ね楽しめた。ただ、結末だけはどうしても納得できず、12.5話を正解として認めることは出来ない。ただ、だから悪いということでは無い。

何が納得出来ないか

12.5話の結末に納得出来ない理由は単純で、交渉が主題である作品なのに、最後は拳と拳のぶつかり合いで終わってしまうからだ。一方で、TV版は超展開と揶揄されてはいるけれども、最 後に真道はザシュニナの求めた驚きを与えることで、交渉をやり抜いたと言える。つまり、結末の意味する所が真逆なのだ。

もし12.5話を認めてしまうと、0話が光を失ってしまう。0話で神憑り的な交渉をやってのけた真道が、人外の存在相手にも交渉力を発揮してくれるというから面白いのであって、結局人外相手では話が通じませんでしたでは、0話は一体何だったんだということになってしまう。僕は0話やワムの製造法公表のような話に震えたタチなので、それをやってのけた真道でも交渉が出来なかったというのはちょっと認められない。

超展開の是非

とは言え、TV版の途中からの所謂超展開については、重厚なSFファンからすると辛い所があったのもまた事実だとは思う。確かに8話辺りから急に話が軟派になっていき、ロジックで固められていた話の中に感情的なものが混ざるようになっていった。ただ、そこについてはザシュニナと沙羅花の対比軸なので、僕は悪いものだとは思っていない。

一方で、所謂超展開によって驚かされたのはザシュニナに限らず視聴者もそうであろうから、むしろあの展開は視聴者にザシュニナを追体験させる技法だったと考えられる。僕自身、最終回がまさかあんな風になるとは全く予想していなかったので、当初の重厚なSFとの落差で思わず爆笑してしまった。ザシュニナはさぞ満足だったに違いない。

おわりに

今回の総集編について、何故わざわざ結末を変えてまで制作されたのか。制作陣の真に意図する所は計り兼ねるけれども、考察し甲斐のある作品であることは間違いない。ネタバレ程度では色褪せないくらいに濃い作品なので、気になる人はTV版、0話、総集編を通して観てみると良いと思う。全編通して観ると、この作品への見方がどんどん変わってくると思う。

ひょっとすると、制作陣はそれを狙って結末を敢えて真逆にしたのかもしれない。作品としての結末、どちらが正解なのかは視聴者が選んでくれと。

正解するカド Blu-ray Disc BOX 1(完全生産限定版)

正解するカド Blu-ray Disc BOX 1(完全生産限定版)

正解するカド Blu-ray Disc BOX 2(完全生産限定版)

正解するカド Blu-ray Disc BOX 2(完全生産限定版)

老害にならないように心掛けていること

35歳というのは所謂おっさん世代だ。「まだまだ若い」と思っている同輩も多いかもしれないけれども、少なくとも20歳そこそこの新卒諸君から見たら、一回り以上も離れたおっさんに違いない。おっさんと言えば各所で老害とのそしりを受け始める世代だ。そこで、最近はよく「自分は老害化していないか?」ということを気に掛けるようになったので、頭の整理がてら大きく3点挙げておこうと思う。

過去を美化しない

「昔は良かった」というのは老害の常套句だ。インターネット界隈でも、2000年前後のテキストサイト全盛時代の方が良かったみたいによく言われるけれども、本当にそうだろうか?物事の一面だけが切り取られて美化されていないだろうか?インターネットも現実世界も、昔は今よりもずっと不便だった。ほんの10年ほど前でもスマフォは一般に普及していなかったし、20年ほど前となるとインターネットすらまともに普及していなかった。そんな時代に誰もが戻りたいと思うだろうか?僕は嫌だし、況んや若者達をや、ということだ。

若者達の方が優秀だと自覚する

30代になって痛感することだけれども、10代や20代の頃と比べて明らかに記憶力が悪くなったと思う。また、心身にもガタが来て、長時間の集中作業とかも厳しくなってきた。多少の個人差はあるかもしれないけれども、自身の過去と比べて今の方が脳も心身も調子良いという話は余り聞いたことが無い。

それに加えて、若者達は例え数年であったとしても、僕達よりも多くの歴史を学んでやって来る。特にITのような動きの速い業界ではこれが顕著で、僕達が学生の頃は漸くインターネットの常時接続が実現した程度で、GitHubも無ければ、ウェブのMVCフレームワークさえもまともに存在しなかった。でも今の若者達は新卒の時点でそういう知識は当たり前に持った状態でやって来る。

「あいつらはアセンブラを知らない」とか言っている暇があったら、GoやPythonを勉強した方が良い。

常に新しいやり方を模索する

1つの技術に特化したりするとありがちなのだけれども、この歳になってくると新しい知識を吸収するのに若い頃よりも時間が掛かるし、そのくせ長年の経験で既存の知見については貯まっているということで、どうしても自分のフィールド内で戦いがちになってしまう。

ただ、世界は日進月歩なので、暫くは長い経験で培った貯金を切り崩すことで耐えられたとしても、いずれは新しい知見に圧倒されるようになる。なので、経験があるからと既存のやり方に固執せず、常に新しい知識を仕入れないと付いて行けない。

EmacsやVimを思い切りカスタマイズしてあったとしても、ひょっとするとVSCodeやIntelliJの方が生産性が上がるかもしれないのだ。まずは試してみる所からだ。

おわりに

色々と書き連ねてみたけれども、結局の所老害というのは過信から来るものだと思う。変なプライドを持たずに、常に若い世代や新しい知見を敬う姿勢があれば、自然と自身も新しい世代に適応していけるはずなので、僕もまだまだ若者達に置いていかれないように食らいついて行こうと思う。

取り敢えず、最新のアニメは欠かさない。シュタゲゼロもひそまそもダリフラも最高だ。

老人の取扱説明書 (SB新書)

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RSS愛好会の今後について

RSS愛好会にて連休前より実施していたアンケートは、お陰様で230名以上の方から回答を頂くことが出来ました。大変多くの方にご協力頂き、誠にありがとうございます。

アンケートの結果と考察

まずは、本サービスの今後について触れる前に、アンケートの結果を踏まえておきたい。

普段お使いのRSSリーダーは何ですか?

  1. Feedly(53.8%)
  2. Inoreader(21.4%)
  3. Reeder(3.0%)
  4. その他(21.8%)

常用のRSSリーダーFeedlyが圧倒的に強く、過半数を上回った。また、上位3リーダーを除くとユーザー数は1〜2名に留まっている。Feedlyは独自の購読ボタンも用意していたりするので、今後はそうした部分にも対応する余地が出来たと言える。

普段購読しているRSSはいくつありますか?

  1. 11〜50(47.4%)
  2. 51以上(37.2%)
  3. 1〜10(15.4%)

概ね予想通りではあるが、今でもRSSを愛用している方はヘビーユーザーが多くを占めるということが読み取れる。

産経および読売のRSSを個人が配信していることをご存知でしたか?

  1. 知っていた(53.8%)
  2. 知らなかった(46.2%)

これは正直な所、軽く衝撃を受けてしまった。ただ、Feedlyはフィード購読時にURLを気にする必要が無いので、そういった所から購読している方は気付きにくいのかもしれない。

産経および読売のRSSがもし配信終了したらどう思いますか?

  1. 大変困る(59%)
  2. 困るが、仕方ない(39.3%)
  3. 特に困らない(1.7%)

こちらは参考程度の設問だったけれども、特に困らないが多かったらどうしようと思っていたので、肩を撫で下ろした。大変多くの方に活用頂いていることがわかったので、少なくとも当面はサービスを継続していきたいと思うので、どうか安心されたい。

産経および読売のRSSがもし配信終了したらどうしますか?

  1. 他の新聞社のRSSを利用する(41.9%)
  2. RSS以外の方法を利用する(32.9%)
  3. YahooのRSSを利用する(25.2%)

こちらは他のRSSを利用するが合わせて7割以上と、あくまでRSSを利用したい意向が強いことが読み取れる。ただ、公式にRSSフィードを配信している新聞社は少ない上に、あっても全記事を読めなかったりもするので、本サービスに一定の意義はありそうだ。

新たにRSS配信を希望するサイトがあればいくつでもお書きください。

  1. 日本経済新聞(9)
  2. ブルームバーグ(6)
  3. 47NEWS(2)

こちらは2件以上希望があったサイトを挙げている。元々産経ニュースのRSSフィード配信から始まったこともあり、ニュースサイトが圧倒的に多く、中でも日経新聞についてはZou3.netでの配信がされなくなったようで、早めに何とかしたいと思う。

RSS愛好会へのご意見、ご要望などがあればご自由にお書きください。

こちらは個別には紹介しないが、沢山の激励の声を頂き大変有り難く思っている。

今後のサービス展開方針

以上のアンケートを踏まえ、今後のサービス展開を次の順で考えている。

サイトの刷新とモバイル対応

現在のサイトは、サービス開始から4年以上ほぼ変えておらず、当初は突貫で作ったこともあってPC以外からのアクセスは考えていなかった。また、配信するRSSフィードを増やす際にHTMLを直接弄るような泥臭いことをしていたため、今後継続的にフィード配信を行っていくにはもう少し自動化しておきたい所もあり、まずはサイトの刷新を行うことにした。なお、その際にクローラーも含めたアーキテクチャー刷新を実施するため、若干大規模(というか全面的な作り直し)になると思っている。

RSSフィードの拡充

こちらが本命となるけれども、今の所は日経新聞ブルームバーグ、47NEWSについてはサイトの刷新後早急に対応したいと思っている。また、今後はニュース以外の分野にも拡大していければと考えているので、拡充の希望があれば遠慮なくフォームからでもTwitterからでもご要望をいただきたい。

補足:フィードへのお知らせ挿入

これは今回のアンケート依頼にも利用したが、今後も1日1回以内を原則として、本サービスや僕が他で展開しているサービス等のお知らせをフィード内に挿入させて頂きたいと考えている。サービスの性質上、直接的な料金徴収は厳しいし、広告収入もほぼ見込めないため、こうした形で運営維持にご協力頂けると有り難い。

おわりに

実は今回のアンケートの切っ掛けは、Feedlyの産経・読売の購読者数が延べ二千名を超えているのに気付いたことだったので、今回のアンケート結果を見て、これは潰してはいけないサービスだという思いを補強することになった。余暇を利用して作っているものなので、そこまで時間もお金も掛けることは出来ないけれども、今後もぼちぼちと開発していければと思う。

中二病のすゝめ

会社の昼休みに同僚のエンジニア一同と弁当を食べていた時に、ひょんなことから中二病の話題になったので、ここぞとばかりに中二病患者として生きることの意義を説いてみたけれども、消化不良だったので再考しつつまとめてみる。そう言えばタイトルにまでしているのに言及したことがほとんど無かったし…。

そもそも中二病とは

最近はラノベの影響か、所謂厨二病という中二病とは似ても似つかない属性が台頭しているけれども、ここで言う「中二病」とは元来の意味の方を指す。思春期特有の症状で、「俺はあいつらとは違う」とか、「大人はみんな嘘吐きだ」とか、他人や世の中を斜に構えて見るようになり、後に黒歴史化するアレのことだ。

ちなみに、僕にとって最高の中二病的台詞は、「間違っていたのは俺じゃない、世界の方だ」という、某国の皇子による名言である。

なぜ大人になると治まるのか

一般的に、中二病は思春期を過ぎて大人になると治まると言われる。僕のようにおっさんになっても中二病を拗らせたままというのは稀有な例だろう。件の話題の中で、僕は大人になっても中二病を貫けば良いと言ったことに対して、興味深い意見を貰った。それは、「色んなものを敵に回して傷付きたくない」というものだった。

なるほど。思春期になると人は自我を確立して、そこから他人や世の中との衝突が生まれる。ただ、普通の人達はそこでカウンターを食らって傷付き、その経験から傷付かずに生きる術を身に付ける、つまり「大人の対応」が出来るようになっていくわけだ。

おっさん中二病患者の場合

翻って僕はと言うと、そもそも基本的に他人に興味が無いので、傷付けられる相手が居ない。興味のある相手が敵になるから上手く行かなくて傷付くのであって、興味の無い相手が敵になっても、と言うか興味の無い相手とは基本的に関わらないから、傷付きようがないのだ。小中学校の頃は、こっちが興味無いのに向こうが執着するから辟易したことはあったけれども、それは心が傷付くのではなくて、石ころに躓いて転んだような感覚に近い。

かくして傷付くことの怖さを知らずに大人になった人間は、中二病を拗らせ、良くも悪くもピュアな人間のままで居られるようになったようだ。

中二病のメリット

さて、それでは中二病のままで居ると何が良いのかと言うと、常にありのままで居られることによるストレスの無さだと思う。普通の大人は「大人の対応」をすることで自分を抑制する形となり、それがストレスとなっていくけれども、中二病ならば自分を押し通せるから、ストレスフリーで居られる。また、言いたいことを遠慮なく言う習慣が付くので、確固たる意思を求められる場所では活躍できると思う。

中二病に適した人

では、中二病に適合するのはどういう人かというと、鋼の心を持った打たれ強い系と、僕のような他人に興味無い系あたりではないかと思う。ただ、前者は実際に居るのかどうかわからないけれども、他人への興味を持ったままカウンター中二ビームを食らい続けるというのはドMの成せる技としか思えないので、中々に難易度は高い気がする。後者は多分普通に居る。

おわりに

ここまで書いてみて、大人の中二病というのは実はASDの側面を含んでいるのではないかという気がしてきた。だとすれば僕が幾ら中二病患者として生きる意義を説いた所で、「だったら私も今日から中二病患者になる!」という真似も出来ないわけで、とても残念である。願わくは、この適当な予感が外れて、色々な形の大人な中二病患者が世に蔓延っていることを切に祈りたいと思う。

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国民民主党のネーミングセンスが素敵すぎたので政党命名サービスを作った

国民民主党。民が連続するのも凄いし、「民主」の「民」は国民の「民」のはずなので(でないとそれはそれで凄い)、どう考えても…。いやいや、聡明な政治家先生方のことなので、きっと僕のような庶民には理解できないような深い意味があるのだろう、そうに違いない。

でも、折角なので命名サービスを作ってみた

でも、ひょっとしたらもっと素敵な名前があるかもしれないと思ったので、戦後の政党とか政治団体からそれっぽい語を抽出して、新しい政党名を合成できるサービスを作ってみた。帰宅してからの数時間で作った代物なので、色々と雑なのは勘弁願いたい。

https://seitoumaker.wor.jp/seitoumaker.wor.jp

民進党、希望の党の皆さんも、このサービスを使ってもっと素敵な政党名を模索していただけると大変嬉しい。

20年ぶりに個人サイトを作った

ふと気付いたら、今年の4月でインターネット歴が丁度20年になった。だからという訳では無いけれども、その時以来20年ぶりに個人サイトを作ってみた。

worklover.wor.jp

サイトを作った背景

正直な所、今の御時世に個人サイトを作り込むのは悪手だと思っている。昔とは違って、今は目的に特化したプラットフォームが隆盛を極めているから、動画であればYouTubeやniconico、絵であればpixiv、文章であれば数多あるブログサービスというように、幅を利かせているプラットフォームに乗っかれば良い。その方が、個人サイトで細々とコンテンツを公開するよりも、圧倒的に露出機会が増えるからだ。

ただ、利用しているプラットフォームが少なければ問題ないかもしれないけれども、僕の場合はGitHubにQiitaに、最近はこのブログも書くようになって、コンテンツの分散が気になり始めた。最初はこのブログのプロフィールから各プラットフォームにリンクしていたけれども、それだとどうしてもブログの記事の方が目立ってしまい、リンクは埋もれてしまう。なので、個人サイトを新たに用意して、自身の代表的なコンテンツへのリンクを網羅することに特化しようという形になった。

サイトの見所

CSSの進化への対応

僕はHTML 4.01が勧告された1999年当時から、これからはHTMLによる文書構造とCSSによるレイアウトを明確に分離したウェブデザインが当たり前になると思って、CSS1/2のプロパティーは丸暗記するくらいまで嵌まり込んでいた。今はさすがにCSS界隈の動きの速さに付いて行けていないけれども、久しぶりに最新事情を色々と仕入れつつ、ビューポートベースのサイズ指定やカスタムプロパティー、Flexboxといったここ数年の新機軸を採用している。結果として、かなりシンプルなCSSでレスポンシブデザインを実現できたと思っている。

ページの描画速度

描画速度についても気を付けている。Javascriptの利用は必要最小限に留めて、使うものも全て非同期で読み込めるようにした。最近はページ全体の描画が遅れるのをごまかすために読み込み中の効果を入れているページをよく見掛けるけれども、僕はアレには反対の立場で、必要な内容は待たずに見せるべきだと考えているので、敢えて描画を揃えることはしていない。

ベクター画像の多用

画像については、自分のプロフィール画像以外はロゴも含め、全てSVGを採用している。レスポンシブデザインが当たり前となった昨今では、アイコンやロゴのようなページのデザイン要素は原則としてベクター画像を使う方が、ラスター画像を複数サイズで用意するよりも効率的でファイルサイズも概ね削減できるのでお薦めしたい。これについては、僕は趣味でウェブデザインやDTPもやっていて、印刷所に入稿できる程度にはIllustratorを扱えるので、SVGは特に抵抗無く扱えた。後から何が役立つかわからないので、興味のあることは何でもやっておくものだなと最近常々思う。

Font Awesomeの多用

Font Awesomeは無料で様々なアイコンをフォントとして使えるため、知名度は高いと思う。そしてこれ、CSSを使えば自由自在に変形できるので、背景や独立したボタンのような少し変わった使い方もできたりする。僕は絵心が全く無いので、自分で素材を作ることは中々出来ないけれども、こうした既製の素材を利用するだけでも結構それっぽい感じの見た目に出来るのは非常に有り難い。

おわりに

ここまで書いてみて、やっぱり今時の個人サイトは自己満足という側面が強いというのは痛感している。ただ、だからこそ、個人サイトにはその人の個性が強く現れるので、一つの自己表現としては有用とも思っている。例えば就職活動時のポートフォリオ的な利用のように、自分を端的に表現するという点に関しては、一本のURLで共有できる便利なツールとなるだろう。

ちなみに、サイト分析ツールは導入するとグラフを見る度に心を折られる可能性が高いので、あまりお薦めはしない。

平成30年の花見@山梨県

ここ数年は東京から日帰り出来る甲信越近辺へ花見に出掛けているけれども、今年もその例に漏れず、山梨方面へ出掛けることにした。

昼食:奥籐第二分店

甲府と言えば鳥もつ煮ということで、友人から薦めてもらったのがこのお店。写真の鳥もつそば定食が名物とのことで注文。

その友人によれば本店よりも第二分店の方が鳥もつ煮の量が多いということだったのだけれども、実際目にして納得した。しかも蕎麦は食べ放題。流石にそうなると人気店として店内は慌ただしくなってしまうものの、味の方は間違いなかった。酒を飲む人であれば、あのこってり甘辛の鳥もつ煮は病み付きになると思う。ただ唯一残念だったのは、僕はそもそも食が細いので、蕎麦のお替わりはとても出来なかった…(苦笑)

武田神社

甲斐武田氏の居館、躑躅ヶ崎館の跡地に鎮座する神社で、灯籠や手水舎等の至る所に武田菱が配されているのが印象的。実は武田神社には一昨年にも参拝したことがあって、その時は真夏だったのだけれども、この時期の境内はやはり華やかになる。

そして、武田神社へ参拝するならば必ず甲府駅から真っ直ぐに伸びる参道を通りたい。なんと、約2kmに亘ってずっと桜並木が続いているのだ。これほど長くて綺麗な桜並木を眺めたのは長瀞の桜のトンネル以来で、神社の参道では他に無い。

慈雲寺

臨済宗妙心寺派の寺院で、樹齢300年とされる糸桜、所謂枝垂桜が有名。樋口一葉と縁があることでも知られる。桜は本堂を覆うようにして咲き誇り、圧巻としか言い様が無かった。甲府市街から離れていることもあって境内は比較的落ち着いていて、のんびりと花見を楽しめるのも良かった。

おわりに

本当は今回の主目的は久遠寺だったのだけれども、渋滞予想が酷かったのと、やんごとない事情があったため、若干の物足りなさを感じつつも東京へ戻ることになってしまった。とは言え雰囲気の異なる美しい桜を楽しめたのと、また甲府盆地は至る所で桃畑も見頃になっていたので、桜以外の楽しみという新しい発見もあった。山梨方面にはきっとまた近い内に訪れたいと思う。

今期完走したアニメ達 2018冬

僕はアニメオタクという程では無いけれども、毎期10〜20作品に目を通して、5作品程度は完走している。今期開始の作品は割と豊作だったので、7作品完走できた。話題性や巷の評価は全く気にせずに観ているので、「何故あのクソアニメが無いのか」と突っ込まれそうだけれども、そこは察してほしい。というわけで、個人的上位から順番に軽く触れていきたい。

ダーリン・イン・ザ・フランキス

darli-fra.jp

良い意味でテンプレなロボットアニメ。OPの中島美嘉とHYDE氏の組み合わせは僕らの世代を狙い撃ちに来ている感がある。話の展開も、謎の提示とか、水着回を挟むタイミングとか、「お前らはこんなんが好きなんやろ?」と言われている感すらある。ただ、最近はこういう王道感のあるロボットアニメの新作が無かったので、丁度良い具合にハマった。ゼロツーは今期一押しのヒロイン。

ラーメン大好き小泉さん

ramen-koizumi.com

情報番組としても楽しめる良作。おいしいラーメンは思わず神座までどんなものかと食べに行ってしまった。悠が良い感じにぶっ壊れていて、「そういう系」も大好物なので違う意味でも楽しめたけれども、本筋はラーメンと女の子が緩くキャッキャウフフする話なので心配は要らない。申し訳程度に大阪と名古屋にも遠征してくれたけれども、ラーメンなら大阪より京都の方が…と少し思ってしまった。

りゅうおうのおしごと!

www.ryuoh-anime.com

ロリでゴリ押しかと思ったら、割とガチで将棋を指していて驚いた。3月のライオンはひなたのいじめの辺りで自分の子供時代のトラウマが蘇ってきて中断してしまったけれども、こっちは緩く観られる。小3がそこまでやるかという突っ込み所はあるけれども、現実世界で中2が公式戦29連勝とかやらかしているので侮れない…。「小学生は最高だぜ!」という迷言を生み出した問題作。

citrus

今期の百合枠。2人の主人公が義理の姉妹になるとか、舞台がお嬢様学校とか、生徒会の腕章とか、設定がコテコテすぎて逆に清々しい。ギャルの方が初心で、お嬢様の方が振り回してくるというのもギャップ萌えで良い感じ。まつりが出てきた辺りで、僕のようなエロゲー脳には芽衣の陵辱闇堕ちルートが見えたけれども、健全な?アニメで助かった。あとは蛇足だけれども、京都好きとしては修学旅行のどう考えても瞬間移動な行程はツボだった。

新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION

鉄クラスタとしては外せない作品。子供向けなのだけれども、普通の子供には絶対に通じないような、というか僕も知らなかったような鉄分多めのネタが散りばめられている。あと、佐倉綾音や沼倉愛美を主役に起用しているあたりも、親子両世代を狙ってきている感がある。ダリフラが青年向けロボットアニメの王道ならば、こっちは少年向けの王道を地で行っていて、これまた安心感がある。

BEATLESS

水島兄貴監督でSF作品だったので観てみた。設定は色々と細かいけれども、今の所は凡庸な近未来物という感想。hIEを可愛い女の子にして戦わせる辺り、ガチのSF好きよりはもっと緩い層を狙っているような気もするけれども、その割には内容が小難しくて、頭を空っぽにして観ていると付いて行けなくなるという中途半端な感じ。この先化けるかどうか、もう少し見極めたい。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

前半は神懸かっていたんだ、前半は。心を持たない主人公が、彼女なりに懸命に生きて成長していくという過程の部分はもの凄く共感できた。ただ、過去編を境に感動ポルノの数番煎じに堕ちてしまい、一気に萎えてしまった。少佐の死を受け入れて、それでも自分の意志で生きていくという所で締めていれば傑作になっていたと思う。そういう意味では劇場上映に適した作品のような気がする。

番外編:コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道

こちらは映画作品だけれども一応。前作の興道はTV版未視聴でも大体の世界観や物語の流れを理解できるように作られていたと思うけれども、今作は打って変わってファン向け作品というか、TV版の同時系列を把握した上で観ないと置いてけぼりを食らうような構成になっていて驚いた。恐らくは、興道で興味を持った人にはTV版を観てほしいということなのだろう。個人的にはTV版の再放送を追い掛けていた最中だったので、新作カットでの補足やTV版からの変化を色々と楽しめた。ファンならば観ておいて損は無い作品だと思う。

おわりに

今期は前半でヴァイオレット・エヴァーガーデンが個人的覇権候補に躍り出たので、大番狂わせがあるかと思ったけれども、最終的には当初の予想通りダリフラが安定の最上位だった。ラーメン大好き小泉さんやりゅうおうのおしごと!のような緩めの作品が上に来たのは珍しい出来事かもしれない。百合枠や子供向け枠も食い込んできたし、多彩な四半期だったと思う。来期もシュタゲや銀英伝のような大物が控えているので、今期に続いて忙しくなりそうだ。

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「ラーメン大好き小泉さん」Blu-ray Disc 上巻

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